フェスティバルの時には@linz

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リンツの最後は「O.K Centrum für Gegenwartskunst(O.K現代美術センター)」.現代美術を対象とした実験的な施設だそうで,1930年代に作られたビルをPeter Rieplという建築家が98年にリノベーションしている.周辺が工事をしていたためか,今回の展示のためかよくわからなかったが,仮設の階段でいきなり2階に登らされる.webの写真と見比べてみると,正式な入口が塞がれていることもわかる(ブリッジもなくなっている!?).そんな導入部分に加えてラフな材料を多用したデザインも手伝って,建築までが仮設的なものに見えてしまった.

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美術 | Posted by satohshinya at August 3, 2006 0:16 | TrackBacks (0)

結局重要なのは作品か?@linz

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「Landesgalerie Linz(リンツ州立ギャラリー)」も毎度おなじみのクラシカルな建築.ここも転用ではなく,1895年に展示施設として作られたようだ.創設自体は1855年に遡り,150年の歴史を持つ美術館.

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美術 | Posted by satohshinya at August 2, 2006 0:32 | TrackBacks (0)

科学博物館@linz

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アルス・エレクトロニカは世界的に有名なメディア・アートのフェスティバル.1979年から開催されており,87年からは「アルス・エレクトロニカ賞」も制定され,日本人では坂本龍一+岩井俊雄が『Music Plays Images X Images Play Music』で受賞している.そして96年に「Ars Electronica Center(アルス・エレクトロニカ・センター)」がオープンした.

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美術 | Posted by satohshinya at August 2, 2006 0:20 | TrackBacks (1)

ガラス好き@linz

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リンツにある「Lentos Kunstmuseum Linz(レントス美術館)」に行った.最近流行の全面ガラスの四角い箱はスイス建築家Weber & Hoferによるもので,2003年にオープン.理由はよくわからないけれども展示室が2階(といっても中2階があるので,実際は3階くらいの高さ)に持ち上げられていて,その下が巨大なピロティになっている.その軒下ももちろんガラス張り.展示室が最上階に持ち上げられているため,全面にトップライトを持った展示室が同一平面上に確保できているのだが,要するに建築家はこの外観をやりたかったのだろう.展示室の天井高さ自体は低くはないけれど,外形を四角く抑えた結果,全てが同じ高さとなってしまっているためかなり単調になってしまった.

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美術 | Posted by satohshinya at July 29, 2006 7:22 | TrackBacks (0)

日本のメディア芸術100選

文化庁メディア芸術祭10周年企画アンケート 日本のメディア芸術100選

こんなものをやっているようです.暇つぶしにぜひ.近日中に選んだ10作品もアップしてみます.

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recommendation | Posted by satohshinya at July 28, 2006 22:54 | Comments (3) | TrackBacks (1)

すべては建築である@wien

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大学3年の時に磯崎新氏の『建築の解体』を読んで,自分でも建築ができるのではないかと思った.その中でも特に印象的だったのがハンス・ホラインの言葉「Alles ist Architektur(すべては建築である)」.ウィーンでは,そのホラインの3つの傑作と出会った.

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建築 | Posted by satohshinya at July 26, 2006 22:22 | Comments (2) | TrackBacks (0)

哲学者の家@wien

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ウィーンにも建築のガイドブックがあって,ホテルなどで手に入れることができる.この「Architektur Vom Jugendstil bis zur Gegenwart」はご丁寧に日本語訳まで付いていて(表紙と見出しのみ),「建築:ユーゲントシュティルから現代まで」とある通り19世紀末以降の建築が地図・住所付きで紹介されている.実際に手に入れたのがウィーン滞在の最終日であったために訪れることができなかったが,アドルフ・ロースなんかは住宅が6軒も紹介されている.中に入ることもできるのだろうか? とにかく有名な建築はほとんど紹介されているので,これだけでも結構役に立つだろう.
その中に見たいと思っていて,これがウィーンにあることを知らなかった住宅があった.慌てて訪れてみたが,公開時間に間に合わず(月〜金9:00〜12:00,15:00〜16:30)一足違いで見ることができなかった.ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン他設計による「ストーンボロー邸(Haus Wittgenstein)」(1926-28)がそれである.この住宅については『ヴィトゲンシュタインの建築』という本に詳しい.

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建築 | Posted by satohshinya at July 26, 2006 7:03 | Comments (4) | TrackBacks (0)

コピペ@wien

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MQの隣には「Kunsthistorisches Museum Wien(ウィーン美術史博物館)」「Naturhistorisches Museum Wien(ウィーン自然史博物館)」がある.1891年にゴットフリード・ゼンパーとカール・フォン・ハーゼナウアー設計により建てられたこれらの博物館は,まったく同じ巨大な建物が向かい合っている.まるでコピー&ペースト.この関係性を現代風にアレンジするとMQの2つの美術館となるのかもしれない.しかし,ここにも意味不明なほどに巨大なエントランスホールがあるわけだから,現代の建築家も美術館には巨大なエントランスホールが付きものだと思っているのかもしれない.

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美術 | Posted by satohshinya at July 26, 2006 6:09 | TrackBacks (0)

ミュージアム・テーマパーク@wien

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「Museums Quartier Wien(ミュージアム・クォーター・ウィーン)」(通称MQ)なる場所がウィーンには存在する.広大な敷地にはフィッシャー・フォン・エルラッハ設計による帝国厩舎があり,それを保存しながら中庭部分に大きな2つの美術館とギャラリー,ホールが増築され,巨大ミュージアム・コンプレックスとして2001年にオープンした.最初はマスタープランを元に複数の建築家がそれぞれを設計したのだろうと思っていたら,1つの設計事務所が全てをやっていたことがわかった.槇文彦,ハンス・ホライン,ラファエロ・モネオなども参加した国際コンペの結果,オルトナー&オルトナーというオーストリア建築家が選ばれた.実際にはManfred Wehdornという建築家が協働して文化財保護指定部分の改修を担当したようだが,全体のデザインはオルトナー&オルトナーによるものだろう.

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美術 | Posted by satohshinya at July 25, 2006 1:19 | Comments (1) | TrackBacks (0)

篠原一男さんが亡くなった.
大学2年生くらいのとき,知人に連れられて篠原さんの自宅を訪れたことがある.アップダウンのある林の中の細い道を歩いていった記憶があるが,道から少し上がったところに日本家屋と隣接してそれはあった.篠原さんの自宅兼アトリエの増築として建てられた「ハウス イン ヨコハマ」(1984)が,その小高い茂みの中に先端だけを覗かせていた.今から思い出しても,その15年以上前の記憶は幻であったのではないかと思えるくらい,その姿はこの世のものとは思えないような佇まいを見せていた.それどころか見てはいけないようなものを見てしまったような気がした.もちろん中に入ることは叶わなかったし,既に取り壊されてしまったという話も聞く.
後年,偶然に「上原通りの住宅」(1976)に出会った.そのときにもまた目の前にありながら,今まで見てきた建築とは異なるものとして存在しているように思えた.その存在感に圧倒され,ただその前に立ち尽くすしかなかった.
ご冥福をお祈りする.

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建築 | Posted by satohshinya at July 18, 2006 6:21 | Comments (1) | TrackBacks (0)

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