第7回 サントリープレゼンツ「ウイスキー&ミステリー」

 お久しぶりです。どうにもこうにも仕事が忙しすぎて、もうなんか発狂しそうなんですが、とりあえずこの地獄の日々もあと3日間の辛抱です。あーつかれたー。

 ということで、最近あまり活動できてないんですが、これはどうしても行きたかった第7回 サントリープレゼンツ「ウイスキー&ミステリー」
 ユルめな気持ちで会場の六本木アカデミーヒルズ ライブラリーカフェとやらに向かうと、なんだかとてつもなくセレブっつーか、ラグジュアリーな雰囲気で、みなさんかなりオシャレしてきてて焦りました。黒のニットに迷彩柄のパンツ履いてきちゃったよ……みたいな。

 今回のこのイベントは毎年開催されているものなんだけど、有名作家が6人も見れて100名限定ということで、かなりのプラチナチケットぶりなんだそうです。本当はプレスで入る予定だったんだけど、プレスで入ると石田衣良さんがブレンドしたウイスキーが飲めない(しかも飲み放題)ので、お客さんとして入りました。
 ということで、もちろんイベントが始まる前からウイスキーをグイグイいくわけで。日本推理作家協会オリジナルブレンドウイスキー“謎2004”として今年選ばれた石田衣良さんの“爽”が飲み放題だったんですが、これがものすごい美味しい! あまりウイスキーを好んで飲まない私ですらグイグイいけてしまうほど、口当たりが優しくて、非常に飲みやすいです。オススメ。すでにもう3本予約しちゃいました。お酒に弱い女の子がハーフロックで飲むのに適してるカンジで……私はロックでいいくらいだけども。ちなみに各テーブルにオードブルまでついてて、すっかり飲みモードに。

 そうこうしているうちに作家さんたち登場。会場は広いんだけど、ゆったりめの扇状に席が配置されているため舞台とのキョリが近く、石田さん(この日のいちばんのお目当て)が間近で見れました。想像してましたが、めちゃくちゃ色っぽい。本当にズルイくらい色気ムンムンなのに、本人はどこ吹く風なカンジで3枚目というかイジられキャラに徹してて、うしろに座ってる北方謙三さんからピーナッツを投げられまくってました。
 にしても、北方さんと逢坂さんは本当にオチャメなオジサンでした。すっごいカワイイ。北方さんとはぜひとも酒を飲みたい! ハードボイルドを気取ってるつもりが、すごい気のいいオジサンで微笑ましかった。神崎さんはかなりの男前でした。顔は石田さんなんかよりぜんぜんカッコイイんだけど、真面目だし、かっこよすぎて色気がなかった。篠田さんはカマトトぶったかなりの悪女でステキ。大沢さんもキャラが濃い。

 という具合に、全員アクの強い人ばかりだったので、トークショーはかなり面白かったです。っていうか、客も作家たちも相当飲んだくれて酔っぱらい、エロ話に何度もいきかけていたのが笑える。
 神崎さんのブレンドした“情味”というウイスキーの話になって、神崎さんは「長年連れ添った夫婦が、ホテルの部屋で静かに並んで夜景を眺めながら飲むのをイメージしました」とかいいことを言ってるのに、石田さんがすかさず「え? それってさ、前? 後?」とか茶化し、「君は下品だよ!」とか神崎さんに怒られたり。北方さんは「酒はイイ女を眺めながら一人で飲むんだよ!」の一点張り。

 作家さんたちもかなり酔っぱらってきたところでお客さんからの質問コーナー。これは参加申し込みの時と、イベントが始まる前にアンケートされたなかから、面白そうな質問を大沢さんが選んで発表し、選ばれたお客さんは手を挙げて、なんか記念品までもらえちゃうというので。アンケートされたことをすっかり忘れててボーっとしてたら「えーと、次は……東京都からお越しの富田舞さん!」とか呼ばれて驚きました。とりあえず何か書いときゃいいかと、適当にチャラい質問をしたんだっけなあと聞いてると「えーと、質問は……女性のどんなお酒の飲み方がグッときますか? です」だって(苦笑)。
 石田さんは「僕はねえ、乱れちゃう人が好きだな。ちょっとほら、ダラーン(とシャツの襟元をべローンとまくって鎖骨を見せる)ってカンジで!」とか言ってました……。

みなさんのサイン で、記念品をいただく。「重いからがんばって持って帰って下さい」と、6人全員のそれぞれの直筆サイン入り著書でした。しかもハードカバー。北方さんにいたっては上下巻(笑)。計7冊総額15000円弱で、相当な重さ。石田衣良『ブルータワー』篠田節子『秋の花火』神崎京介『好きの果実』逢坂剛『恩はあだで返せ』北方謙三『楊家将』上・下大沢在昌『パンドラ・アイランド』
 ぶっちゃけ、ミステリー小説は苦手でほとんど読まないんですけど、せっかくいただいたので頑張って読みます。んで、それぞれのサイン。神崎さんのはなんかカッコイイ。あ、あとなんか日本推理作家協会オリジナルのトランプと、北方さんが原作を書いたお芝居(?)のビデオ(VHSのビデオにペタッとラベルが貼ってあるだけの、ある意味かなりレアっぽいビデオ)もいただきました。

 ということで、2時間近く続いたこのイベントはかなり面白かったです。作家さんたちが酔っぱらって好き勝手言ってるのを、お酒を飲みながらウヒャウヒャ眺めるということは滅多にできないだろうなと。来年も機会があったら行きたいです。
 ちなみにこの選ばれた石田さんのウイスキー、なんと5分でブレンドしちゃったらしいです。「いやー、前の晩飲んでてね、二日酔いでサントリーの蒸溜所に行って、5分でブレンドしたのが選ばれちゃってゴメンナサイ♪ 北方さんや逢坂さんは毎回チャレンジしてるけど選ばれたことないんですよね♪」とかサラッと嫌味を言うと、「樽がよかったんだよ!」と毒づく逢坂さん。「お前の小説みたいじゃないか! 寝かしたら絶対これ不味いぞ!」と、石田さんの後頭部めがけてピーナッツを投げながら言う北方さん。おもしろい。「爽っていうコンセプト? あー、だって僕ほら爽やかじゃないですかぁ〜」とか。ニクイですね石田衣良。

行ってきました♪ | Posted by at 10 26, 2004 17:12


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