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アトミック・サバイバー ワーニャの子どもたち

『クァクァ』『4.48 サイコシス』に続き,阿部初美さん演出,長島確さんドラマトゥルクによる新作公演が行われます.今回は宣伝美術を担当し,チラシなどを作りました.ぜひ観に来てください.

『アトミック・サバイバー ワーニャの子どもたち』

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核エネルギーサバイバル時代,「休むことなく働き続けましょう」
チェルノブイリ原発事故から20年.それは,かのチェーホフの国で未来の「明るい」生活を夢みた“ワーニャ伯父さん”から約100年後のことだった―そして現在,日本の「アカルイ」電気生活を支える原発は55基,さらに13基の追加が予定されている.このアトミック・ワールドに暮らすわたしたちの未来は….核燃料再処理工場試運転中の六ヶ所村や,各地の原子力発電所のフィールドワークをもとに,核エネルギーを生み出すパワーの源を<あかるく>照らすポストドラマ演劇―アトミック・サバイバー.
もし,今,放射能事故が起こったら? 『放射能防止マニュアル』つき公演.

出演:野村昇司谷川清美福田毅永井秀樹

構成・演出:阿部初美
ドラマトゥルク:長島確
照明デザイン:田島佐智子
映像:須藤崇規
音楽:西井夕紀子
小道具:大城達郎 内部美玲 他
空間美術アドバイザー:田原奈穂子
照明オペレーター:高島里香
演出助手:田中智佳
制作助手:丑山佐枝子
宣伝美術:佐藤慎也
舞台監督:弘光哲也
制作:大久保聖子

2007年2月22日(木)〜25日(日)
にしすがも創造舎

ポスト・パフォーマンス・トーク・ゲスト
23日(金)19:30 ヤノベケンジ
24日(土)19:30 大林ミカ

前作『4.48 サイコシス』感想サイトは以下のとおりです(50音順).
因幡屋ぶろぐさん,S & Sさん,エニカイタ・ブログさん,oichologさん,GRASSHOPPERさん,Somethig So Rightさん,小劇場系さん,橘月さん,chocochoco*lateな あずさ号。さん,chinagon's roomさん,ネコタンゴ。さん,haruharuy劇場さん,ヘタレ役者のカミングアウトさん,Mura Mura Moodさん,World's End Garden.さん,その他さん.

recommendation | Posted by satohshinya at December 20, 2006 5:54 | TrackBack (1)

コピー&ペースト@vaticanæ

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「Musei Vaticani(バチカン美術館)」には13の美術館が複合しているそうだ.更にシスティーナ礼拝堂などの14の部屋が含まれる.何も情報を持たずに訪れたのだが,その迷宮のような館内にいささか参ってしまった.ルーヴルでは館内の案内図が無料配布されているため,それに従って必要なところを見学することができた.しかし,ここにはそのようなものはなく,全体像を把握することができないまま,館内表示板だけを頼りにさまようしかなかった.もちろん,最初から全体を回ることはあきらめていて,主な目的はシスティーナ礼拝堂であったのだが,これが入口からもっとも遠い場所にあった.今更ながらwebを見ると,そのことがよく確認できる.

残念ながら,この美術館に展示されている作品を正しく鑑賞できたわけではないので,今回の話題は2つだけ.退館時に下ってゆくダブルスパイラルの階段がある(参考リンク:動画あり).エントランスが最近改修されたそうなので,てっきりこれも新しいものだと思っていた.なぜならば,このスパイラルと見上げたトップライトが,あまりにもライトの「グッゲンハイム美術館」(1959)に似ていたからだ.なんだか質の悪いポストモダン建築のように思えてしまった.しかし調べてみると,そうではないことがわかる.この階段はGiuseppe Momoによって1932年に作られたものらしい.つまり,こちらの方が先に作られていたようだ.更に調べると,こんなページも見つかった(続きもある).
そしてシスティーナ.ご存じのように礼拝堂にはミケランジェロによる天井画と壁画がある.礼拝堂の空間と作品が一体となったインスタレーション,なんてことを期待しながら見に行ったのだが,礼拝堂に描かれた天井画と壁画という関係以上のものではないように思えた.むしろ見事に修復されてしまった作品は,時代を感じさせてくれないほどに鮮やかすぎるように見えた.それよりも,「システィーナ」とググってみると,ここがトップに表示されるのが笑える.ここには3/5という半端なスケールによってシスティーナ礼拝堂が再現されているそうだ.ハラミュージアムアークに行く際に何度も前を通るのだが,1度も入ったことがない.今度入ってみようかな? 更に日本人による飽くなき探求は続いているようで,ここでは実際のスケールの礼拝堂を,しかも陶板画により作り出そうとしているそうだ.その意味では,これらの作品が礼拝堂の空間と切り離せないものとして認識されているとも言えるのだが,はたしてどんなものだか.

美術 | Posted by satohshinya at December 19, 2006 23:08 | TrackBack (0)

MindFrames

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「MindFrames」展がZKMではじまりました.
メディアアーティストであるウッディ・ヴァスルカ(Woody Vasulka)とステイナ(Steina)を中心として,ニューヨーク州立大学バッファロー校メディアスタディで活動した人たちを紹介しています.参加アーティストはヴァスルカ夫妻,現在はZKMの館長であるペーター・ヴァイベル(Peter Weibel),メディアスタディのディレクターであったGerald O' Grady,映像作家のHollis Frampton,Paul Sharits,James Blue,Tony Conradの8人.その展示の中心となるラボラトリーをウッディ・ヴァスルカとともに設計しました.
お近くに来ることがあればぜひ.

MindFrames
Media Study at Buffalo 1973-1990

16.12.06-18.03.07, ZKM | Medienmuseum, Lichthöfe 8+9

Gerald O' Grady, Hollis Frampton, Paul Sharits, Woody Vasulka, James Blue, Tony Conrad, Steina, Peter Weibel

Kuratoren/Curators: Woody Vasulka, Peter Weibel
Co-Kuratoren/Co-Curators: Steina, Tony Conrad, Thomas Thiel
Projektleitung/Project Management: Thomas Thiel
Technische Leitung/Technical Management: Martin Häberle, Matthias Ossmann
Technische Unterstützung und Programmierung/Technical Support and programming: Robert O' Kane, David Link
Ausstellungsarchitektur/Exhibition Architecture: Shinya Satoh, Woody Vasulka

アーティストの参考リンク:Peter WeibelHollis FramptonPaul SharitsTony Conrad

@karlsruhe, recommendation | Posted by satohshinya at December 16, 2006 11:15 | TrackBack (0)