ツイッターやってます

最近はここ→http://twitter.com/niheisimonにいます。

ネットは面白い。心からそう思えたのは、ツイッターが初めてだ。ツイッターの何が面白いのか。オープンかつ、祭り的連帯感の内在につきるだろう。このオープンな雰囲気が、ユーザーが膨大になっても維持出来るのであれば、新しい時代が来たと言って良いだろう。
政治家や役所が紋切り型に透明透明といっているが、やはりすっぽんぽんには出来ないのだ。学校の屋上へ向かう階段室や、放送室のような監視が行き届きにくい居場所が必要なのだ(そこで何をしていたかは今は重要ではないw)。
スケスケな場所から逃れられるスポットを情報技術が演出する「祭り」によって代替できるとは、前々から言われていたが、2ちゃんもmixiもどうも内輪的ノリが強化されるアーキテクチュアで、ギートステイトにでてくる、逃走する老人の気持ちがよく分かるところで留まっていた。
ツイッターは、端末を選ばない(アイフォンにかかわらず、どの携帯からもアクセス出来るアプリやサイト(movatwitter)がある)ので未だの人はやってみても損は無いだろう。まずは、適当にフォローを追加(津田氏曰くまずは100人)して、ツイッター(tweet list)を眺めていると忙しくなることに気づく。脳潜入をくらっているような動揺さえある。本格的に介入してから2ヶ月くらい経過した今、やっと生活スタイルが確立出来てきた。日常に入り込んでくる時点で、大きい存在だ。今日気づいたのだが、電話しながら、メールかきつつ、TLを横目に、手元にメモをとるといったことが意外と出来る!ので、攻殻機動隊とかにあるような情報量多すぎるだろっ!という疑念は晴れつつある。
ということで、ブログは、何かがまとまった時に使うことにする。なのでコメントもトラックバックもいらないかなと思いはじめている。スパムは人力で削除しているし、(今のところは)ツイッター上でコミニケーションした方が、安全で、かつオープンで楽しい横やりに度々遭遇出来る。つまるところ、ブログもコミニケーションに期待しているところがあったが、それは叶わぬものだった。(スパム対策への期待しかなかったので、コメントトラバを閉鎖するならばMTのバージョンアップもしなくて良いだろう。ブログ上にツイッターの表示ができるようにでもするかな。)
そんなツイッターは、グーグルの立場も揺さぶっている。ツイッターの出現で、ただのインフラに留まることでさらに立場強化していくのか、そうではなく飲み込むのか?その点に注目したい。インフラといえば、土木/建築の差異が、グーグル/ツイッターの差異と近い気がしている。(土木と建築の分化はどこから始まっているのか知りたいというつぶやきがあったなそういえば)

blog, 建築 | Posted by at December 2, 2009 3:29

多様性の中の日常

LANBJN.jpg
蘭(北京)by Philippe Starck 

最近、100ドルパソコン(初期モデルは188ドル)の量産が始まった。ネット格差を是正したい理想を掲げている。そこで世界60億のうち10億人しかネットにアクセスできていないというデータが示されていた。そもそもネット格差というのは何だろうか。ネットについての今のところの整理としては「ネットは仮想空間ではない、人を接続するツールだ」というのが個人的には腑に落ちている。ネットはまだまだ使う人の入れ込み具合で価値のあるものかそうでないかが分かれるような使い勝手である。社会的には全面的にネットの有用性を認知されていない。まだまだ走り出した時期であるために、善にも悪にも簡単に振り分けられてしまう危険性がある。だから、社会学的な認識レベルでも経済レベルでも日常にどのように着地させていくのかという明るい試みが顕在化し始めている時期である。そのひとつが100ドルパソコンと言えるのかもしれない。ネットは多様性を集積させ何かを顕在化させる新しいツールとなるのだろうか。グーグルだったか、政治の決定は全人民がネットにアクセスできる状況になれば、集計さえとれば精度の高い結論が得られるなんて仮説を挙げていた気がする。

建築の話ですが、最近考えるキーワードのひとつに、「全体を構成するシステムの中でいかに多様であることを受容していくのか」ということを考えている。おもしろいなと思っている。べつに新しいフレーズではないのですが、今それを考えるとどうなるのか。今後それをずっと考えていくとどのようにおもしろくなるのか。写真にある北京にあったスタルク設計の蘭はちょっとやられたのです。今年見た中ではNo1です。完成した内装だけを見る限りでは一体何を考えてやったか見えてきません。個人の狂気が最大限に拡大し生まれた偶然という、奇跡のような空間だと思います。きっと今の日本では実現できない、中国バブルを体感できるとも言える。この何もかもが混在した空間が巨大であるということも面白いと思った。それがスタルクにしかできないものなのか、何か普遍性があるもので、僕らにもリミックスの余地があるのか。一番やられたなぁと思ったのは日本人のデザインは同じような型の中で微妙な差を味わうところがあるが、スタルク主義というような個人の世界に引き込むようなデザインというのはあまり見たことがない。

帰国してから東浩紀周りの出版の多さに追いつけていないのだが、席巻する「つながりの社会性」人文系が語るネットは分かりやすくてお勧めである。久しぶりにシンポジウムでも聞きに行こうか。

blog | Posted by at November 18, 2007 13:55

夏のあと

建外SOHOの北側に接する道路が開通

SohoBeiLu.jpg

この夏のワークショップの続きを書き始めました。出しきれなかった思い入れのあるネタ、その後の北京などをゆっくり加えていこうと思います。せっかくいる北京の紹介とかに全く力を入れていない自分のブログのオルタナティブとして、しばらくは運営していこうかと思っています。

blog, 建築 | Posted by at October 5, 2006 16:14

ネットにおける定点を見つけて追跡する方法

くどいタイトルをつけましたが、ようはネットの記事(ブログからメールまで)をどのように読んでいるのかという話です。

WEB.jpg

ミ○シィ*を最近、復活させました。もともと、ミ○シィ熱が疎ましいと思っていました。最近では株式上場もしちゃって、今の売り上げの20倍くらいの時価総額になってる。市場経済と戦う姿勢もよく見えない。しかしながら一方で、よく連絡をとりたい人たちはだいたいミ○シィをやっていて、エントリーの更新記録とメールが同じ画面で確認できて便利だから使うという話を聞きました。招待性という独特の親密感が誘引する、保証されていない安心感という麻薬も日本人にちょうどいいのかも。という腑に落ちない整理で、しばらく放置していました。ただし、ネットに対して強い期待をしている人たち以外を多く取り込んできたという部分では評価できるでしょう。とは言っても僕個人としては、システム全体を把握させない、カスタマイズさせない、とりあえずお客様にやさしい雰囲気をだしている腰の低さ。それらに未来を感じることはできません。例えば、システムの話で言うと、知り合いを自分のリストへ加えたいとき、先方が受け入れるか拒否するかが選択出来るようになっています。しかし、拒否という選択肢に進んだというインフォメーションは自分のところには届きません。利用者にやさしいのです。しかし、そのシステムは公開されていないので、自分がそのやりとりを知ることは出来ません。ちょっとした気持ち悪い関係を隠蔽しながら独特の雰囲気をつくっているの(かも)です。

復活させた理由は2つあります。加入者も700万人近くになり、もはや無視できない規模になりつつあり、その流れの中、上場というきっかけをどのように利用するのかを内部からも見てみたいと思ったのです。市場経済にどのように挑戦していくのだろうか、はたまたどのように崩壊していくのか。傍観者の権利を利用したいと思います。2つ目は、身体的な速度にフィットするという「便利さ」をチェックしたかったのです。確かに、少し前まではネットで気になる記事をクリップしたり、更新のチェックが出来るような軽やかなシステムが無かったように思います。

結論から言うと、ミ○シィは北京では話にならないくらい遅いです。僕の環境ではlivedoor Readerがよいです。動作が速い。直感の効くインターフェイス。これが大事。そして、ショートカットの軽快さが身体になじみます。とりあえず、「pしてo」をやってみればわかります。他には、テクノクラティ お気に入り、今のところ速度が遅く、ショートカットがありません。Google Readerは、最近サービスを再リリースしていますが、今のところショートカットのきめの細かさでライブドア勝ち。

これだけでは、ミ○シィの便利さを超えることは出来ません。続けて、融通の利くメールサービス。(同じ画面で編集するという話に近づけるため、FireFoxを使うことが望ましいです)最近、だれでもアカウントを作れるようになったGmailが良いですね。メリットは3つあります。やはり容量が大きいこと。すでに、一人あたり2.8Gbを超え、依然増え続けています。今までのメールを転送して、倉庫的に使うことも可能な大きさです。2つ目は、ウィルス、迷惑メールのチェック機能が、優れていること。PCにインストールされているメールソフトではユーザーが手動管理することになりますが、ブラウザでメールを見書きするので30万台のホストコンピュータを持つgoogleの技術によって管理されていることとなり、手間が省けます。使っていても、迷惑メールと振り分ける正確さには驚くばかりです。ほかのドメイン(携帯、会社など)のメールをGmailに自動転送しておけば、迷惑メールが自動除去された状況で、閲覧することが可能となります。3つ目は、送信するメールの [差出人:] アドレスをカスタマイズするです。先ほど、述べたように自分が持っているドメインのメールがすべてGmailに来るのはいいのですが、返信がすべてGmailだと何かと困ります。メールの内容によって、他のドメインを名乗ることが出来るということですね。それにしても、グーグルの巨人さに驚くばかりですね。僕は既にスケジュールメール写真管理地図、PCで行う作業のほとんどをグーグルが創造しているサービスに頼っています。

さぁまとめ。情報との接触に期待しているからネットにも接続するわけで、その期待が確信に変わったときとは、自分にとっての定点(ブログだったり)が発見できたからであろう。その定点によって自分の意識が顕在化するというのは、よくわかる話。その定点との付き合いは、ネットのような煩雑で全体が見えないような場所では、身のこなしの軽いツールが携帯できてこそ深くいける。定点のある文化とスマートなツール、そのあたりがうまく整備されてきた感覚がある。
もともと、ネットに対してグレーなイメージを抱いていた自分が、熱っぽくなれるきっかけをつくったのはブログでしたね。このブログを始めて、ネットのことを真剣に議論している人たちの話に耳を傾け始め、今ではこの速度感、高揚していくプロセスに入りたいほど心酔している。僕のいる今の中国にも同じような熱っぽさを感じていて、重ねながらいろいろ想像しています。荒々しい勃興の中から巨大な力が生まれる、新しい原理が発見される。そういう予感は生々しく記録しておきたいものです。写真は、北京に存在する全体を把握することが不可能とも思える巨大な建材市場で見た空。

*トラックバックスパムがたくさん来たので、ミ○シィに書き換えました

blog | Posted by at October 3, 2006 9:55 | Comments (2)

タグの効用

タグの性質はエントリーの概要を示すことにあります。示すという意味ではカテゴリーも同じですが、情報を整理するスタンスが違います。
カテゴリーは、従来的な整理の手段といえます。Movable Typeのマニュアルに、「エントリーが追跡できるので、運用管理に役立ちます。たとえば、特定のカテゴリーに属するエントリーを一覧表示したり、エントリーをカテゴリー別に分類してアーカイブしたりできます」とあることからも、情報を整理する棚を設定し、そこにコンテンツを詰め込んでいくといった、体系的(ヒエラルキー的)な意味合いが強いものとなっています。重量を持つ情報を扱う、図書館やブックストアの本棚の整理に近いとも言えます。
一方で、タグは重量を持たない情報のために発想された、整理のための手段(の一つ)と言えます。この手段の着想点は、必要とする情報、拡張してくれる情報への「たどり着きやすさ」にあると思います。
大きな効用としては、検索技術の進化に伴い、閲覧数の多さや更新の頻度など、ある強度をもった情報に到達しやすくなったと言えます。しかし、あくまでも単純化された方程式に基づいた結果にすぎないとも指摘できます。タグは執筆者の意志によって強調された単語となるので、タグをたよりにした適切な情報への「たどり着きやすさ」へ近づくと想像できます。
僕が感じる個人レベルの効用としては、(エントリーのタイトルが持つ質に近い)意志を持ったキーワード、すなわちタグを使うことで、エントリーの概要を顕在化できることにあると思います。関連していなかったキーワードが同居していたりすると、あれっ?! 楽しいと思うのです。これは、後付けのタグだからなせるわざと言えます。また、フラットな関係性でしかないタグ同士をどう関連づけるのか・人によって違う文字の揺れをどうマネジメントしていくのか・タグをたよりにした検索によってどのような実感が得られるようなものにするのか。など大きな余地が残されているので、今後に期待したいところです。
さいごに。到達のしやすさの実現によって閲覧者が増えると、うれしいリアクションが増えたりすることがあるかも。このツールがもたらす恩恵はまだまだありそうと予感しております。この予感は、初めて見たときのかっこよいと感じた第一印象から変わっていません。

参照:jkondoの日記 - 興味の対価 うれしい実感の顕在化を真剣に考えている。

blog | Posted by at March 21, 2006 23:40

Tag Cloud

久しぶりにblogをいじる。何度カテゴライズを変更しても、しっくりいかない経験から、カテゴリの不自由さが気になっていた。前もって話題にのぼりそうな箱(カテゴリ)を用意してから、アイテム(エントリー)を突っ込んでいっても、ヒエラルキー構造でカテゴリーを分類しているので、一つのアイテムが箱をまたいだり、その構造の転覆を目論むようなエントリーを書きたい時もある。つながりそうな情報をつなぎとめるため、テキストを生産している側面もあるので、最近では箱を意識することに意味を感じなくなっていた。

マイナーなメディア「じんぶんや」にある東浩紀の言葉を借りるなら、「例えば、法哲学者のカール・シュミットなんかは、アガンベンが「ホモ・ケサル」などで取り上げたりすると、思想のコーナーに攻め入ったりしてきますが、そうでなければ、彼は右翼のひとだと思われているので、普段は政治思想や政治哲学のコーナーに置いてある。つまり、思想の棚というのはけっこうイデオロギー的なバリケードで護られている。 〜 人文の棚・思想の棚というのは不自然に作られているので、信用してはならない。面白いものは自分で探せ」
ついでに、図書館の本をカテゴライズするという作業において、本の内容によるジャンル分けがされているように思われるけれど、実はそうではない「図書館における本のカテゴライズは、本棚のスペースによって決まっている」なんて話もある。

知の棚は、再構築し続ける。blogがその一助の可能性を持つ。そこで話題なのが「タグ(del.icio.usのタグ一覧flickrのタグ一覧Technoratiのタグ一覧)」。従来の分類は、カテゴリにエントリーを当てはめカテゴライズしていくのに対し、タギング(Tagging)はエントリーにタグを貼付けていく。その「あと付け」のタグは、互いにフラットであり、どう相互関係付けるかが、現在競われている。そのひとつのアイデアとして「TAG CLOUD」を設置した。またこの雲は、人なりがパッと見でわかるのがいい。取り上げることが多ければ文字が大きくなり、話題性が遠のくと色が薄くなる。

今後の予定としては、takamiya studio PORTALに、タグの一覧表の設置かな。各々のAuthor事に違う、文字の揺れをどう対処しようか。あと、カテゴリを無くすかどうかは、もう少し様子をみよう。ヒエラルキーとフラットの関係性は互いに補完し合うものだと思われ。それと、今後データ通信定額に流れると思われるので携帯版かな。サイトを軽量化してくれって言われてるし。OS9 IE環境の文字化け対策としてもいいかな。

Ontology is Overrated: Categories, Links, and Tagsより、現在よく使われている7つのタグのキャラクタ
1何の話題かを示すタグ
2それが何かを示すタグ (本・CD)
3著者・作者を示すタグ (東浩紀・伊東豊雄)
4他のタグの評価付け用タグ(点数 75・100)
5質や特徴を表すタグ(これはひどい・ネタ・かたい)
6自己参照用タグ(セルフブクマ・自分がコメントした記事)
7タスクタグ(課題・後で読む)

参照LINK
小粋空間:Tag Cloudのページをつくる
KoshigoeBLOG:tagについて考える
テクノクラティ:タグをつけよう!特集

blog | Posted by at January 15, 2006 20:15 | TrackBack (1)

オープンソースという夢

Wikipediaは果たして「オープンソース」なのか CNETJapan

オープンソースの解釈をどうやら間違っていたようだ。「オープン」「ソース」という言葉から連想するような「自由さ」とは違うようだ。ことばが生まれたきっかけは、Linuxの開発者らがマーケット、外向きのプロモーションと対面したときに作った言葉である。
オープンソースとは、知を結集させる行為の結果であり、オープンソースは目的ではなく、知を主張するための手段のようだ。言い換えると、きっかけを演出した自分の範疇を超え、自動生成を繰りかえしていることではなく、密実なコミュニケーションの上に立つ、厳格な管理者(創造者)の元で生成されるプログラムのようだ。肉体がある空間での創造行為と等しい。「新しい身体がある」という期待を込めたオープンではないということだ。なるほど。

ブログを始めたきっかけのフレーズで気に入っている言葉がある。自分が「オープンソースになるという夢」。
ブログをつかうと、新しい自分がどんどん生まれるのではないかと、過大な期待をしていたが、実際はそこまでではなく、もっと安心感のある、比較的整理されつつあることをやっている。自分の中で繋がりそうなこと、ブログはテキストにする作業なので、今まで自分の中で繋がっていなかった言葉を、一つのパラグラフの中に押し込み、夢のある話を引き出すということが、この作業のインテンションになっている。コメントやトラックバックはおまけのようなもので、期待してはいけない。一時期、スパムや炎上によってコメントやトラックバックを封鎖する行為は、ブログを殺しているなんて議論はあったが、今では、そんな話は聞かない。ブログの本質は、簡単にメモを公開できる手段を提供したことではないかと思っている。
その一方で、ブログやSNSによって拡張された身体の発見はあった。みんなもっと繋がりたかったということが分かってきた。切断の歴史から確実に軌道を修正し始めている。

blog | Posted by at December 16, 2005 4:44 | TrackBack (0)

弱い身体の集積とその可能性

例の偽装問題。スタンドアローン(社会と切断した状況)から、いきなり(現実)社会に引っ張り出された様な態度を取っている。おまけに死にたいとまで。どういった背景から、ふきこぼれた事件なのかは分からないが、もはやテロと言っていい。「一個人」が、ネットを媒介にし、既存の図体を転覆させる可能性を持っているというテンションが、身体感覚の中で起きる次元まで。もう、そこに来た。誰かが具体的に指図したのでもなく、いつのまにか成立した方程式に従い、「たった一人」の単純な作業の繰り返しによって、計り知れない規模の不安へ増進させた。
パトレイバーの押井シリーズに描写されている、平和ぼけした日本人が、町中を走る装甲車や戦車に「何かの演習か?」と、何も疑わない脊髄反応しか示さない身体感覚が、今回の事件の深層と一致している気がする。金箱さんが言うように「建築は建築主の財産であるとともに社会資本としての役割を持ち〜」という理念は知っていただろうが、正論やおおきい物語は通じない次元、別に建築だから起きた事件ではない。今回は、悪意に到達する以前で、防ぐことが出来たが、同じようなタイプの事件がチャンネルを変えて、出現する可能性はあると思う。
先ほども書いたが、彼は死にたいと口にしているようだ。ショックだ。大枠はうまくいっているようだが、局面の破綻をつなぎとめることができない社会。そこまで追いつめられている。株価の高騰に浮かれているようでは、かさばらない身体へスライドしているとはまだ言えない。
ネットの持つ身体感覚が悪いとも読み取れる文言を書いたので、ネットにある可能性を記述したい。私は死なない僕は死なない。これらは社会との接続状況を表現していると言ってもよい。どちらも今年出版された本のタイトルやトピックになっている。(後者はもうネットで公開している。)何が、言いたいか。どういう形式でも、回線でも、いいから社会と接続する状況があるべき。今回の事件のように、切り離されるとオリジナルの回路を自動生成してしまうからだ。今までは、社会をもじった会社や学校、町内といった集団との接続が信じられるとされてきたが、誰の目にもうまくないところがあるのは事実で、コミュニティは細分化し、家族の中にまで分断線がやってきている。個の充実を謳い文句とした、80年代以降の教育を受けた僕らには当然の流れであり、し向けられた結果とさえ思える。
ネットの可能性に急ごう。ブログ開設数は400万近く。最近、SNSの代表格でもあるmixiの加入者が200万人を超え、一日一万人のペースで増加している。切断された横の繋がり(いわゆるコミュニティ)が、データの裏付けを超え、実感を伴い、再生しつつあることはうれしい状況だ。右肩上がりなのは、その無意識なテンションに賛同しているからだろう。そのテンションも意図的に企画されたものではない、そういうのが今の風潮。しかし、これから到達する地平が見えないというのはよくない。というか、さらに利用者が増えるのであれば、準備、言説を用意する必要があるだろう。isedなどがやっている活動の目的はそれにあたる。
ネットに滞在すれば気づくが、礼儀や作法というのがやはりある。始めて訪れるブログにコメントをおとす時、「はじめまして」と添える行為が、それだ。ブログ以前の2chでも、あの体裁の中での作法があるし、それ以前の個人サイトや、メーリングリストの時代からある身体。加えて、ネットに自分のキャラクタが滞在すること=ハンドルネームや実名で、誰の介入もなく言葉を連ねる。それに反応するように、リンク、トラックバックされる。これら作法や対話は、形をかえたコミュニティの原型であろう。ネットに接続するきっかけを、ブログやSNSが拡張し、コミュニティの再生成に繋がっている状況は、ある集団、ある社会との接続手段をつくっていることへ。場所がそこにできる。
強い身体を持つ人間であれば、僕は死なないと、本をだすことができるだろうが、弱いメディア(媒介者)が生まれているこの状況は、おおきい物語で紡ぎきれない生成し続ける社会という輪郭、その先端を強化していることに成っている。と、言いたい。

参照LINK
ARTIFACT@ハテナ系ー「強い人」と「弱い人」
強度不足を指摘されたマンションの住民の方の書くブログ

blog | Posted by at December 11, 2005 5:57 | Comments (4) | TrackBack (0)

こっそりMovable Type 3.2

プラグインの高度化、spam対策標準搭載に。mt.cfgがmt-config.cgiに変更。mt-upgrade.cgiがなくなった。アップデートはcgiとstaticファイルのディレクトリの上書きだけ。cgiディレクトリのプラグインは、差分だけつっこんだ。さっそくstylecatcherを導入、スタイルシートを変えていこうかなぁ。なんとなく字が小さい気もするし。

・safariで管理者画面を見ると崩れて表示されることがあるので、一度キャッシュを空(option+comnd+e)にしてください。
・エントリー保存時、エラー表示が出ますが、今のところ無視で。他にもちらほらバグがあるなぁ。

blog | Posted by at October 1, 2005 6:37 | Comments (5) | TrackBack (0)

無自覚

安っちーTシャツを着たりだとか、ワンフレーズで実現不可能っぽいことを言いまくって、最初は周囲から変人扱い、嘲笑されながらも、知らない間に有名になっているというのはなぜか?まじめにこつこつやる→話題づくりにつぐ話題づくりで自ら炎上して、拡大する→結果、パラダイムがシフト。(ガ島通信 「自爆炎上型モデルを優位にさせる時代背景」より)
直感的な思いつき「モデル」なのでロジックはないと書いてあるが、おそらく炎上(相手を激高させたり侮辱したりすることを目的に発信する電子メールのメッセージ、ニュースグループの投稿記事、掲示板の書き込みなどのこと。:ised@glocomー炎上より)に着想のスタンドポイントがあるに思われる。無自覚でもネット社会には共有されつつあるし。
炎上のほうは、意図的に陥れる悪意が起点になっていてが、自爆炎上というのは自らの創意を突き進む上でのある行為が起点になり、結果的に炎上的な広がりを得ている。ただのブラフなのか、ダークサイドのとばっちりなのかと言った差異か。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Manを見た。28日発売のユリイカの予習もかねて。神山健治×東浩紀対談とかあるみたいだし。それと今日、SAC2ndの最終回なので、見逃した回も見た(笑)。いやぁ噛めば噛むほどディテールの馬鹿さにはまる。いい仕事。神山氏の表現のモチベーションになっている現社会との地続感に陶酔。彼が言うには、日本は江戸時代と冷戦下のバブルにユートピアを見たと指摘。それを無自覚に望んでいるとし、ダークサイドの演出によって、ネットと実社会の見境もなく、様々な炎上がおきる。

blog | Posted by at September 27, 2005 2:23 | TrackBack (0)

建築学生も期待するweb2.0

まつり(選挙)盛り上がりましたねぇ。地縁血縁の牙城をがんがん崩していく爽快感は、なんなんでしょ。ホリエモンは結果には結びつきませんでしたが、万が一の保険となる組織票や比例重複を潔く切り捨て裸一貫で乗り込んだ姿勢はさすがです。
爽快感のひとつに、いよいよネットが社会と融合していくという期待感がますます高まったからなのかもしれない。ネット世論がどのくらい影響を及ぼしたかは今のところわからないが、選挙戦を戦うには、「握手とネット」を、オルタナティブに活用していく方が、伝わる裾野が広がる実感がえられる機会となった。僕なんて、握手はいらないけど、ネットでしっかり監視したいタチ。演説なんて訝しくて聞いていられない。一度にあんな多くのひとがうなずくなんて宗教的で気持ち悪いと普通は思うと信じている(笑)。
もうひとつの爽快感は、やっぱり上部組織と下部組織の間に何があるのかという興味ゆえ。話を迂回させながら書くと。地縁や血縁のコミュニティとは全く接触機会がなかったこともあり、後進的な人間関係とういイメージを持っている。従って、上部組織に属しているのかというと、やはり違和感を感じる。建築的に言えば路地コミュニティとか、下町的風景とかいうのが下部組織が顕在化した風景。六本木や汐留、品川といった大規模開発。すなわち高層ビルが乱立した近代的とされる風景が上部組織を顕在化させた風景と言えるのではないだろうか。後進的というのは。建築的な興味の範囲で言えば、歴史的な象徴性にすがる手法が繁栄を極めているところにある。住宅で言えば、ハウスメーカが使う、○○風というような、全体の価値観を決める判断基準としてまかり通っていることに言える。それを実現する要素が、出窓や吹き抜け、ウッドデッキなんてものになる。これはお客様思考のマーケティングが成した技なので、それを超え創造する価値を見いだせない経済の強さゆえでもある。レムAMOを立ち上げたのも、共通するところがある。PingMagによると「民間企業のイニシアチブに従って仕事をするのはつらい。自分のやっていることをコントロールしたい。やりたいことを限定しない。」という野望を達成するためと言い切っている。続けて、近代的とされるとうのは、ガラス張りのスカイスクレイパー、無柱空間と言ったユニバーサルスペースや足下に広がるオープンスペースと言った、近代建築のボキャブラリーの反復に嫌気がさしているからだ。ただ、当時のアイデアを実現できる時代がやっと到来したという見方もあるし、高層化を超える価値観やアイデアは難しいのでは、という予感がある。磯崎新が言う、高くすることに価値を見いだせない時代がはやく来ないかと待つばかりである。だいぶ脱線したが、「下町と高層ビルの間」にどんな魅力的なものがあるだろうか?ということが言いたい。民主党のようにポテンシャルは持っているかもしれないが、伝わってこないだけなのだろうか。僕の直感だが、間の存在として風景的な強度となっているものは、意外と(ニュータウンの)団地なんではないかと思ってて、修士設計のテーマに選んでいるところがある。
最近、山の手派なのか下町派なのかというキャラクタに分けて話すことが多い。僕は山の手派として楽しんでいる。下町は動けないけど、山の手は青山、白金台、麻布→世田谷、杉並、目黒→多摩NT、港北NTと移動しながら価値を探っているんだと、暴挙に走る(笑)
最後に、構造的な思考が可能な技術決定論者でもあるが、コミュニタリアンでもあるので、一応ニュートラルなんだと、キャラをごまかしつつ。社会がネットと融合するはなしに戻す。最近、ITで話題の敢えて挙げたい概念がある。web2.0だ。Web1.5さんによるとインターネットが社会的なネットワークとして動作すると言う様な意味合い。と言っている。まだまだ曖昧で、これから実現可能なアイデアによって肉付けされていくのだが、覚えておきたい。なんたって下部と上部組織との融合にはネットが重要なカギを握っているらしいからサ。

参考に、五月に総務省から発表があったブログ・SNSの現状分析及び将来予測(PDF)

blog | Posted by at September 12, 2005 4:59 | TrackBack (1)

いまごろファンサービス

あれやこれやと。
パロディバージョンで。

1.今までで結構ネタになった国内旅行先
 八代
2.今までで身の危険を感じた海外旅行先
 ゲイ(NY)(分かる人にしか、わかりません。失礼)
3.これから逝ってみたい国内旅行先
 東北
4.ねこがこれからいく海外旅行先
 アフリカ 
5.次にバトンを渡しますか?
 昔のエントリーを蒸し返したかったらしい。笑

blog | Posted by at September 10, 2005 0:00 | TrackBack (1)

情報を可視化する

政策を選択することと、投票する行為が一致し、政治がわかりやすくなったと思いますが、そもそも郵政民営化がなんなのかということを切り口に日本の現状を知るべきだと思います。ぼーっと、一方通行のメディアなんか見ていてはあきません。ネットに無い情報は現実に存在しないとも言える時代に生きる人は、ネットにダイブせよ。(そういえば、テレビシリーズの攻殻機動隊、まもなくエンディングですね。笑い男事件編のDVDまもなく発売)

ネットにダイブすると言ってもどこで盛り上がっているのかが、まだまだわかりにくい。現在の検索エンジンのテクノロジーでは投稿時点との誤差があり、盛り上がりを過ぎたときに到達する事しかできない(まぁ、定着している情報が上層にリストアップされるスピード感はよいけど)。ブログの爆発的な増加により、従来的な2チャンネルが可視化のダイナミズムとなることばかりではなくなり、話題の拠点となるプロセスは複雑化している。拠点との遭遇が偶発的な現状では、急速に増大しているブログが引き起こす話題の多重化と陳腐化の相関関係に嫌気さすばかりである。ネットが市民権を得るには知識に枝がつくコンディションを作ることだと思っているので、検索ルールが記事の投稿順というテクノラティなど、従来の検索エンジンとの明快な差別化をしている実用的な検索エンジンの登場によって、ダイブへ起つ淵(選択肢)が増えることになる。検索結果への非リンク数の表示や、オリジナルのRSSfeedが生成でき、盛り上がりを可視化出来るのでおすすめ。ちなみに、検索すると笑い男マークがついているエントリーが…(登録しているブロガーで写真をプロフィールにアップしていないと表示される)。

Firefoxの検索窓にテクノラティを追加

万が一、このエントリーのテンションを共有してしまった人は、攻殻機動隊をぜひ。全体像を把握してから見たい人はググってもらえば良いですが、簡単に説明すると、漫画と映画、TVアニメのコンテンツがすでに出ています。セオリーから言えば、出版順を追うのがベターですが、ただ順を追ってもコンテンツによって監督が違いますし、漫画をソースにして、コンテンツごとに設定を変えているので、どこから見てもはまる。特別な単語が多いので、まずはイノセンスのDVDに挿入されている本編が始まる前の解説なんか分かりやすくてよいと思います。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』→その後のバトー・素子再会の物語→…
                      ↑┗━映画『イノセンス』━┛ 
             (この部分を押井(監督)色で編集)   
                      ┃            ┌→その後の素子の"子供"の物語…
            ┏━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┓ │ ┗漫画『攻殻機動隊2巻』━┛
公安九課設立┬→草薙素子が人形使いと出会い融合→素子九課離脱─┤
┗━━━━━┿━━━━ 漫画『攻殻機動隊・1巻』 ━━━━━━━┛└→その後の公安九課の物語…
      ↓                           ┗漫画『攻殻機動隊1.5巻』┛
(9課とそのメンバーの名を借りたまったく別のストーリー)
      ↓
 “笑い男”事件→6年ぶりに“笑い男”が復活、そして…  →その後の九課&素子の物語…
 ┗TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』┛ ┗TVアニメ『攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG』

LINK:参照元

あ、そういえば。最近、スパムが大挙していたので、英数字のみのコメントはエラーが出るようにしました。日本語がタイプ出来ないマシンでの投稿が出来ません。あしからず。

blog | Posted by at September 8, 2005 23:40 | Comments (1) | TrackBack (2)

情報社会におけるブログの大きさに何を見るか

isedのサイトがリニューアルしている。倫理研第4回の記録おもしろい。2ちゃんねるが生まれる以前の99年までは、個人サイトが中心だった。2ちゃんねる誕生後から02年頃まで、情報強化のプロセスは2ちゃんねる中心モデルが主流だった。しかし02年以降、個人サイトがブログによって強化され、ブログ中心モデルが発生し、プロセスはヒエラルキー型(一次情報→スレッドができる→まとめサイトができる→個人のニュースサイトに取り上げられる)から、リゾーム型(ブログによって記事のpermalinkが定義できるようになり、発生場所が明確になった。強化のプロセスは一気に複雑化した)へシフトしてきた。という加野瀬氏の指摘にうなずく。
この指摘で明らかになったのは、炎上と言われるような行為を助長する構造を、実はブログも持っているということだ。今までは、2ちゃんねるの構造が生んだ大きいサイバーカスケードが問題とされてきたが、ブログ上でネットリンチと言われるような隣人集団による小さいサイバーカスケードが起きている。ブログの利点であるpermalinkが、記事への到達しやすさを招き、サイトのテンション無視に、コメント機能によって一見さん達が炎上を起こし、時にはサイトの閉鎖にまでおいこんでしまっている。
そういった排他的な連鎖反応を防ごう、社会的なイメージも変えたいという意図があり、それならば情報社会の規範を考えようじゃないかと始まったisedである。もっと広く発言できるような健全な情報社会を目指したいのだ。
この健全な情報社会というのがくせ者。議論の中で「2ちゃんねるの構造が*弱さの大衆化をまねくのではという危惧も分からなくもないが、繋がりの社会性を求める膨大な弱い人たちが存在しているという事実」といった内容のコメントがある。これは、行政の立場で都市計画を実践している人々が、「赤提灯を積極的に奨励できないけれど、必要だ」と言っている感覚だ。すきまを排除したがる強さ。すきま的な魅力を感じる弱さ。誰にもこれらの感覚が共存しているので、規範作りは一筋縄ではいかない。

ブログに何を期待しているのかは、自分たちのサイトを作ったときから気になっている。そもそものきっかけは自発的ではなかったものの、ネット社会に浸透している人に勧められて始まった。たまにブログへの期待に関連することも書いてきた。今後、異常増殖したブログは、ある程度新陳代謝しながらも残ると思う。ネット社会の新住民を多く引き込んだ、ツールゆえの多様性を評価しているからだ。実際、身近な同世代で持っている人は多い。情報社会の重心がシフトし始めているのは確かなようだ。今後、ネット人口が増え、ブログというツールに夢を見た人々の多様な目的によって、ブログのもつ意味が形骸化するまで細分化される予感がする。そんな中、どうなっても炎上のような事故は完全には防ぎようがない、かもしれない。しかし、isedでもコメントされていたが、permalinkによって場所が明確になり実社会のコミュニティに近づいている実感はある。もうすこし、状況を見定めたい。本来、ネットという汎用性の高い空間は、アプリケーションの再作成で急速に強化されてきたところがある。情報社会の健全化には、どんどん新住民を引き入れる手段を打つのが、有効なんではなかろうか。歴史にむりやり重ねると、2チャンネル以前は紀元前。ブログ以降は産業革命後ってところか。そしたら、人口爆発は必然?!

最後に、僕にとってのブログへの期待は、弱さとは違うよう。個人の情報整理のツールとして評価している。目に触れる程度に情報をブラッシュアップし、目に触れる場所に保存されていて、時には議論がおこり、視野が広がるかもしれない期待が楽しい。情報社会の規範の草の根としての期待もある。新しいツールがでたら乗り換えるかもしれないそんな気軽な感じだ。

補足:ここで言っている*弱さの大衆化は、 日本社会と2ちゃんねる――「ネタ化」という文化的作法の中で、白田秀彰氏が「弱い人たちがネットを遊技場化するというのは、たとえばチラシの裏的な書き込みを大量に行い、そのなかで総攻撃をやって互いに潰しあって、しかも全部はネタだとみなして、高みから楽しく遊ぶわけですね。つまりコミュニケーションがゲーム化している状況がある。その状況の数が圧倒的に多いとなると、どうしてもそこに目が行ってしまうわけです。」と言った危機感の比喩です。

補足2:ブログによってどのくらいの人々を巻き込んでいるのか?週間!木村剛[ゴーログ] 世間体はブログの抑止力になるのか?によると、総務省は5月17日、日記のように書き込むだけでインターネットに手軽に情報を掲載できる『ブログ』の利用者が、04年度末で延べ約335万人、閲覧者は約1651万人にのぼったとの推計を発表した」ようです。

blog | Posted by at July 28, 2005 2:35 | TrackBack (1)

一周年

ドメインを取得して、まもなく一年が経ちます。(正確には7月16日)
tkmy.net全体で、延べ20万人以上の方によって、70万を超えるページの閲覧をしていただきました。
ネットに情報の波を立てるというよりは、淡々と自分のメモランダムへと突き進んでいる模様ですが、それもツールゆえの多様性であり。OKでしょう。今後もよろしくです。

最近は、投稿意欲がわかないために、こう書いているのが新鮮ですらある。でも、ちゃんと続けるつもり。
理由。
1 良くも悪くもブログが増えた。
(自分がわざわざ書くまでもなく、RSSを追うだけで、時間的にも情報量的にも満足)
2 タイガぁ(MacOS)の調子がピンとこない。
10.4.2の供出が遅いのは問題根絶のためと聞いている。期待したい。)

最近話題のテクノロジー
Google Maps(1号館はまだ工事中だ。マップもゼンリンの協力で詳細表示に。)
livedoor 地図 (スクロール地図が快適すぎる)
Podcast(アップルが認めたという形ですね)
PHSモジュール(WILLCOMの試作機のデザインは山中俊治。ツーカーはauに吸収
D-cubic(間違いなく利用するだろう)
アップルのintelへの乗り換えはびっくりしたけど、レノボの件と時期が近いこともあって、実はIBMが採算性の悪いラップトップやデスクトップマシンの石をつくるのを切りたがっていたのではないかなぁと思ってしまった。でも、今頃IBM、新たに2つのPowerPCプロセッサを発表

blog | Posted by at July 12, 2005 14:00 | Comments (2) | TrackBack (0)

ディフォルトのここちよさ

アートスケープにも原稿をよせている歌田さんのブログによると、図書情報アーカイブ化の中で、webを蓄積していく方法論が議論されているようだ。建築もそうだけど、過去に書かれたものであっても当時の社会思潮の上にたって発言しているので、現在とずれてたって問題ない。と、さらに続けて書こうかとも思ったが、議論は専門家にまかせるとして、まずはサンプルを集め、保存することから始めるのではないかと思う。当然、その作業の中でブログツールが名を連らねることは、予測できるだろう。結論を急ごう。現時点ではtkmy.netのデザインは、MovableTypeのデフォルトテンプレートを尊重して構成している。50年後か100年後かわからないが、歴史的な解釈から再評価されるような時にこのブログがレファレンスされたら、どんな遺跡のように見えるのだろうか。そんな夢のあるデフォルトに酔っているアドミン(=管理者)。従って、僕としては積極的に検体として捧げたい。笑

LINK:グーグルが、アメリカにある5つの大きな図書館にある本をスキャンして電子化し、ネットの検索を通してアクセスできるようにすると発表したニュースも挙げておきたい。

全然話は変わるけど、この前のチャンピオンズリーグの決勝、すごくよかった。理屈ではどう考えてもミラン有利。リーグ5位のリバプールが勝てるわけ無いって、ベンゲルがまくしたてるのも頷ける。結果的に延長ーPKで決まったけど。てか、そこまで起きれなかったが。前半は、ミランがおらおらと責めたてる感じで、チョットいじめてるくらいの勢いがあった。あっさり、マルディーニが入れたときはやっぱりなぁと。リバプールが3点たたみかけられたあとは、サポーターまで意気消沈しちまった。うー。ミラン完璧って感じだった。後半は、3バックにして、下がり目だったジェラードが前にでて、ポンポンポンと、ダイレクトパスが繋がる。ミランのDFラインって、年くってんのに、交代で入ったシセみたいなスピードには経験でカバーしてる感じだった。でも、単純に高さのあるヘディングに弱い。一点目の失点がそうだった。その後は必殺まぐれれシュートとPKで、一気に同点。ダイジェストで、へっぽこじゃぽんの試合見たけど、違うなー。大丈夫か最終予選。心配。

blog | Posted by at May 28, 2005 3:39 | TrackBack (0)

建築学生が思いめぐらすインターネット時代の知的生産のツールの可能性

議論が盛り上がっているブログ論(ブログのPage Viewについて以降のエントリー、ブログとは‐はあちゅう騒動から考えるトップブロガーには覚悟が必要など、サイドーバーにある*UPDATED ENTRIESに、更新順で並んでいるので状況が追える)を読みながら思ったこと。以前のエントリーで書いたが、COMZINEのバックナンバーにあるこれからの社会情報論に関する対談の中で「インターネットが登場してきたことで、個人がばらばらになっていた状態が改善された。」という一説があった。当時の読後感としては、体験出来てはいなかったものの、感覚的には説得力のある話だと思っていた。しかし、いまのところ渦中にいるからか、実感がもてない。

梅田望夫さんのBlog論2005年バージョン(2)を借りて、建築学生の身体に置き換えてみる。

「専門家における日米の気質の違い」 日米の専門家を比較して思うのは、日本の専門家はおそろしく物知りで、その代わりアウトプットが少ない。もう公知のことだから自分が語るまでもなかろうという自制が働く。米国の専門家はあんまりモノを知らないが、どんどんアウトプットを出してくる。玉石混交だがどんどんボールを投げてくる。そんな対比をすごく感じる。

課題で建築学生が提案する「なかみ」は、建築界がかかえてる流れや問題の縮図である。なんて、内藤廣さんがどこかで言っていたが、梅田さんの文章を読んで、シリコンバレーの専門家の日米比較によって明らかになった、コミュニケーションレベルでの違いというのは、建築学生間の会話にも言えると思った。皮肉たっぷりに言うと、おそろしく物知りかどうかはわからないが、口にしない。自己主張しない。というのが大枠の流れ。たまにむかつく時さえある。従って、どちらかというと僕はあんまりモノを知らないが、どんどん出す方に近いなぁと思った。一人で考えている時よりも、会話の緊張感の中でのほうが、発見と進展の実感が得られるからだ。どちらが良いというのは分からないが、そういう違った気質の中で共有できるテーブルを見つけられずにいて、最近困る事が多い。まぁ、共有できるところに出て行けばいいという話もわかるんだが、草の根レベルでそれだとやっぱり全体としては、ずれてしまうのではないかという感覚が働くので、切り捨てはできない。

「 裏切られた期待」 日本のIT産業界の超一流の個人が肉声や本音や仮説をどんどんBlogを通して語ってくれるようにはならないものか、という期待であった。〜 大組織に属する超一流の技術者や経営者が本気でBlogを書くということも、どうも日本では起こりそうもない。磯崎さんのBlogのような質の高いものが、ありとあらゆる分野で、これでもかこれでもかと溢れるようになればいいのだが、そういう方向を目指すBlogは相変わらずほんのわずか。日本のBlogは、そちらに向かっては進化していないように思える。残念ながら今のところ、僕の期待は裏切られたのだな、というのが正直な感想なのである。

まだ、日本の建築家の超一流がどんどんBlog(日記)を利用するまではいかない。難波和彦さんや石山修武さんの日記のカミングアウトによって余波が起きることがあっても、僕には議論のためというよりは、自分の戦略のためという色合いに見えている。より研ぎ澄ます方が、一人の建築家の流れとしては当然なんだろうけど…。安藤忠雄さんなんかは、最近では政府の諮問会議なんかで意見を言ったりしているが、もっと市民レベルで話題が共有される必要性があると思う。トラックバックなどで簡単にリンクが貼れるなど、いわゆる計算外を期待できるメディアとして、blogには可能性がある。だから、僕らの世代がやることに十分な意味を感じる。

blogの可能性を感じる一説として。

肉声に耳を傾ける勉強法という意味で、
・1980年代後半から1990年代半ばのインターネット登場まで
・インターネット登場からBlog登場まで
・Blog登場から現在
と三期に分ければ、インターネット登場よりもBlog登場のインパクトのほうが圧倒的に大きかった。つまり2002年後半くらいから、僕の勉強法における「知的生産性」は著しく向上したのである。だって皆が肉声で語り始めたんだものね。

*UPDATED ENTRIESについて=上から10番目までは、技術的な問題で、更新状況が反映されにくくなっているものが並んでいる。11番目以降がリアルタイムに、順番が変わる。中には、趣味的なトラップもあるけど(笑)

blog | Posted by at April 28, 2005 7:40 | Comments (1) | TrackBack (0)

情報ダメージ

特にいい言葉が思い浮かばなかったので、「情報ダメージ」という造語にしましたが、スパムと呼ばれるような自分の意図に反する行為によって、ページの閉鎖に追い込むくらいの精神的なダメージを被る。体とは、切り離されたデジタルな世界の話なんだけど、自分にとっては一部であるということ。運営を維持する意欲とのぎりぎりの戦いだということ。モラルが通じないと思われがちの情報社会(特にインターネット)における秩序を見いだそうという試みが、この交換不可能な自分にとっての「一部」をもっと心地良いものにしてくれるようにと、理想を持って草の根レベルで立ち向かうしかない。詩的な文章ですが。感傷にひたっているので。

二日くらい前に、トラックバックを利用したスパムが大挙(約100)され、泣きそうになりながらひとつひとつ駆除したのですが、リアルタイムで御新規様もこられ、根絶を目的とした対策を施しました。BiancaのTrackBackSpam対策【トラックバックスパム対策】を参考に、手を加えたところ効果覿面です。コメントスパム対策でも採用していますが、cgiに直接書き込んでくるタイプもあり、cgiのリネームも、コメント同様に効果があるようです。

LINK:Junkline:MT の過去ログリンク表示を nDiary (ごにょり済み)風に
LINK:hwp:プルダウンメニュー

blog | Posted by at February 16, 2005 3:04 | TrackBack (0)

トラックバックって何?

最近、トラックバックが増えてきました。しかし、ほかのブログ(ヤクルトの古田と真鍋かをりのトラバ競争は一時話題でしたが、1500件近くあり、開こうとすると重たすぎて落ちることがあります 笑 個人的には、こういうあほなのも好きですが…。)を見ているとトラックバックの本来の意味を失って、コメントとの差異が分かりづらくなっている気がします。Movable Typeの日本語化の時点で、改悪を挙げるとするならば、(ブログによって設定が違いますが)別窓で開くタイプを採用しているものには、バナー部分に「Continuing the discussion...」とオリジナルはなっていました。そこを、トラックバックと訳してしまっている事だと思います。ただ、「議論を続ける」と訳してしまうと、異様に固い印象になる(笑)。トラックバックとは行為の愛称のようなもの。
確かに、いかんともしがたい:トラックバックを受ける側の心理 にも書いてあるように、一般的なトラックバックをしかける心理としては、以下の三つだと思います。1. その記事を、ただ参照した。2. ただ同じ話題を扱っている記事を書いた。3. さらにそのテーマを広げている。しかし、もっとも効果的なのは、「3. さらにそのテーマを広げている」であり、本来の意だと思います。従って、トラックバックが話題を展開する機能だとすると、コメントはそのエントリーの中で完結している話題という棲み分けですね。一方、すっきりコメントプラグインでは、コメントとトラックバックは一緒だろう。という考え方に基づき、一緒に並べているようです。

と。書きながら、自分のブログを見ると、Recent Commentsと、Recent TrackBacksの見た目が、わかりづらさを助長している気がしてきて、早速変更しました。

障害情報
tkmy.netから、so-net系 exblog系 DiaryNote系 はてな系 にトラックバックすると、文字が化けます。時には、全く反応しません。その対応のためのMovableType3.15へのメジャーアップデートは、ライセンスの関係で、三月の予定です。

Movable Typeの標準機能では、RecentTrackbacks を表示するとき、どのエントリーへのTrackBackかを表示する機能がなく、プラグインを追加する必要があります。
#BLOG:MTの「最近のTrackback」にエントリーのTitleとPermalinkを!を参考にして、再構築しました。ブログをスタートしてから半年ちょっと。やっと?という感じもしますが、どこにトラバされたか、わからないという事がなかったので、特に気にしていなかっただけです。はい。

今回追加したタグ

Recent TrackBacks

<MTPings lastn="10">
<a href="<$MTPingURL$>" target="_blank"><$MTPingTitle$></a> | <$MTPingBlogName$><br />
<MTPingedEntry>
<a href="<$MTPingedEntryLink$>"><font color="#999999"> source : <$MTPingedEntryTitle$></font></a>
</MTPingedEntry>
<br />
</MTPings>

blog | Posted by at January 30, 2005 8:31 | TrackBack (0)

電車男以降

「電車男」をこえるか?なんて、見出しを、現実か、パソコンの画面で見てしまった人は多くいるのではないだろうか。自分の軌跡が曖昧になるほど、生活に入り込んできている証拠だろう。そのフレーズの正体は、「今週、妻が浮気します」だ。このweb発単行本シリーズは、今年いっぱい続きそうだ。もはや、うそだか、ほんとかは、どうでもいいし、僕はどれもまだ読めてないが、どういう時期に起きているかというと、電車は2004年3月頃から5月頃まで、浮気の方は2004年1月末から2月初旬にかけて。従って電車よりも浮気の方が前出のようだ。浮気の元ネタはこれ。下から読む模様。電車の元ネタはもうない!?。

LINK:電車男@全過去ログ
LINK:電車男の時刻表
LINK:見たこと聞いたこと:電車男関連

以前、「simon:建築学生が実践するインターネット時代の知的生産のツール」で書いたように、東浩紀が主宰をつとめている、ised@glocom:情報社会の倫理と設計についての学際的研究に興味以上のものをそそられているので、目に入る動向はうわべだけでも知っておきたい。後に、知識人達が含まれるisedのメンバーが、概要を講評してからでも内容を追うことは遅くないだろう。芥川賞をとった阿部和重(受賞作:グランドフィナーレ)が、きっかけは作家志望ではなくとも、舞台のシナリオを書く課題を通して、文字で自己表現する悦びを知り、今に至ると話している。web発の文学作家なんて言うのも5年後にはあり得そうだ。

以下にすでに終了した派生ネタをリンク。今日もどこかで、新しいストーリーが展開しているかも知れない。いずれもかなりのボリュームなので中毒注意。

派生したblog
LINK:「晴海22歳の闘病日記ー死ぬまで生きるー」

2chの記録
LINK:痴漢男 
LINK:幼馴染の女の子がしばらくウチに来ることになりました

番外編
LINK:深夜、テレビ画面に舞い降りた神の話

blog | Posted by at January 28, 2005 2:02 | Comments (1) | TrackBack (1)

スパムメールの送信を幇助

25日付けで【重要】「Movable Typeの脆弱性と対策について」の勧告がありました。《Movable Typeの脆弱性により、スパムメールの送信を幇助してしまう現象が発生することが分かりました。出荷済みのすべてのMovable Type日本語版に、この脆弱性があることが確認されました。》

LINK:ITmedia|Movable Typeに脆弱性、回避プラグインを緊急リリース

対策を施しました。プラグインを入れるだけで簡単。サーバー負荷が無視できない程、来ていて、以前から気になっている。しかも、噂はかねがね聞いていた「トラックバックスパム」が最近来はじめた。一般に普及しているブログサービスは、サーバー負荷がどこも問題になっていて、時間帯によっては全く繋がらないところもある。今後、このスパム達をどこまでコントロール出来るかが、ブログ普及の鍵を握るかも。それでもすでに、200万(20万?)ブログがすでに立ち上がっているとか。9割は飽き、放置ブログ化し、これでもかと、スパムが送り込まれ、そこから、トラックバックなどをたどって、撒き散らされる。はっきりいって、毎日、数通でもコメントに表示されているだけで、あぁもーやだと思うよ。

LINK:ITmedia|7分で分かる12月のBlog

blog | Posted by at January 26, 2005 23:35 | TrackBack (0)

建築学生が実践するインターネット時代の知的生産のツール

tkmy.netは、MTに高いライセンス料を払って、しばらくブログツールと付き合う覚悟を決めました。そうなってくると、ブログが今後どんな展開が見せてくれるのかという事が、気になります。2004年はブログ元年と言われる程、浸透し、それと引き合いにされる、匿名下の言論の自由を護る最後の砦?BBS形式の2ちゃんねるが、ised@glocom:情報社会の倫理と設計についての学際的研究におけるメインキーワードとして、今後一年を通して議論されていく。その周辺を嗅ぐと、2chとブログが持つメインフレームの違いに、なんとなく気づく。先に結論から言うと、「自分たちがアイデアを実践する中で、自分のために思考の変遷をノートしていくのにブログを使っている。」と、いったところに落ち着くと思っています。それであれば、建築が主語にある立場の人間にとって、ブログは有効に使い倒される方向へ向かうと思います。コム人対談 未来をよりよいものにするためのガイドライン:東浩紀と矢野直明の対談における「インターネットが登場してきたことで、個人がばらばらになっていた状態が改善された。」「いまは、情報がネット上にないと、存在しないと同じ。」という発言に賭けたいという気持ちもあります。
僕は、2chは一度も書き込まずに、すぐに飽きてしまいました。日本産のネットコミュニティとして近年にわたり注目され、純愛をテーマとした電車男で一般化し、ひとつの区切りがついた。と言っても過言ではない気がする。建築家が自身のライフワークをまとめる作品集を出すようなものか。(丹下健三は、自分を振り返ると、成長をとめるようなものだ。と言い、ずっと作品集を出してこなかったが、02年に藤森さんが牽引する形でまとめた本は良書です)。一方、米産ブログは、ニュースサイトの記事やほかのブログにリンクしながら自分の意見を書きこむツールとして発達してきた。そういうバックグラウンドを持たない日本のブログは日々自分のしたことや考えたことを書き連ねたものが多いが、リベラルな発言がネット上で展開され、*サイバーカスケードという概念を生むほど、アメリカでは巨大な発言力を持つものとなっている。(ブログで議論を鍛えることになっている効力が日本にはない。というのが決定的な違いだと思っている)。
なぜ2chとブログが比較されるかというと、2ch的な「大きさ」がブログに移行するのではないか。というのが、知識人の大勢に占める憶測で、ブログには各々の管理者がおり、人格じみたものが自然と露出してくる。そうなると、匿名の自由を謳ったノリで、ブログに突っ込むと、訴訟されるという現実にぶつかる。木村剛氏の言葉を借りると《どのように「自由な言論の場を護る」のかということを真剣に考えておかないと、2chが、廃刊に追い込まれた「噂の真相」の次に狙われる格好の標的になるということは覚悟しておいた方がよいようにも思われます。というのは、メディアとしての「2ちゃんねる」の構造自体は、新聞や雑誌と何ら変わるところがないからです。》 そこで、排他的なイメージだけが先行している社会におけるインターネットという立場を、東浩紀氏が模索する情報倫理の輪郭をはっきりさせたいという個人のアイデアを持って、ブログという形式が持つ小さな構造を利用し、集積させ、ネットが持つ構造を正しい方向へ導こうというのが、大枠の流れだと思っています。梅田望夫氏の《ブログとは実に融通無碍なものゆえ、人それぞれが自分にとっての意義を自由に見出すことで、総体としてさらに発展していくものなのだと思う。》という発言も、その流れの中で認識すればリンクしてくる。
で。だ。エントリーのタイトルに関することを記述しないと。要は、これからやっていきたいという意思表示みたいなもので、建築界では、あまり重宝されないインターネット世界に可能性があるんだということが言いたかった。90年代に一時期あった、磯崎氏が発言していたコンピュータに対する期待とは違うとうことは言える。僕の認識では、建築がドラスティックに新しい次元を獲得すると言ったことを標榜するものとしてコンピュータが挙げられていたと思う。(f.o.a.横浜国際客船ターミナルのコンペに勝ったのも審査委員長をしていた氏の文脈があったからだろう)。氏は結局、目に見えない形で建築にワイヤードされただけだと、議論を閉じてしまっている。
SPT.gif
複雑な解析を可能にしたツールとしてのコンピュータが、トッズや、写真のようなサーペンタインパビリオンを見れば分かるように、コンピュータが建築家の思考を開くものとして、伊東氏が実践していることは、一つの建築家が示す可能性だと思う。しかし、(怒られそうだけど)それはなんだか仕組みが分からないから他者にやってもらっている。という感がある。まぁそういう世代なのだ。僕らの世代が躍起になり、身体を重ねながら思考を開くものとして、ブログがある。と言うと非常に大袈裟ですが、ブログがある程度の「大きさ」へ向かう中、実践するのは悪くないというのが僕の所感。本当を伝えるはずのメディアの奔走と建築家の対立の構図を切り崩す可能性や、建築の外と繋がり、結果的に建築の輪郭が広がること。コラボレーションを意識している建築家世代の次に、それが一般化した時、何が起こるのか。下の世代がつっつくには、格好の実践できるツールがブログなのだ(かもね)。

*サイバーカスケードに関すること→ised@glocom研究会冒頭の鈴木謙介氏による講演でもイラク人質事件について触れられ、「ネット上の集合行動的現象」が注目されていると言う。鈴木氏によれば、2ちゃんねるは、イラクの人質をたたいたかと思えば北朝鮮の拉致被害者家族をたたくといったぐあいで、「政治的主張が一貫しているとはとても言いがたい」。そう述べたうえでアメリカの憲法学者の「サイバーカスケード」という概念を持ち出している。カスケードというのは滝のことだが、酵素などの働きによって生体信号が増幅される過程も指す。サイバーカスケードは「ひとりひとりの小さな疑問の声がネットを通じて増幅され、全体として大きな力になる」現象であり、「現在のネットを席巻しているのは、右か左かという政治的立場と連動した“ナショナリズム”というよりもむしろ、感情的なフックを引き金として噴き上がる“ポピュリズム”」だと説明する。思想的な背景のある行動というよりも情緒的な圧力行動だということなのだろう。

このエントリーは下記を参照して書きました。
LINK:歌田明弘の『地球村の事件簿』:「2ちゃんねるの時代は終わった」
LINK:週間!木村剛:モノ書きの老婆心:「匿名性」を護るために
LINK:梅田望夫・英語で読むITトレンド:最終回・Blogを26カ月続けてみて

blog | Posted by at January 14, 2005 6:20 | Comments (3) | TrackBack (2)

アイデアを露出する

ブログをするきっかけは、研究室の活動をアーカイブ化して閲覧できるようにしたいという意向があり、ブログという形式を利用して始めたのだ。きっかけはそんなところで、僕個人的には、モチベーションを言葉にしたい欲求。という伏線もあった。だから、(場合によっては、人にとって不快かもしれない)結構入れ込み気味なエントリーがいくつか乱入している。そこが、繋がっているようだとまだまだ、勘違いしてるハッピーな奴に終わってしまう。ブログすることにどういう意味があるのか。そんなことを考えていたら、気になるエントリーを発見した。
LINK:minamoto.net:語ることで失うモチベーション
少し、後ろ向きなエントリーのような気がするが、《「語る」ことは一種の快楽であり、創作行為であり、それはある種の満足感をもたらすものであるから、モチベーションの消費である。》といった事は、分からなくもない。自身、言葉を操ることを目的とした活動をするために、ブログを利用している訳ではない。また、創意を充実させていく上で、言葉に頼ることは、よくないとも思っている。一方で、(自分の中でボンヤリとしている感覚が充実していくような)楽しいアイデアは会話の中でしか発見できない。とも思っている。そのために、ブログを続けたいと言っても過言ではない。生身の会話ではダイレクトにテンションをあげてくれる。ウェブ上での会話は、ドライに(時間差のある)情報と繋がっていける可能性があるから、面白い。
納得させる。という目的はなく、触発されてトラックバックによって繋がっていける。BBSのように温度のないリニアな会話が並ぶものではなく、カテゴリーや時系列のようなある意図を持って繋がっていけるのもよい。共感されるという喜びも、もちろんある。欲を言えば、積極的な会話(議論)もしたい。

以下、このエントリーを書く気になったリンク。
《人を納得させられないアイデアはアイデアとは言えないし、人の知らない結果は価値がない。》
LINK:アイデアをいかにかたちにするか - FIT2004・CMU金出教授講演

《科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者(うぐしゃ)の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である。頭のいい人は批評家に適するが行為の人にはなりにくい。すべての行為には危険が伴なうからである。けがを恐れる人は大工にはなれない。失敗をこわがる人は科学者にはなれない。科学もやはり頭の悪い命知らずの死骸(しがい)の山の上に築かれた殿堂であり、血の川のほとりに咲いた花園である。一身の利害に対して頭がよい人は戦士にはなりにくい。》
LINK:科学者とあたま 寺田寅彦(昭和八年十月、鉄塔)

《インターネットという世界においては不特定多数に向けて何か行動を起こすと「disparate audiences」(共通点のない本当に色々な人達)との接触を避けられない。Blogに限らず、個人のWebサイトや、フリーウェアを公開している人は必ず経験し、その活動をやめるきっかけになっている事も多いように思う。》
LINK:Blogを書くことの心理的負担とそれを上回る魅力 梅田望夫

blog | Posted by at January 10, 2005 8:46 | TrackBack (2)

2005年初めに行う再構築

MT3.14へのメジャーアップデートを行い、サードパーティ製の日本語化パッチ初期不良による、IE使用時の管理画面における文字化けの解消。外部へのトラックバック時における文字化けの解消を行います。それが完了する頃までに、→トップページ と言った表記方法などの再検討をした上で、各ブログで乱立しているインターフェイスの統一作業を行います(結構手続きが多くて忍耐力勝負なので、ペースはきっと遅い 笑)。以下は、要検討事項ですが、プラグインflicker使用によるブラウザを読み込むごとに変わる、ランダムな写真表示が、スクエアー状で可能な事がわかったので、その導入検討。はてなアンテナのような感じで、RSSfeedプラグイン使用(参考例)によるtkmy.net外のブログまたは通常のサイトの更新状況の反映。などを考えています。いかがでしょうか?ご意見受け付けます。

blog | Posted by at January 5, 2005 23:00 | Comments (2) | TrackBack (0)

blogをいかに利用するか

blogを使い始めてから、まず気にするのはいくらカウンターをはじいているか?だろうか。しかし、サッカー選手が点数を気にするようなもので一過性にすぎない。普通に生活をしていておもしろそうな話題なんてそうそう落ちているはずがない。研究室の個人リンクから見たことないブログに飛べるので見てみるが、あほらしくて早く飽きないかなと傍観している。自分から切れている事実をつなぐ、捏造する視点が体で理解できていない人類にそんなこと言ってもきっと気づかないので、書いても仕方がないと思いながら書いているが。ただ、こういう事を書くとまた勘違いな質問をされる。そんな難しそうな顔して何も書けない。今までならプッツンしているところだが、そうそう社会は甘くない、きっと僕を見捨てる方が多声を占める。自身、半年利用してみて、いろいろblogの良さがわかってきたので、他者のエントリーを利用して、整理してみたい。blogユーザー像という調査をのぞいてみると「生活一般」の内容を「自分の備忘録として書き残す」と書いてある。的を得ている調査結果だと思う。その備忘録が、開示され、情報が連結されることで、共有できるものとなる。そういうツールが、blogである。研究データや、個人の持つ知識がうまく繋がって生かされない現状に比べると、軽快なフットワークに心躍らされる。認知度も増えてきたので、ここいらで知識人や研究者が、このツールの良さをもっとうまく利用してほしいものだ。ブロガーの平均寿命に、blogのツールとしての距離感がうまく表現してあるので、そのまま。
「日記を書きましょう。毎日書きましょう。」という話であれば、わたしも続かないのですが、思ったことを、すぐにメモして、ウェブに公開しておくためのツール、自分の記憶を記録しておくツールとしては便利です。パブリッシングツールとコミュニケーションツールの融合が進んでくる、という話をしましたが、「どこどこで講演しました」「記事書きました」とか、ちゃんとカテゴリに整理して書いておくと、あとで「これまでの講演記録」とか引っ張りだすのも便利ですし、同時にこういう記録を公開することで、それを見た他の方からもコンタクトをいただいてコミュニケーションもおこる、そういうのがいいところだと思っていますし、日記を CMS 的なブログを活用して書くことの優位点だと思います。
最後に、行き過ぎた写真の投稿で解雇されるなんて話もある気をつけたい。うちの場合は破門か(笑)。この前は、直接カメラを検閲されました(^.^;)

全然関係ないが。Adobe Reader 7.0 Downloadおすすめ。起動が1秒ほどになった。初めからそうしろよとか思うけど。実用性というヒエラルキーが意外に低いんだな。

blog | Posted by at December 29, 2004 0:05 | Comments (6) | TrackBack (1)

adminの快楽

blogを立ち上げてから約半年(160日)経ちました。PaoStyleTVさんの解説を参考にすると一般に言われているページビューは、tkmy.net内の総計で1,762,755PV/160日(平均 11,005PV/日)ありました。(analogによる解析結果によるものです)。livedoor blog最強のアキバBlogの12月23日のデータが、107,121PV/日。この比較では、どのくらいすごいのか分かりませんね(笑)。十分満足してます。訪問者を増やす事を目的にblogしている訳ではないですが、すくすくと成長している感じが素敵。しかし、この掴みきれない数。本当なのか?とも思う。きっと、今は根絶した、かつてのスパム達も入っているだろうし、検索エンジンロボットの巡回もある。blogが、検索エンジンで引っかかりやすいという話を聞いたことあるが、ロボット型サーチエンジンはサイトのリンクをたどりながら巡回しているので他のサイトから自分のサイトへのリンクが多ければ多い程登録されやすく、検索結果も上位に表示されやすくなるそうです。トラックバックがそれに当たる。そう言えば、前々から疑問だった、検索エンジンによって結果が違うことを視覚的に見せてくれるツールなんてあります。

blog | Posted by at December 24, 2004 3:45 | Comments (4) | TrackBack (0)

インターフェイス再構築

ブログオフ会の市場調査をもとに、shinya氏と密実なチャットをした結果、top pageにある各エントリーへのリンク後、展開が見えにくいという問題を解消し、スムーズにtkmy.net内を徘徊出来るよう、individual page(各エントリーとコメントが一枚で表示されているページ)のデザインを変更しました。問題を解決するにあたっての理想は、top pageが上位にあり、そこから派生するという訳でなく、「私のブックマーク」が、tkmy.netのどこにあってもいい状態を目論んでいる。実際、ブックマークされているページをスルーして、他のページに飛ぶ踏み台行為がtakamiya studio|BLOG以外のページでも起こっている。

blog | Posted by at December 20, 2004 19:20

javaでランダムに画像を表示

takamiya studio|BLOGページの構築はまぁ落ち着いたので、個人ページを充実させていこうと思います。simonページは、リロードするとauthorのところの写真がランダムに表示されるようにしました。

simonの場合

<div class="side">
<a href="http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/000199.html">
<script language="JavaScript">
var imglist = new Array(
"http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/kao/DKY.gif",
"http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/kao/KGW.gif",
"http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/kao/MIMO.gif",
"http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/kao/MYKHTL.gif",
"http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/kao/SSI.gif" );
var selectnum = Math.floor((Math.random() * 100)) % imglist.length;
var output = "<img border=0 width=100 src=" + imglist[selectnum] + ">";
document.write(output);
</script>
</a>

<a href="http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/000199.html">
<noscript>
<img border=0 width=100 src="http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/kao/SSI.gif" alt="京都疎水">
</noscript>
</a>
</div>

もしくはblogのプラグインを使用して、リビルド時に写真が変わるようにする。

<div class="side">
<MTPhotoGallery count="1" sort_order="random" path="/archives/kao/">
<a href="http://tkmy.net/mt/member/simon/archives/000199.html">
<img border=0 width=100 src="<MTPhotoGalleryImageLink>">
</MTPhotoGallery>
</div>

blog | Posted by at December 17, 2004 1:40 | TrackBack (0)

ランダムに写真を貼り込む

投稿数が増えてきた人の過去のページビュー機会を増やす目的と、労力がかからずオートマティックでシンプルなシステムを使って見た目の華になるように、プラグインPhotoGalleryを使って個人ページのサイドバーにあるauthorの下に、各archivesディレクトリにアップしてある写真がランダムに表示されるようにしました。ランダムと言いましても、エントリーを投稿した時など、サイトが再構築されるタイミングで写真が変わります。画像のアップの仕方が人によってまちまちなので、アップする時にディレクトリを作らずに突っ込んでいるものが、どういう症状を起こすか経過を見たいと思います。現在確認されている小さなトラブルは、エントリーにアップするつもりだったもので、リンクしていないものも表示されてしまう。まぁ忘れていたなんてこともあるかもしれないけど(笑)。

1)MTPhotoGalleryのPhotoGallery-0.57.zip をダウンロードして解凍すると、PhotoGallery.plが入っている。
2)これをmt.cgiと同じディレクトリにある「plugins」フォルダ(/mt/plugins/ )に入れます。「plugins」フォルダがなければ新規作成してから入れる。
3)画像を貼り付けたいテンプレートの個所に下記タブ挿入しました。

<div class="side">
<MTPhotoGallery count="1" sort_order="random" path="/archives/images/">
<a href="<$MTCGIPath$><$MTSearchScript$>?search=">
<mg border=0 width=100 src="">
</a>
</MTPhotoGallery>
</div>

きままにポロポロ:MTPhotoGallery参照

blog | Posted by at December 15, 2004 5:03 | TrackBack (0)

楽しいblog

かりか
YSM.gif

こんなblogもある(記事)らしい。あんまり筆の進まないasaminとかこんな感じでやればいいのに。まぁはっきりいって、このふたりの方がかわいいけど(爆笑)。さきっちょさんは卒論を書いている真っ最中のようだ。blogを提供しているISPでもっとも人気があるのはlivedoorもの。そこのアクセス数で堀江社長に次ぐカウンタをはじく事もあるらしい。実名写真付きで発言する勇気もたいしたものだと思う。掲載するときのエピソードを読むと、匿名が生む情報社会のネガティブな混沌さをさわやかに抜き出た感じがよい。tkmy.net内にはすでに20近くのblogが乱立している。どうせやるならと思うのだけど。ちなみに、同じサーバー内で複数のブログを運営することをマルチブログというそうだが、あんまりみたことない。今は亡き?gumoblogを思い出しながらつくったよ。書くきっかけなんてなんでもいいと思うんだけど。人をさわやかな気分にさせるとか。その人の感性が露出しているものは、芯が通っていて多少雑でも、気分はいい。それよりさきっちょさんとはぁちゅうさんはクリスマスまでに彼氏ができるのだろうか。毎日クリッククリック♪。さきっちょの妹ゆきっちょもかわいい。あみちゃんの妹も見てみたい。顔は一緒でわんぱくらしい。

takamiya studio|BLOG pageのrecent photo<img>バナーのtabメモ
マルチブログで活躍するMTGlobalEntries併用。
mt-collectをダウンロード
プラグインをインストールして、下記のタブを挿入したいところに、書き加えた。

<MTGlobalEntries lastn_modified="5" include_blogs="1"> 書き替えた順に上から5 blogIDが1のものを含む。
<MTCollect tags="img"> コレクトされるのは、上述blogより<img alt>タブがついたもの
<MTCollectThis>
<$MTEntryBody$>
<$MTEntryMore$>
<$MTEntryExcerpt$>
</MTCollectThis>

<MTIfCollected>
<MTCollected tags="img" lastn="1">
<a href="<$MTEntryPermalink$>">
<img height="100" border="0" src="<$MTCollectedAttr attr="src"$>" alt="<$MTEntryTitle$>"> <$MTCollectedContent$>
</MTCollected>
</MTIfCollected>
</MTCollect>
</MTGlobalEntries>

<MTGlobalEntries lastn_modified="5" exclude_blogs="1,16,18" sort_by="created_on">
<MTCollect tags="img">
<MTCollectThis>
<$MTEntryBody$>
<$MTEntryMore$>
<$MTEntryExcerpt$>
</MTCollectThis>

<MTIfCollected>
<MTCollected tags="img" lastn="1">
<a href="<$MTEntryPermalink$>">
<img height="100" border="0" src="<$MTCollectedAttr attr="src"$>" alt="<$MTEntryTitle$>"> <$MTCollectedContent$>
</MTCollected>
</MTIfCollected>
</MTCollect>
</MTGlobalEntries>

Sync A World You Want To Explore:面白そうなPlugin発見参照

blog | Posted by at December 9, 2004 23:17 | TrackBack (0)

SPAM対策プラグインを導入

一日250件近く来られる激しいスパム攻撃をかわすために、いくつかの網をかけているのですが、それでもくぐり抜ける強靱なスパムもおられるので、より強制力のある対抗策を発見。数日前から試験的に、コメントSPAM対策プラグインを導入しました。mt-spamstop:downloadこのプラグインを導入すると、アンカータグ< a >を含むコメントをブロックします。コメントにURLは貼れますが、< a >タグは使えないようになっています。

インストールもプラグインのフォルダに放り込むだけ。URLを自動リンクにする設定になっていると、プレビュー後に投稿するとアンカータグに変換されてしまい、はじかれてしまうという弊害があるようです。従ってURL自動リンク設定はOFFにしました。

blog | Posted by at December 8, 2004 12:14 | TrackBack (0)

Mainページ分割表示へ変更

そろそろエントリー数も増えてきたので、各blogのMainページを分割して表示する方法に変えました。今まで、日付順に最新のエントリーから遡って20エントリーだけ、表示していました。従って、それより以前のものは、月別アーカイブで遡るしか方法がなかったのです。今回、Mainページを25000bytesに制限して、その次のエントリを表示できるタブをMainページの下に追加しました。なお、全エントリー表示するとナローバンドの環境下では、時間がかかってしまうので、最新から100エントリーだけ一気に閲覧できるようにしました。従って、それ以前は、月別アーカイブで遡ります。最近、禁止IPに指定したところから、偽装スパムが来ている。反撃したいくらい(笑)。人気ページの宿命か(笑) そうそう、IE対応が全くはかどっていませんが、マイクロソフトがfeedbackを終了したので、今後のためにもsafariや最近盛り上がりを見せているfirefoxなど、おすすめします。OS9を見捨て気味の気まぐれ管理者より

何を書き換えたか、忘れそうなので、自分のために。

1 プラグイン インストール
http://www.nonplus.net/software/mt/MTPaginate.htm
2 index.htmlをphpに書き換え。
3 main index タグ書き換え
<MTEntries lastn="20">

<MTPaginate>
<MTPaginateContent max_bytes="25000">

<MTEntries lastn="100">
4 main index タグ書き換え
</MTEntries>

<$MTPaginateSectionBreak$>
</MTEntries>
</MTPaginateContent>

<MTPaginateIfMultiplePages>
<div class="posted">

<MTPaginateIfLastPage_>
<a href="<$MTPaginatePreviousPageLink$>" target="_self" title="prev">≪
</MTPaginateIfLastPage_>

<MTPaginateIfMiddlePage_>
<a href="<$MTPaginatePreviousPageLink$>" target="_self" title="prev">≪
</MTPaginateIfMiddlePage_>

<$MTPaginateNavigator format_all=" ALL " place_all="after" separator="|" target="_self">

<MTPaginateIfMiddlePage_>
<a href="<$MTPaginateNextPageLink$>" target="_self" title="next">≫
</MTPaginateIfMiddlePage_>

<MTPaginateIfFirstPage_>
<a href="<$MTPaginateNextPageLink$>" target="_self" title="next">≫
</MTPaginateIfFirstPage_>

</div>
</MTPaginateIfMultiplePages>

</MTPaginate>

5 index.htmlをftp上で捨てる

(先頭の<を小文字にして貼りつける)

blog | Posted by at November 15, 2004 6:31 | TrackBack (0)

blogで何をしたいのか

なぜブログ?という話にこたえるかたち。
僕のスタンスは、波風を立てたいステッィキーズと言ったところ。
マックにはpost itのように、デスクトップ上に貼り込んでいけるステッィキーズというアプリケーションがある。
そのアプリケーションが持つ構造によって起因する行動が、言葉を生み、集積し、波風を立てる強大なバタフライとなる。
そんな妄想誇大な緊張感を、日常の中に潜む狂気の中に見いだしていく。
シンプルなblogという構造が、ウェブ上で共有できる知となるように、日々頑張る。
そんなところ。
もっと触発したいし、されたい。
なにより建築の外部と、積極にも、ゆるくも繋がっていける。
そんなblogは楽しそうだ。

stick[stuck]:V
暴力を行使する。書き留める。固着する。行き詰まる。(言葉などが)口からでない。(要求などが)飲めない。がんばってやり抜く。突き出る。突き出す。たゆまず続ける。論題などから脱線しない。

stick[stik]:N
棒切れ

blog | Posted by at September 10, 2004 23:40 | TrackBack (1)

おなかいっぱい

もぶろぐ文字化け対策成功。

moblog mail gatewayを使って文字化けをした場合の対策。
文字コードが、EUCになっているブログ用です。

いろいろためしましたが、結局。
lib/MT/XMLRPCServer.pmの
45行目
use strict;
という行の前に
use Jcode;
という行を追加。

125行目(newPostのタブ)以降を書き換え
unless ($HAVE_XML_PARSER) {
for my $f (qw( title description mt_text_more
mt_excerpt mt_keywords )) {
next unless defined $item->{$f};
$item->{$f} = decode_html($item->{$f});
$item->{$f} =‾ s!'!'!g;
}
}
my $mt = MT::XMLRPCServer::Util::mt_new(); ## Will die if MT->new fails.
  ↓
unless ($HAVE_XML_PARSER) {
for my $f (qw( title description mt_text_more
mt_excerpt mt_keywords )) {
next unless defined $item->{$f};
$item->{$f} = decode_html($item->{$f});
$item->{$f} =‾ s!'!'!g;
}
}

for my $f (qw( title description mt_text_more mt_excerpt mt_keywords )) {
next unless defined $item->{$f};
$item->{$f} = Jcode->new($item->{$f},"utf8")->euc;
}

my $mt = MT::XMLRPCServer::Util::mt_new(); ## Will die if MT->new fails.

しかし、moblog mail gatewayにとりあえず対応するパッチなので、
いずれ、トラブルがでるはず(笑)

参考にしたサイト
http://rebecca.ac/milano/mt/archives/000318.html(本格的にパッチを当てる場合。)
http://uva.jp/dh/mt/archives/000639.html#000639(eucのパッチがMT2.61向けになっている。)

blog, 日記 | Posted by at August 20, 2004 2:39 | Comments (8)

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