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「GDP2004」@東京ビックサイト

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土曜日、GDP2004に行ってきた。
このイベントはグッドデザイン賞審査後を一般公開するということがきっかけとなり今年で4年目になるそうだ。僕自身このイベント自体は最近まで知らなかったので当然行くのも今回が初めて。実は正直なところグッドデザイン自体も詳しいことはわかっていなかった。いろいろなプロダクトにGマークのシールがくっついていてなにやらたくさんのものが受賞しているな〜という印象(GDPをみたあと少しその賞の多さの意味がわかった気がする)。

1つしかない金賞の存在は伊東豊雄の仙台メディアテークを通して知ったのだが、仙台メディアテークは建築学会賞も受賞しておりその年ダブル受賞している。メディアテークはチューブによる斬新な構造のためコンペから現場に入るまで5〜6年?の長い時間がかかり、本当に建つのかとまでささやかれた建築である。建築的な質は誰もが認めるすばらしいもので建築学会賞はとってしかるべきものだった。このダブル受賞によって僕を含めて建築関係者からのグッドデザインに対しての意識が変化したと言っても過言ではないと思う。グッドデザイン金賞=建築学会賞というはくがついているのである。そのためか仙台メディアテーク以降、建築系の応募は増える一方とのこと。

グッドデザインはいくつかの部門ごとにわかれており、その部門の中で審査員がよいモノをピックアップしてその各部門の代表がジャンル問わず一つのテーブルの上で審査をされ金賞をきめるみたい。ようは異種格闘技戦、山本理顕のアルミの家 VS フェアレディZ VS ナプキンという構図が成立可能なのである。その異種が絡み合うと場いう意味では展示されるプロダクトに対してスケールアウトしている大雑把なビックサイトの大空間はあっていると感じた。これがどこかのこぎれいな美術館,ギャラリーとかでは逆にしらけてしまうだろう。プロダクトも作品なのだが「使う」という視点では美術作品とは大きく違う。そのため美術の展示ようなある種のストイックな過剰さよりもモノ本来の性能のみが伝わるざっくりした展示のほうが見る側としては「使う」という視野が広がり楽しい。一部広告ベースのブースもあったが(事業を成立させる上では必要なのだろう)ひたすら白い台が並びその上にただプロダクトが置かれている風景は審査後のライブな感じが伝わってくるし、日本のデザイン関係の賞でかなりの知名度があるこのイベントが格式張らずカジュアルな雰囲気の場がつくられていることは、デザインをより多くの人にもっと身近にふれてもらおうという意味でよいものだと思う。

グッドデザイン賞は建築学会賞のようにある大賞をきめる登竜門的なものではなく、日常生活の中にあるモノのちょっとしたデザインに気づかせてくれて生活を豊かにするきっかえを与えてくれる牽引車的な存在なのだと思った(だから賞はいっぱいあっていいのかも)。学園祭、コミケ、建材フェア、カビくさい美術展、一歩ずれるとここらへんに似かよってしまうだろう、唯一GDPしか出来ない審査後の一般公開というスタンスを今後どのように発展、展開させていくかがポイントなのだと感じた。来年も楽しみだな。

design | Posted by at 8 30, 2004 15:15 | TrackBack (0)

外出メモ2004.08.26

■「GDP2004」
会場 東京ビッグサイト 東展示棟 東1,2,3ホール
8月26日(木)18:00〜21:00 受付終了-20:30
8月27日(金)10:00〜18:00 受付終了-17:30
8月28日(土)10:00〜17:00 受付終了-16:30

■「横山大観:海山十題」
会場 東京藝術大学大学院美術館
日程 2004年7月27日〜8月29日
時間 10:00〜17:00

■「奈良美智:From the Depth of My Drawer」
会場 原美術館
日程 2004年8月11日〜10月11日
時間 11:00〜17:00(金曜日は20:00まで)

■「Viktor & Rolf & KCI: Colors ファッションと色彩」
会場 森美術館
日程 2004年8月24日〜12月5日
時間 10:00〜22:00(金・土・日曜日及び祝前日 10:00〜24:00火曜日 10:00〜17:00)

■「小沢剛:同時に答えろYESとNO!」
会場 森美術館
日程 2004年8月24日〜12月5日
時間 10:00〜22:00(金・土・日曜日及び祝前日 10:00〜24:00火曜日 10:00〜17:00)

■「カフェ・イン・水戸 2004」会場 水戸芸術館
日程 2004年8月8日〜10月3日
時間 9:30〜18:00

■「アンジェロ・マンジャロッティ展」
会場 ギャラリー間
日程 2004年9月10日〜11月13日
時間 11:00〜18:00(金曜日は19:00まで)

■「ダオメ DAHOMEY 1967: Photographs by IRVING PENN」
会場 日本民藝館
日程 2004年8月21日〜9月26日
時間 10:00〜17:00

■「時代のアイコン」
会場 松屋銀座8階大催場
日程 2004年9月1日〜6日
時間 10:00〜20:00

■「FATBOY SLIM ONE WAY TICKET TO PALOOKAVILLE...」
会場 ageha
日程 2004年9月22日,24日
時間 23:00〜

■「誰も知らない」
会場 都内映画館

■「華氏911」
会場 都内映画館

■「疾走するファイバー展」
会場 日本科学未来館
日程 2004年6月30日〜8月31日
時間 10:00〜17:00

memo | Posted by at 8 26, 2004 16:34 | Comments (3) | TrackBack (0)

「高松次郎−思考の宇宙」 @府中市美術館

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土地とか建物の名前がもつイメージは誰しもなんとなくあるもの。
それが予想外に良い方向に裏切られたときは楽しいものである。

そんな体験を先週の日曜日にした。場所は府中市美術館。案外、蒲田から時間がかからずに目的地には着くことができた。府中市美術館はいくつか文化施設が点在する大きな公園の中に建っている。近場で例えるなら砧公園と世田谷美術館みたいなものだ。世田谷美術館と違うことは府中市美術館のほうが新しい建物ということである。一見お金がかかっている感じがしてなんとなくバブルのにおいがするたたずまい。よくもなくわるくもなくなんとも興味をそそられない建築。外見と反して中身となる展覧会はリートフェルト展など東京の片田舎府中で行われているとは思えないなかなか充実した企画が多い(最近になって気がついた)。そのため地方の美術館への巡回展となるものもある。それで今回は「高松次郎−思考の宇宙」が行われていた。

正直なところ高松次郎はハイレッドセンターのこと、影の絵のこと、この二つだけを少し知っているぐらい。影の絵はある本の片隅に白黒で小さくのっているものを見ただけだが興味をそそられていた。そんな記憶を頼りに行ったこともない土地の知らない美術館を体験してきたである。展覧会の内容は簡潔にいえばよいものだった。最近みたものの中では上位ランク。内容は充実していてなおかつ難解そうな高松をわかりやすく時系列で紹介していた。中でも本の挿絵でみた影の作品はよかった。シンプルなアイデアがそのまま表現に結びつき批評性も感じられる。磯崎新が設計した福岡銀行の応接間を高松がデザインしているのだがその原寸が復元されてい(上の写真)。また高松は膨大なスケッチを描く人みたいでその一部が公開されていて、それが結構おもしろい。ドローイングの途中段階をスケッチで展示されているのはよくみかけるのだが今回はそのようなドローイングはむしろ少なく、ダイアグラムや図面みたなもの、コンセプトや作業手順がこと細かく記されたテキストがあった。高松は頭の中で考えたり想像したりしたことを全て書くことしていたのだろうか?最近思うのだが自分が学生の時よりだいぶ手書きでもなんでもかくようになった。頭で考えていることと実際描かれるものとの違いを発見し、再確認することが思考のプロセスの上あたりまえが大事なことなのだと改めて感じた。描く精度も大事だがとにかくかきとめることもかなり大事だと思う。

art | Posted by at 8 20, 2004 2:21 | Comments (3) | TrackBack (0)

夏の思い出

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去年の夏、妻有のトリエンナーレに行ったときの写真。一年早いな。

アーティストのインスタレーションによる内部空間表現はひねりが効いていて見ていて素直におもしろいと感じる。同じインテリアの空間表現でもインテリアデザイナーが考えたものはなかなか良いと思えるものがない。実際に「使う」機能の要素が両者の大きな違いではある。では機能の表現とはなんなのだろうか?建築とは構造や機能や素材を表現するものではなく物質の配置によってうまれるその場の質をつくりだすものだと僕も思っている。表現の中で、構造、機能、素材によって生まれる表現の割合がそのつど変わって最終的な質の表現が生まれる。インテリアの中で構造の表現は存在しないとなると当然、素材、機能の表現が目立つ。
最近、機能の表現とは車のデザイン中で鏡面部分にあたるのではないのか最近感じている。部位を明確にするヒントみたいなもの。ヒントの集積が空間の表現になっているとはどういうことかを考えてみようと思う。

art | Posted by at 8 16, 2004 22:46 | Comments (4) | TrackBack (2)

ギャップ

日曜日の夕方にスチームボーイを見てきた。
映画館は前回のディープブルーに続き六本木ヒルズ。
相変わらず混んではいるがネット予約販売の手続きのおかげで
かなりスムーズに入れた。このスムーズさは他の映画館と比べると
かなり便利、渋谷からバスに乗らなければならないわずらわしさも気にならない。

スチームボーイはshinyaさん同様に不安を抱えていた。たぶんつまらないだろう。どうしてつまないかは自分の中では少しわかっていて、具体的には蒸気機関うんぬんの世界観に魅力を感じていなかったのだ。なんで日本人がイギリスのあのような雰囲気を描かなければならなかったのかが理解できない。まあここで人種のことを語ってもうまくいかないのでやめるが、「あーあ、スタッフはギアをたくさん書かなきゃいけないから大変だなー」とぐらいな感じ思っていた。つまり背景となるイギリスの蒸気機関にまつわる世界観が理解できないのである。
実は「老人Z」「童夢」「AKIRA」「MEMORYS」ぐらいしか大友の作品はしらないのだが、どれもその世界観と圧倒的な絵としての表現力に魅力を感じていた。中でもAKIRAの世界観は特にセンセーショナルなものだったし、あの時の金田のバイクは誰しもあこがれたと思う。いまだにバイクのデザインがもつ未来感はあれを超えるモノがないといっても過言ではないだろう。でもよく考えると確かに特徴的な世界観はあるもののどの作品の主題となるものは人間関係をテーマとしたシンプルな物語なのである。シンプルなことをものすごく大げさに複雑に描くギャップに大友作品の共通の魅力があるのではないのだろうか。そう考えるとスチームボーイも極めて大友らしい優れた作品なんだと思う。それにしても描画はすごかった。映画館でみないとだめですね。

movie | Posted by at 8 11, 2004 23:09 | Comments (1) | TrackBack (1)

テスト、、

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やはり文字化けしてますね、
こちらのOS9の環境がよくないのでしょうか。

diary | Posted by at 8 9, 2004 20:55 | Comments (4)

テスト、

roppongi.JPG

とりあえずテスト。
IE5でエントリー、文字化けしてますね。
プレビューはきちんと表示されるのだけど。

先日、青山をさんぽしていたときの写真。
mojibake shiteirunode umakukakenainode .....

diary | Posted by at 8 9, 2004 14:28 | Comments (2)