拘束のドローイング9@金沢21世紀美術館

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先日、マシュー・バーニーの「拘束のドローイング9」を遠路はるばる金沢で見てきた。ちなみにこの展覧会は意地悪なことに東京に回ってこないでソウルとロサンゼルスは巡回。バーニー本人のことは以前、東京都写真美術館で行われた「クレマスター」という作品がきっかけで知っていた。当時、「クレマスター」を見た時、「わからない」というもやもや感で一杯でその時の感覚は今でも覚えている。最近、岡本太郎のある本の中で芸術は「わからない」もので極端な話、生半可には理解されないものが真の芸術だと書かれているの読み、クレマスターの思い出に少し整理がついた状態であった。そんな中、今回の「拘束のドローイング9」を見て、やはり「わからない」のであるがバーニーの表現力の凄みにただただ関心してしまう。バーニーがつくり出す映像の数々はとてもスケール感が大きい。とてもじゃないけど昨今の不景気から生まれてこないない表現だと思う。お金の使い方をしっていて、なおかつ強靱な想像力をもたないと決してつくれない素敵な映像作品である。展覧会場のチラシの中で「バーニーさんからみなさんへ」という子供むけのコメントがあってその中で彼は「とにかくめいいっぱい想像してみな、そうすればきっと誰でも〜」と書いてあったきがする。自分の生い立ちや、経験、環境によって想像力などの思考回路はかわるものだと一部では思うが、最大限意識を傾けるという基礎が大事なものなんだと振り返らさせられとてもよい刺激。僕もバーニーになりたいと少し思った(笑)。21世紀美術館は今回で2度目。立面のない空間の新しい体験が出来るおもしろい建築だと再認識。

art | Posted by at 8 15, 2005 22:14


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» 曲面には曲面を from simon
Excerpt: バーニー展を見に金沢に 工事囲いもガラスに負けじとカーブしてる 二時間半の映像は...

Tracked: 2005年09月12日 06:13




Comments

バーニーになりたい、、、、想像しちゃいました。

お邪魔しました。

Posted by ゅ at 2005年08月19日 01:07