シナリオ1
これまで湾岸部は港湾部、工業地区、住宅地が安全面や構造上、単純に交わらないように分離されて開発されてきた。今回横浜港で旬な埠頭本牧、南本牧埠頭を含む湾岸に注目し、その港湾を中心として持続できる港湾、ひとつの副都心をつくる。
自分の提案の核となる物として現在の神奈川臨海鉄道の貨物線をトラムと併用することで根岸から鉄道インフラの孤島である本牧地区まで人の流れを作り出す。
臨海鉄道は物と人の流れをつくる、重要なインフラとなる。
そして、トラム計画の成功の鍵を握るのが、今回のデルタ状の敷地である。その敷地は本牧ふ頭の最前線に位置し、トラムのターミナルとなるところである。すでに物流のノードとなっているが、この敷地は現在港湾労働者の共同住宅となっている。そこにはもっと複数のプログラムが入り、投資される価値のある場所となる。
Comments
24時間化される港湾機能から派生するプログラムと、港湾関係に従事する人のための街区から都市に解放する際に発生するプログラムが、既存が持つ構造(ストーリー)と、新しく建築するものの対比に置き換えられると、新しく創造する街に皆で共有できる文脈が生まれると思います。
Posted by: simon at November 16, 2004 03:09 AMPost a comment