DERIVEに魅せられる

テトラポットの展開図。釜山ビエンナーレの中村政人さんの展示を手伝った時、スタディとして提出したドローイングに手を加えた物。
drift.gif

コンピュータのシュミレーションのように詳細かつ正確に検討される軌跡。僕も好きな恣意性の排除された空間。物事を記述する手法のひとつとしてあるDERIVE(軌跡)の始まりは、モダニズム全盛時に、シチュアシオニスト・インターナショナルに代表されるような女学生が動いた軌跡やドゥボールの裸の都市のような、歩行者の感情の起伏やストリートの特徴のディテールの集積など、合理主義の取りこぼしの復権、ケヴィンリンチの都市のイメージにも通じる主観的な都市像を客観化した手法だ。その魅力的なドローイングたちが、今にいたるまで派生物を生んでいる。中村さんとも、今回の釜山での展示とは文脈が違うが、これはこれで美しいよねという会話をしていて。僕的な小さなきづき(回想)でした。

建築, 趣味, art, portfolio | at October 3, 2004 23:58


TrackBacks




Comments

「ART iT」第5号に中村氏のインタビュー。テトラのドローイング(simon協力)が小さく掲載されています。
展示風景はこんな様子でもあるようです。

Posted by shinya at October 29, 2004 9:32 PM

ちいさすぎる(笑) 壁面いっぱいに、やんちゃなドローイングがいる雰囲気はする。テトラは、やっぱりジョイントなしで、力の流れだけで自立するほうが、いいなぁ。そういう枠で大きさを決めてもよかったのかなぁ。夢のひろがる選択肢をどう選択するかは、勝負所ではあるので、慎重な見定めがひつような瞬間ではあるけど。

Posted by simon at November 3, 2004 9:51 PM

やっと、清純派不良美術雑誌ART ITを見る。すごくそれっぽい。レイアウトもそのままで、書き込んであるので、うれしい。しんやさんが、コラボレーションするのもなんかわかった気がする。尊敬しあえるような関係は心地よい。21世紀美術館で、僕の感性はいろいろ揺さぶられました。あまり、整理できず、淡々とコメント書いてます。会田誠のTシャツもゲット出来てうれしい。盗撮気味の写真もアップしていこうかなぁー

Posted by simon at November 22, 2004 11:30 PM