ラフな表面

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久々にオープンハウスに行って来た。タカ○プランニングオフィスのプロデュースでI○Uが設計した王子の集合住宅。敷地は角地で両側2車線の道路2面と路地気味な幅員4mほどの道路1面と合計3面に接道している。規模は大体40〜50m2ぐらの住戸が25戸ぐらい入っている5層。プランは以前カーサブルータスで紹介された十字プランを基本としていくつかのバリエーションで展開されている。接道面が多いことから当然周囲の建物から引きがあり比較的裏がないことから色々な方位が光を取り入れやすい。凸凹の十字プランと光が入りやすい敷地条件が重なり内部は集合住宅がのありがちな奥があって暗い感じの場所は少なくどの部屋も明るい印象。十字プランによるくぼみは1Fでは住戸の専用庭として利用され、大きな土間が玄関となっていたりして集合住宅ではなかなか体験しにくい半屋外のような場所もある。外壁は打放し型枠ではなくラワン合板によるRC打放しのため木目やベニヤの色が若干RC面に残っており、内壁はPBに珪藻土のようなざらつきのある塗装が施されており、内外がラフな感じでまとまりを持っている。ちょっとわからなかったのが部分的な外壁の白塗装、ひっこみ部分の外壁を白く塗り少しでも暗い印象を解消したいのかな。個人的にはラワン合板の打放しやRC内断熱のインテリアをみてみたかったのでよい経験でした。

architecuture | Posted by at 2 13, 2006 16:08 | TrackBacks (0)

ガチャガチャウォール

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秋葉原のヨドバシカメラで両サイド壁がガチャガチャとなっている通路に遭遇した。反復の凄みを感じます。もしこれが家にあったらどうなるかを想像してみた。食べモノや衣服などがそれぞれのガチャガチャに入っていて毎日回して出てきたものを食べで身につけ出社する、かなりお金はたまりそうだな。役所との硬い打合せなのにど派手な色のズボンはくはめになったり、ちょっとおもしろうそう。

photo | Posted by at 2 7, 2006 22:22 | TrackBacks (0)

都市の重なり

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5号館の近く、御茶ノ水にもこんなところがあったのですね。
ボロの家、汚いビル、綺麗な高層ビル、この重なりは好きな都市の風景。

photo | Posted by at 2 7, 2006 21:45 | Comments (1) | TrackBacks (0)

TDL2006.1.28

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先日、おそらく20年ぶりに東京ディズニーランドに行って来た。
初めてスプラッシュマウンテンに乗ったのですが緩急のつけかたがよくとても楽しめた。
写真はIt's small world、巨大な空間の壁面にイラストが書かれ床は水盤という
冷静に考えるとなかなか思いつかない組合せだと思った。

photo | Posted by at 1 31, 2006 22:55 | TrackBacks (0)

雪の日2006.1.21

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夕方、スパイラル裏の空き地にて空と地面が同じ時間でした。

photo | Posted by at 1 30, 2006 18:38 | TrackBacks (0)

付加価値のデザイン

深澤直人の「デザインの輪郭」を読んでみた。人より本を読むスピードが遅い僕でも苦労なく読み終えた。端的にいってこの本はおもしろい!理由は深澤直人の日記を読んでいる感じなのです。読み終わってよくここまでプライベートな感じの本を出したな〜と思ったら後書きには当分本は出したくないと書いてあった。まあそれだけ赤裸々にこの本で語ってしまったのだろう。極めて私的な言葉でつづられる詩のようなテキストとそれに伴う説明的なテキストや対談の2段構成。僕個人としてはとても共感できる言葉が多く読み返したりして結構盛り上がった。
本の装丁も凝っていて、黒い布貼りカバーの上に黒い印刷がされ微妙に文字が読みとれ、かなりシンプル。そのため鞄に無理に隠さないで本だけ持って堂々と出歩けられるおしゃれな本(笑)。これは知人から教えてもらったのだが黒いカバーの上にさらにトレペのカバーがかかっているのだが、そのトレペもあたかもトレペが重なって白くみえるような白い印刷がされている。読み返すのに便利な色違いの紐のしおりが2本入っている。
具体的な本の内容では「付加価値としてのデザイン」について書かれている箇所が特に興味深かった。日本ではデザインは何か足されるものとして大半の人は解釈していて、あってないようなノーマルが仮定されていてそのオプションとしてデザインが存在していることになっている。そのような状況に対して「何もしない」ということもデザインだとわかってくれる人が少なくて深澤自身困ることがあるそうだ。深澤は「付加価値」に対して「何もしない」という価値で対抗しているのだが、そもそも何もしないで済むノーマルな仮定とは何なのか?でもそれはおそらく人によって当然バラバラなノーマルなのだ。だから深澤は「ノーマル」なイメージや価値については言及せず、誰しもがどこか共有できる「何もしない」というイメージを価値として共有してもらおうとしているかもしれないと感じた。僕は料理に例えるとフランス料理のような建築ではなく寿司のような建築が好きだ。それはフランス料理では人の意図や手垢がわかりやすく華やかだが、寿司は難しい魚のおろし方,しゃりの握り方が際だって表にはでずにあくまで素材の組合せだけでそれ以上は「何もしない」からなのかも。

design | Posted by at 1 17, 2006 22:24 | Comments (4) | TrackBacks (1)

価値のある仮説

昨日、行って来ました「杉本博司 時間の終わり」@森美術館に。最終日前日だったためエレベーター登る前に長蛇の列が出来ていて心配になったけど展示室は意外と人が多くなく観ることことができました。いやあぁ、良かったです。先日いったガンダム展がかなりすべったので余計にかもしれませんが。何が良かったかというと、まず会場構成、いままでの森美術館でやった数々の展覧会の中で個人的にはベストだと思う。仕事で会場構成に関わったことがあるのでよりそう思うのだけど、まったく同じL型平面のギャラリーが4つあるのだが見事にキャラクターの違う部屋を展開されていて、そのL型が中途半端は感じでなかなかレイアウトしにくいのだがそもそも部屋がL型かわからないぐらい構成され尽くしている。
作品は直島の神社ぐらいしかきちんと知らなかったのでかなり楽しめました。個人的には「あぁ、きれい」というより「へぇ〜、おもしろいな」というのが感想。ぱっと見はモノクロームでとにかく美しい写真が印象的なのですが、その裏にある何故そのような写真を撮りだしたのかという設定がおもしろい。「芸術は普段見えないものを見せるもの」「芸術とは関係ないものに美は宿るのだ」というような杉本が言っていることに僕はとても共感できたからなのかもしれない。今までの歴史、現在の日常を日本人の杉本というフィルターを通されることによって今までの日常の中で感じていた感覚が拡がる体験を出来た。
フィルターを通すということは作家の視点で本人が置かれている状況から何かを見つけ自分で仮説をたて、その仮説を説明できて他者が何かしらの解釈可能な作品をつくるということだ。その流れは建築の設計に似ていると感じた。設計者とクライアントの両者がその仮説に対してある解釈をし、その仮説自体に価値を見いだせた関係で進められれば良い。極端でわかりやすいテイストによるデザインばかりが価値だと割り切らずに、きちんと価値を認められる仮説や眼差しを考えることも大切なのだと思う。

art | Posted by at 1 9, 2006 19:43 | TrackBacks (0)

日の出 2005.大晦日

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撮影:uhe
機種:リコーCaplio GX
場所:我が家

uheさん写真ありがとうございます。
とてもきれいに撮れていたのでup。

photo | Posted by at 1 1, 2006 16:00 | Comments (4) | TrackBacks (0)

製品か作品か

「美術か建築かとではなく、商品・製品か作品かが問題になってきているのではないか・・・」

今年のSDレビューの記事の中でのコメント。
なかなか気になることば。そこで辞書で言葉を検索してみた。

●せいひん 【製品】 原料に手を加えて作った品物。
●しょうひん【商品】 市場で取引されるもの。財貨・サービスなど。
●さくひん【作品】 製作した品。特に、文芸・音楽・美術工芸などの芸術的製作物。
三省堂提供「大辞林 第二版」より

どうも違いがわかるようでわからない・・・イメージは出来るが言葉にはできない・・・

 何故、こんなことを気にしているのかというと建築は作品なのか?それで必ずしも作品である必要があるのか?という出口の見えない問題を常に抱えているからだ。建築家による美術的仕事に関わることでその問題が解消できるかもしれないと思ってここまで来たのだが以前として問題は深まるばかり。
 僕がそもそも建築を作品として疑いだした時点のことを考えることにした。建築は他人のお金で作られる、そしてそれがその人にとってプラスな存在である必要がある。それが大前提でそれをつくりだした結果、建築家にとってささやかでもプラス要素があればよいのだろう。住宅だったら住まい手と建築家の両者が作品をつくろうという意識がないとそれは両者にとってハッピーな作品にはならない。でも現実はなかなか難しい。例えば住宅だとメンテナンスフリーの製品を購入するという感覚が多く建築作品に文化的認知が少ないと感じる部分が多い。そのためなかなか作品をつくりだすコミュニケーションが生まれにくい。そのような状況でも作品とよばれる住宅は出来るのはなぜか?と考えてみた。
 一人の建築家がつくり出した住宅には大半の場合、例えば黒っぽい家、窓の大きな家、など見つけやすいある共通項がある。その共通項はテイストみたいなもので、それをたよりにクライアントは建築家を選び作品づくりへのコミュニケーションがはじまり仕組みが生まれる。逆にそのテイストがなければクライアントは何が出てくるかわからない不安を感じコミュニケーションの困難を予想するのだろう。本当は建築について文化的理解や興味が高ければテイストではないもっと別なきっかけでもよいと思う。これから建築家は欠陥マンション,住宅でも持ち切りの社会の中で、建築作品をつくりだすきっかけとなるテイストとは違ったアイコンを持つことができるのだろうか。

architecuture | Posted by at 12 21, 2005 23:30 | Comments (3) | TrackBacks (0)

美術の楽しみ方

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 今日、小雨のふるなか横浜トリエンナーレ,BankARTLifeに行ってきた。先日、横浜美術館のリ・ウファン展に行ったし、これで横浜で行われている主な展覧会をみたことになる。
 トリエンナーレは事前情報から混雑が予想されていたが悪天候のためか想像していたより込み合っていなく、同僚のyhさんの案内によりスムーズな鑑賞ができた。以前、仕事の関係からオープン前日の会場をさらっと見た時は人がいないにもかかわらず物量の多さが気になっていたのだが、その物量よりも子供から大人まで多くの人々が美術を楽しんでいる光景がとても印象的だったのだ。直前にリ・ウファン展を見ていたから余計にそう感じたのかもしれないが美術館でよくありがちな難しい顔して黙って美術と向き合うものとはまったく違う鑑賞がヨコトリでは展開されている。それはギャラリーとは思えない雑多な動線や、市場を思わせる混在した作品配置、これらは一般的な美術の見方で考えるとよいとは言えない状況なのだが、数多く有る参加型作品や完成度を要求しないラフでタフな作品たち、それらの物量,密度,ボリュームの高さと合わさり、鑑賞者が美術を気軽に思い思いに楽しめる場が生まれている。本来、美術は敷居の高いものではなく誰でも自由に楽しめる身近な存在であるべきだとちょっと忘れていたものに気付かされた。ただ、昔と違うことはその敷居を低くすることが美術の解体に繋がることだとわかっていて、その解体を防ぐため大半は美術館という白い何もない虚構の非日常空間で補完され、美術表現としての強度を保ち成立していることだ。それはBankARTにて美術の展覧会に美術よりの作品出品に関わるようになってから白いギャラリーの居心地のよさに共感し、同時に屋外や日常生活の場で作品の表現強度を保つことの難しさから感じていた。
 建築家による美術的な表現に関わるようになってから美術の楽しみ方が少しクローズな状態になってかもしれない。一連のヨコハマめぐりは自分がこれからモノをつくり社会的な表現を行うことが最終的に建築家という立場からなのか、それとももっと自由な立場からなのかを考えはじめられる良い機会だったと思う。単品で展覧会にいくのではなくリ・ウファン→ヨコトリ→BankARTという一連の流れで見ることがおすすですね。

art | Posted by at 12 5, 2005 1:13 | TrackBacks (1)

紅葉

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事務所周辺でなかなか紅葉がみられないのだが意外な場所で発見した。ツタ系の紅葉は図鑑の中でしか見たことなかったので新鮮。ちなみに最近5000円で買い換えた携帯SH901is、3.2メガ、300万画素はなかなかお買い得。

photo | Posted by at 11 29, 2005 23:46 | TrackBacks (0)

オアフ島 2005.11.01-11.08

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久々のエントリー。ちょっと前に友達の結婚式の出席することと、季節はずれの夏休みをとるという目的で初めてハワイにいってきた。ハワイといってもベタにオアフ島のみの旅行。久々に仕事とはまったく関係のない高校時代の友達と1週間ともに時間を過ごしよい気分転換になったし、今の仕事、今後の仕事について日本にいるときよりかはちょっと落ち着いて考えることが出来たかな。直前まで忙殺スケジュールだったのまったくリサーチなしで挑んだのですがさすがハワイです、問題なく楽しめた。感想を一文にまとめることは難しいのでとりあえず箇条書きに備忘録として記すことにする。

■ワイキキのビーチ
部屋から5分のところにあってほぼ毎日朝練のようにいった。
沢山の人が利用しているわりにはきれいな海、シェラトンの前あたりは良好。
■DFS
いわずとしれた巨大免税店、そほど安くなく魅力的ではないが、
夜11時まで営業していて便利、飲食店ではないブティックなども
遅くまでやっていてストリートに活気があってよかった。
■カハラマンダリンオリエンタルホテル
友達の結婚式がそこで行われた。プライベートビーチが美しい。
でもすべての物価が高いらしい。
■HY'S STEAKHOUSE
http://www.hyssteakhouse.com/
日本では体験したことのない形式の店とてもおいしかった。
■パシフィックビーチホテル
ここにとまったのだがホテルのレストラン中央に
巨大水槽があり魚を眺めながらなかなかおいしい食事をした。
(日本だったらいけすになってしまうのか)
■ポリネシアンマジックショー
ビーチコマのホテル内で行われるショー。
日系ジョン・ヒロカワのマジシャンのショー、
何の脈絡のないフラダンス、ファイヤーダンスと
ともにマジックショーが展開され、硬いステーキ肉を
ほおばりながらとても楽しいひとときだった。
一番のイリュージョンがジョンがシークレットシューズを
はいていたことかな(笑)
■アラモアナショッピングセンター
ここのビトンでも青木さんのモアレが展開されていた。
フードコートの巨大さにかなり驚いた、全然食事が
おいしくなる空間ではないと思うけどみんな平気みたい。
■ウォールマート
日本のドンキみたいな店、おそらく24時間営業で
かなり充実の品揃え、日本と違うのは店がとにかく
大きいので整然と巨大な陳列棚が永遠と続く感じだった。
■食事
とにかく肉ばかり、味付けがしょっぱいか甘いかの選択で
しかなくうまみがかんじれらないメニューばかり。
マックがおいしく感じた。それにして太った人がおおかったな。

photo | Posted by at 11 19, 2005 13:51 | TrackBacks (0)

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