備忘録 060816

みーす

 ご無沙汰しておりました。あいかわらずバタバタと、そして惰性で生きています。暑中お見舞い申し上げます。

 前に備忘録を書いたのは5月だから……そっから振り返ると色々あったわけで。覚えてるだけ書き出してみます。すごい長くなりそ。自分のために書いてるので、うっとおしかったらスルーしてください

<行った色々>
・5/12【観戦】よしもとフットサルリーグhype@駒沢
・5/13【鑑賞】山海塾『遥か彼方からの―ひびき』@君津市民文化ホール
・5/14【WS】市原昭仁・舞踏ワークショップ@吉祥寺 スタジオアムリタ
・5/16【ライブ】渋谷時代vol.20@公園通りクラシックス
・5/17【ライブ出演】角森隆浩withダイナミックオーシャンズ@赤坂グラフィティ
・5/20【鑑賞】山海塾『遥か彼方からの―ひびき』@グリーンホール相模大野
・5/21【WS】市原昭仁・舞踏ワークショップ@吉祥寺 スタジオアムリタ
・5/23【ライブ出演】角森隆浩withダイナミックオーシャンズ@下北沢mona records
・5/25【ライブ】tricomi+ウルトラスラッグ@吉祥寺曼荼羅2
・5/26【鑑賞】ローラン・プティ『こうもり』草刈民代編@新国立劇場
・5/28【WS】市原昭仁・舞踏ワークショップ@吉祥寺 スタジオアムリタ
・5/29【試写会】藤原敏史監督『映画は生きものの記録である~土本典昭の仕事』@映画美学校
・5/30【鑑賞】ラブレラvol.6「ネオ」~八木美知依(箏)+トチアキタイヨウ(舞)@公園通りクラシックス

・6/02【ライブ出演】角森隆浩withダイナミックオーシャンズ@吉祥寺曼荼羅2
・6/04【WS】市原昭仁・舞踏ワークショップ@吉祥寺 スタジオアムリタ
・6/07【ライブ】ash-ray@渋谷7th floor
・6/08【鑑賞】華道家アカギマキ『0+』展@渋谷UPLINK
・6/08【パーティー】D/I@渋谷module
・6/09【鑑賞】室伏鴻ソロ『quick silver』@麻布die pratze
・6/10【ライブ】keiichiro shibuya solo@渋谷UPLINK FACTORY
・6/11【WS】市原昭仁・舞踏ワークショップ@吉祥寺 スタジオアムリタ
・6/12【W杯PV】日本×オーストラリア@恵比寿リキッドルーム
・6/15【ライブ】渋谷時代vol.21@公園通りクラシックス
・6/18【WS】市原昭仁・舞踏ワークショップ@吉祥寺 スタジオアムリタ
・6/19【主催】第三項音楽進化論『コンピュータとダンスによる即興:渋谷慶一郎(ATAK)+トチアキタイヨウ(山海塾)』@東京大学駒場キャンパス
・6/21~7/02【脱出】W杯行脚@ドイツ
・6/22【観戦】イタリア×チェコ@ハンブルグ
・6/23【観戦】ウクライナ×チュニジア@ベルリン
・6/24【観戦】アルゼンチン×メキシコ@ベルリンPV
・6/26【観戦】ウクライナ×スイス@ケルン
・6/27【観戦】ブラジル×ガーナ@ドルトムント
・6/30【観戦】イタリア×ウクライナ@ハンブルグ

・7/14【鑑賞】モンテカルロ・バレエ『Le Songe』@オーチャードホール
・7/15【パーティー】CHaOS@西麻布yellow
・7/25【ライブ】Black Bottom Brass Band@渋谷BYG
・7/29【パーティー】dance rodriguez@渋谷module

・8/04【鑑賞】服部有吉×首藤康之“hs06”@Bunkamuraシアターコクーン
・8/08【ライブ】「ドラム部」その壱@公園通りクラシックス
・8/09【観戦】日本×トリニダード・トバゴ@国立競技場
・8/10~12【脱出】市原昭仁・舞踏ワークショップ“海合宿”@千葉・松尾
・8/13【夏行事】BBQ@多摩川

<観た映画>
・ニコラ・フィリベール『Etre et avoir』(邦題『ぼくの好きな先生』)
・ディレクターズ・シリーズ4『20世紀の巨匠 ピエル・パオロ・パゾリーニ』
・アモス・ギタイ、ケン・ローチ他『セプテンバー11』
・ケン・ローチ『夜空に星があるように』
・ケン・ローチ『SWEET SIXTEEN』
・ケン・ローチ『やさしくキスをして』
・藤原敏史『映画は生きものの記録である~土本典昭の仕事』@映画美学校

<読んだ本>
・三島由紀夫『花ざかりの森・憂国―自選短編集』
・幸田文『崩れ』
・森山大道『犬の記憶 終章』
・フィリップ・ゴーレイヴィッチ『ジェノサイドの丘』上・下
・野口三千三『原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論』
・羽鳥操『野口体操入門―からだからのメッセージ』
・金原ひとみ『蛇にピアス』
・武者小路実篤『友情』
・岡本太郎『自分の中に毒を持て』
・夏目房之介ほか『作家の猫』
・見沢知廉『愛情省』
・岡田利規『三月の5日間』
・林房雄『青年・文明開化』
・ブルーノ・シュルツ『シュルツ全小説』
・岡田暁生『ピアノを弾く身体』
・東京裁判研究会『共同研究 パル判決書』上・下
・小島信夫『抱擁家族』


 こう見ると、5月6月はアホほど遊んだなと。見てのとおり、まあドップリと舞踏(というか山海塾)に浸かっていたわけで。山海塾の舞踏手、市原昭仁さんに舞踏を習い始めてからけっこう経ちますが、知れば知るほど奥深く、とても楽しい反面、自分の筋力のなさや、重力の意味を痛感します。いやほんと、重力ってすごいわー。

 先日告知した東大でのイベント、“渋谷慶一郎(ATAK)+トチアキタイヨウ(山海塾)”の即興セッションは色々と勉強になって面白かった。これは完全に私の趣味で選ばせてもらった(笑)セッションであり、他にもまあ色々とやりようはあったんだろうけど、ほぼ初対面の両氏が即興でセッションするということを考えると、やり方はベストだったと思います。
 つまり、セッションに臨む条件としてはひとつだけ。“これはショウではなく実験です”ということで、ようするに客に見せることを意識せずに(無料だし)、ラップトップミュージックの身体性ってなんだろうね? っていうのを、それぞれが即興のなかで模索していってくれればいいんじゃないか、ということだったんですが。もちろんプロフェッショナルな両氏ゆえ、すぐにその意図を完全に理解し、それぞれ楽しんで模索しておられました。その過程が見れたことが本当に幸せだったし、とても勉強になりました。

 こういうイベントは今後もゆるやかに続けていきたいと思うので、また決まったら告知いたします。遊びにきてねー。

 で、W杯についてはこないだ書いたからいっか。ドイツは旅行しやすい国ですね。快適すぎて拍子抜けしちゃうほど。ハンブルグ→ベルリン→ケルン→ドルトムント→ハノーバ→ハンブルグとまわってきましたが、ベルリンとハノーバが楽しかった。デュッセル近辺(ケルンとかドルトムントとか)はあんまり好きじゃなかった。
 ハンブルガーバンホフ美術館でキーファー+ロングの空間に居れたことが本当に幸せだった。新ナショナルギャラリーとホロコースト慰霊碑も良かったです。ハノーバのシュプレンゲル美術館でおもいがけずタレルのインスタレーションに出会えて(あるの知らなかった)、お得な気持ちになりました。

 とかとかとか。

 鑑賞した色々、読んだ本色々について、書きたいことはたくさんありますが、このへんでチャオ。

乙女日記 | Posted by at 8 16, 2006 13:30


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Comments

ドイツまで来たのにお会いできずに残念でした。ベルリンで東京展を見たということだね?
しかし、山海塾の追っかけだね。君津まで行くかね、普通。
ところで、ソクーロフの『太陽』は見た?

Posted by satohshinya at 2006年08月16日 18:36

> しんやさん

ねー、残念。南のほうに行く時間がなかったの。観戦→翌日移動の繰り返しだったため。またゆっくり、今度は南のほうもまわりたい! アレアンツ・アレナ見たいし。

そそ、ベルリンで東京展を見たんだけど、展示そのものはそんなに良くなかった。ビデオ作品とかもうユルすぎてドイツ人も苦笑してたよ。建築はすばらしかったけど。

山海塾の君津は最初行く予定なかったもーん! 市原先生がディスカウントしてくれたから行ったの! 『ひびき』かなり好きな作品だけど。

で、もちろん『ソンツェ』は見てるよー。というか、まあある意味ちょっと関係者なので。4月頭にアマゾンUKから取り寄せたDVDを見た感想を書いたので、それを貼っておきます。


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アレクサンドル・ソクーロフ『太陽』

 やっと時間が出来たので、アマゾンUKで注文してたソクーロフ監督『太陽(原題:ソンツェ)』を見ました。

 この映画に関してはいろんなところで言ってきたと思うんですが、もう一度ふりかえってみると。

 1999年に「モレク神(ヒトラー)」、2000年に「牡牛座(レーニン)」を撮ったソクーロフ監督が“歴史3部作”として次にどうしても撮りたかったのが昭和天皇でした。
 しかしながら昭和天皇を撮るなんてことは日本では絶対にタブーだということをよく知っている監督は、2001年に来日した際、各界の有識者たちに「やっぱりまずい?」と聞いてまわりました。答えは全員一致で「絶対やばい」。

 そのなかでたったひとりだけ「撮ればいいんじゃないの?」と言ったのが鈴木邦男氏(笑)であり、ソクーロフ監督が唯一意見を求めた右翼だったんですね。ただし、くーにんはひとつだけ言ったそうです。題名を『HIROHITO』にしようと思っていた監督に「それだけは止めたほうがいい。日本人は天皇を絶対に名前で呼び捨てにはしないから」とアドバイスしたとのこと。

 で、紆余曲折ありまして結局ソクーロフ監督は昭和天皇を撮ることに成功しました。主演の昭和天皇役、イッセー尾形さんも「右翼に殺される覚悟はしていた」とのこと。そして昨年のベルリン国際映画祭で上映されて物議をかもしたわけですが、日本の配給会社は無視を決め込む。これはまあしょうがないことなんだけど……。

 それでもどうしても見たかったくーにんや私や某氏は、イッセー尾形さんの事務所のご好意で見せてもらえるチャンスがあったんだけど、これもとある理由でボツになり。かわりにイッセー尾形さんの独演会に招待していただきましたが(笑)。

 その後も一部の映画関係者たちが奔走して、なんとかこれを日本で上映できないものかと行動しているわけですが、いまのところやはり難しいとのこと。で、まあしょうがないからいち早く見たかった私はDVDを取り寄せたんですけどね(PAL方式だからパソコンでしか見れない)。

 感想としては、やっぱりこれは結構きびしいかもしれない、と。

 監督台本はベルリン映画祭で上映する前にすでに見せてもらっていて、それを読むかぎりでは「全然いけるじゃん」と思っていました。が、やっぱりホンモノを見てみるとキビシイ。
 とにかくイッセー尾形さんの演技がすごくて、「んー、もしや昭和天皇って本当にこういう人だったのかもしれない」と思い込んでしまうくらいリアルなんですね。なんていうか、“純粋無垢”な人物すぎて(マッカーサー役のセリフにも「彼はただの子供じゃないか」というのがある)、戦争に関して他人事みたいに感じてしまっているんじゃないかと錯覚する。もちろん映画終盤で、人間宣言する前後の心の葛藤や苦しみはしっかり描かれているんだけど……。

 とはいえ、作品としては非常に良く出来ていて、ノンポリの方には大変オススメです。とにかくイッセー尾形さんが素晴らしい。ソクーロフ監督はあいかわらずセンスがよく、小物や音楽ひとつひとつの細かいところまでキレイでした。DVDの質が悪いのが残念。35ミリで見たいなあこれは。

 ロシア人はどんなふうに感じたんだろか。

Posted by mai at 2006年08月17日 01:44

そうか、やっぱり関係者か(苦笑)。
ソクーロフについては、滞在しているZKMフェスティバルをやったばかり。しかし、いろいろと野暮用と重なり1本も見ることができず。というわけで、実はソクーロフは噂ばかりで一度も見たことがありません。
ところで、ドイツ人にとって『モレク神』はどんなふうに感じたのだろう? ヒトラーは他にも映画になっているのからいいのかな? その一方で、ギュンター・グラスは大変なことになっているし。

Posted by satohshinya at 2006年08月17日 06:21

へえー、そんなフェスティバルあったんだ!
ソクーロフいいですよ。この歴史3部作もいいけど、私は『エルミタージュ幻想』(なんと90分手持ちのワンカット!)がダントツで好きかな。『ドルチェ』もものすごく美しいけど。

『モレク神』については、本文に書いた『映画は生きものの記録である~土本典昭の仕事』の藤原敏文氏が別名義で批評していますのでよろしければ。面白い文章ですよん。

http://www2.neweb.ne.jp/wd/quad/sub2/fujiwara/sub2-b2.htm

Posted by mai at 2006年08月18日 13:35