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第2世代より

アニメネタ.あの『AKIRA』で作画監督をやっていた天才アニメーター(であった)なかむらたかし氏が,ひそかに監督・脚本をやっていた『ファンタジックチルドレン』が来週終わる.なかむら氏については語ると長くなるので,こういうところを参照してもらうとして,作品としては,せめて『幻魔大戦』(新宿で主人公東丈がベガに襲われるあたりと,N.Y.でのソニーの銃撃戦あたりを担当)を見てほしい.おそらく大勢の人が『風の谷のナウシカ』(アスベルが空中戦をやるあたりを担当)は見ていると思うけど,あれはなかむら氏の中ではイマイチの作品.『AKIRA』も作画監督だったので,原画はほとんど担当していないので,大友克洋氏の監督作であれば,『迷宮物語』中の「工事中止命令」が必見.(作画監督と原画とどのように違うかも面倒なので書かない.詳しくは『アキラ・アーカイヴ』を参照.)
話は『ファンタジック』に戻る.今週はなかむら氏が絵コンテも担当.さすがに今までとは異なる画面構成を堪能.1〜3話の絵コンテも担当したようだが未見.DVDも発売された模様.物語自体は途中から見始めたためか,それほど興味が持てず,監督をやっているんだからいつかは原画も担当するのではないかと,淡い期待を持ちながら見続けていた.しかし,公式HPによれば,遂に最終回には絵コンテとともに原画も担当するらしい.実は,『AKIRA』以降はあまりまじめにアニメを見てこなかったので,なかむら氏の作画を見るのはそれ以来ということになる.楽しみ.
ちなみに,『ファンタジック』の後番組には,『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の監督をやった河森正治氏の『創聖のアクエリオン』が始まるとのこと.見てみよう.
更に,来週のNHKBS2の『BSアニメ夜話』では『新世紀エヴァンゲリオン』が放送.これもまた必見.

TV | Posted by satohshinya at March 25, 2005 8:19 | Comments (1) | TrackBack (0)

余生

丹下健三氏の教え子であった磯崎新氏が,「朝日新聞」3月23日の夕刊に見事な追悼文「描き続けた国家の肖像」を寄せていた.
磯崎氏は,丹下氏によって《20世紀の第3四半世紀》に次々につくり出した作品を《日本という近代国家とあれ程の蜜月を結び,その濃密な肖像を築きあげることができた》と讃辞した上で,《最後の四半世紀》を《国家とすれ違っていた後からのの丹下氏は本来の姿と違ってみえる》と評す.そして最後に,こう締め括る.
《あらゆる無理を覚悟で骨太の軸線を引き続けた,あの時代の姿こそが,建築家丹下健三だったと今も思う.列島改造に引き出されて後は,もう余生だったのだ.新東京都庁舎なんか,伝丹下健三としておいてもらいたい.弟子の身びいきで勝手にそう考えている.》
それを読んでから,磯崎氏自身のことを考えたとき,最近のカタールをはじめとする一連の作品はどう位置づけられるのだろうか? しかし,それはまた,歴史が評価をすることになるのだろう.とりあえず,今は期待を持って見ていきたいと思っている.

建築 | Posted by satohshinya at March 24, 2005 7:13 | Comments (1) | TrackBack (1)

「アートの日」展

コマンドNから展覧会の案内です.
明日1日のみ,『湯島もみじ』内のコマンドNにて展覧会を開催.『Thank you @RTの日』(通称:39ART)参加企画とのこと.

以下,コマンドNからのニュースリリース.

展覧会名:「アートの日」展
★3月9日だけの展覧会です.コマンドNのメンバー作品を展示,すべて割引価格で販売します.また秋葉原TVのDVDや「美術と教育(中村政人)」等の書籍も割引価格で販売します.
*本展覧会は『Thank you @RTの日』(通称:39ART)参加企画です.

■場所:コマンドN
会期:3月9日(水)
時間:11:00〜19:30
参加作家:中村政人,相沢奈美,飯田紀子,伊藤敦,申明銀,鈴木真吾,早川満友,林僚児,藤森千夏

recommendation | Posted by satohshinya at March 8, 2005 17:54 | TrackBack (1)