木が突き抜けている家

>参照可能と思えるもの。妹島さんのヤコブセンの展示で製作したアクリルのオブジェ。同じく、妹島さんの「ひたち野リフレ」のガラスルーバーのファサード。原広司さんの「梅田スカイビル」のガラスファサードによる、空中庭園のアイディア。

せじまさんのはヤコブセンの記念展覧会のやつですよね。はらひろしは 調べる価値がありそうですねぇ。

>「厚みの違う一枚に見えるガラス」の指すもの。

ガラスの厚みを不規則にすることによってガラスを通した景色がゆがむことの面白さに光源氏のコンペの時からはまっていて↓
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↑このプランを曽我部さんに見せたらこの↓下の写真のやつに似てるっていわれた訳です(lacaton&vassal/fr)
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展開エレベーション↓
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>「厚みが違う」部分を持つ「一枚」の「ガラス」? 
>「厚みが違う」部分を持つが、「一枚」の平滑な面に「見えるガラス」? 
>「厚みが違う」複数枚の「ガラス」であるが、「一枚に見えるガラス」?

木割りとでも言うのでしょうか。一枚のガラスで構成することは不可能な大きさなのでガラスが分節されていく。その分節しているガラスそれぞれが 厚みの違うものによって構成されていて 全体の一枚のガラスとして 表情を豊かにする。その一枚のガラスが 部分で抜けているところもあれば。ボリュームが陥入していたりという話。

建築, monologue, portfolio | at June 22, 2003 20:00


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Comments

ガラスの厚みの不規則さによって景色が歪んで見えるとすると、やはり妹島さんの類似を免れない。あの方が、1つの継ぎ目のない物体であり、しかも曲線を描いているため、むしろ複雑な提案かもしれない。もう1つ、妹島さんの横浜にある高齢者施設のファサードの考え方。

光源氏に関しては、確かにプランが類似しているが、このプランの考え方は、この提案の重要な点ではないのではないか。むしろ、下の展開立面図が示すように、ガラスの内側である内部から、そのガラスの反対側である森林を見た時の歪んだ風景が重要な点。そうだとすると、部屋の中に小さく樹木が突き抜けるための穴を空けたとしても、そこでの内と外の歪みの関係は小さくなる(しかし、円形に歪む)。その歪みの差(違い)が、どのような効果を獲得しているのか? その効果を最大限に活かすプランとなり得ているのか?

木割りの話。スケールの問題。当然、1枚のガラスではなく、複数のガラスとなる。そのディテールを考えた場合、ガラスとガラスの間に、それらを支持するものが必要となる。

Posted by shinya at October 22, 2004 8:06 PM