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横尾忠則・森万里子

「横尾忠則 in the bath」
会場であるSCAIをテーマとした新作ペインティング9点.確かに,ある意味ではサイトスペシフィック.

「森万里子 縄文 - 光の化石 トランスサークル」
どうしてこんなところで,こんな展示が行われているのかわからないが,普通はこんな時しか行かないところだと思う.植物園自体がよいところなので,天気のよい日にピクニック気分で行くとよいかも.11月7日には「テレビ美術館」で紹介あり.

recommendation | Posted by satohshinya at October 31, 2004 5:36 | Comments (4) | TrackBack (1)

牛腸茂雄・高木正勝・Noism04

「牛腸茂雄展 自己と他者」
『日々』,『SELF AND OTHERS』,『見慣れた街の中で』の3冊の写真集を全点展示.荒木経惟やホンマタカシ,HIROMIXを知っている今となっては,再発見を実感できる写真家.同時に立派な作品集が刊行されており,そちらに全点掲載されているので,展示もともかく,そちらは必見.

『wonder girl』
高木正勝氏が空間構成・音楽・映像で参加している,コンテンポラリーダンス.最終日は終演後に,舞台で使用した映像を無料で展示.

『black ice』
金森穣氏率いるNoism04の第2作.まつもと市民芸術館(設計:伊東豊雄氏)でも公演あり.

recommendation | Posted by satohshinya at October 19, 2004 7:03 | TrackBack (0)

Renovation Forum

『湯島もみじ』「Renovation Forum」取り上げられました

recommendation | Posted by satohshinya at October 4, 2004 13:35 | TrackBack (0)

小学校と現代美術

磯崎新さんが『バス・ミュージアム』の発表とともに,「現代美術館のこと」というインタビューに答えている.《今となっては,第一世代の空間の中であろうと,第二世代の中でも関係ない.倉庫の中でもルイ王朝スタイルの部屋でもいい.場所の特定はしなくていいというくらいに現代美術のアーティストは拡張している.……ぼくとしては,この建物は本来の意図が実現していないんだけど,現代美術館にとっては関係のないことかもしれません.》(「GA JAPAN」55号) 単純化すると,「第二世代」は近代美術のための空間,「第一世代」はそれ以前,「第三世代」は現代美術となる.
たまたま近所の図書館へ行く道に迷ってしまったために,旧坂本小学校でやっている「Voice of Site」展に出くわした.これは,シカゴ美術館附属美術大学,スクール・オブ・ビジュアル・アーツ(ニューヨーク),東京藝術大学という3芸術大学の学生,卒業生,教員のインスタレーション作品による現代美術展だ.藝大大学美術館陳列館,gallery J2,旧坂本小学校の3会場を使って開催中.展覧会の存在は知っていたが,たまたま横を通らなければ見に行くつもりはなかった.
都内の廃校となった小学校を利用した現代美術展は,旧赤坂小学校の「日本オランダ現代美術交流展」(1996),旧原町小学校の「セゾンアートプログラム・アートイング東京2001」(2001)などを見たことがある.その他にも,「越後妻有アートトリエンナーレ」(2001,03)でも多くの小学校が使われていたし,アーカス・プロジェクトのように小学校自体をアーティスト・イン・レジデンスの恒久施設にしてしまったものもある.磯崎さんの言うように,現代美術が拡張しているとも言えるけれども,廃校となった小学校は,まるで現代美術のための1つのビルディング・タイプをつくっているかのようでもある.
実は坂本小学校の展示も,会期の早い午前中に行ったためか準備中の作品が多く,ほとんど見ることができてなかった.陳列館などもまだ未見であるので,時間があれば見てみたいと思う.今まで見た中では,坂本小学校の理科室に展示されている,大竹敦人の『光闇の器』が必見.ただし,天気のよい日に行くこと.

「art-Link 上野-谷中 2004」とともにお楽しみください.

美術 | Posted by satohshinya at October 1, 2004 7:58 | TrackBack (1)