夏のスイカ

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 去年,今年と桜木町駅を利用して気付いたことがある。風が抜けるような窓もなければ空調も入っていないため夏場ここの駅はかなり蒸し暑くなる。ただ自動改札機だけは別だ。期間限定で一台ずつにスポットで送風用ダクトが設けられている。改札をとおるときに涼しさは感じないので一体どこまで効果が出ているかは不明だが毎年設けるようなので確実に必要なのだろう。桜木町でこのような状況ではもっと気温が高い地域ではどうしているのか?
 そもそもメンテフリーなんて誰が思いついたのか?、改札機でもメンテが必要ならその他の機械、ましてや建築なんて手がかかるものだと思う。メンテナンスフリーはそもそもはモノ自体のもつ耐久性を上げ使い続ける心持ちのきっかけであって、人が日々の身の回りの生活に無関心にさせ堕落させるものではないはずだ。逆に関心が増したのはメディアによってつくられたわかりやすくタイプ化されたライフスタイルの表の部分で、それに憧れ実践したときに人はメンテナンスなど写真から読みとれなかったギャップを感じ悩む。暮らし方というのはそもそも人によってだいぶ違うものが豊かな状況だと思うのだが、どうも刷り込まれた理想だけが先行してしまっているのでは感じてしまう。毎日タフに使われる機械の無骨なケアをみるとこんなこと少し感じてしまう。

photo | Posted by at 7 26, 2006 17:52


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Comments

これはすごいね。ある意味、駅員たちの自動改札機への愛情すら感じられる。これでメンテナンスフリーになるとはとても思えないから、単なる愛情から冷やしてあげているように見える。かつては同じ位置に切符切りの駅員が座っていて、本当に暑い思いをしていたのだろうから、そんな記憶がこんなことをさせているのかな? しかし、本当にこんなことをしないと誤作動するのだろうか? もしくは、本当にこんなことをすると誤作動しなくなるのだろうか?

Posted by satohshinya at 2006年07月27日 05:43

手をかざしてもあまり風を感じない(笑)
今度、ダクトの行った先をみてみます。

ノートパソコンとか機器類にとっては
2〜3度がシビアだと聞いたことがあるんですけどね。
生活や仕事などその場の環境を支えているモノへの
愛情というか、配慮は必要だと最近感じいて、
そうしないと暮らしに対して考えることを
サボってしまって良くないと感じるんです。
なんかオッサンの説教みたいだけど。

モダニズムをこえるのではなくタイプ化された
モダンなスタイルを突破すべきではないのか?
と感じる今日このごろです。

Posted by hy at 2006年07月27日 10:19