磯崎氏辞任

横浜トリエンナーレ、磯崎氏辞任で後任に川俣正氏
衝突の発端のリンク ヨコハマ経済新聞 磯崎新氏、横浜トリエンナーレ2005の企画案を表明

参照リンク
横浜会議2004−なぜ国際展か?
横浜トリエンナーレ2005・フリンジ

北野武 芸大教授になる

asahi.comより
来年四月からみなとみらいに開校する芸大大学院映像研究科の講師陣が発表された。横浜は海ばかりを見ているが、既存のインフラをリビルドすることによって変わる事を、鮮やかに提案したいものだ。韓国も国力で映画学校を作り、ハリウッドばりの韓国映画になっている。韓国ではスクリーンで上映されているものは、ほとんど自前の映画だと報道で見たことがある。日本ではまだまだ想像しにくい。自国の文化を成長させるということが当然前提だろう。たけしの授業聞いてみたい。

クラブハウス移転

横浜FMがクラブハウスを日産自動車本体と共にみなとみらい21地区に移転
公式HPより転載。
三菱自動車は、希望退職を募ったところ社員が千人規模で減り、機能不全に陥ることがわかり、京都への本社移転を断念したが、品川の賃貸料を払うことは、経営上デメリットであると言っているので、横浜もあるかもね。日産以外で、みなとみらいに大型の移転を計画しているのは、SEGA本社とセガが経営するアミューズメント施設かな。

50's THUNDERSTORMより
828 : 三菱車連続発火事件報道の疑問について
Date : 2004-09-15 (Wed)

*ところで、以前、書いた三菱車連続発火事件報道の疑問について。
・知人のルートで、クルマのメーカー関係者から情報を得ました。年間1000台程度が燃えているとのこと(三菱以外も含めて)。毎日、日本全国で平均して、3台は発火している。つまり、あの期間、三菱自動車だけが報道されたというわけです。通常は、自動車メーカーはテレビ局の重要なスポンサーなので配慮するのかもしれませんが、不祥事があったから、制裁したわけですね。三菱に問題があるのは事実としても、報道はそうした全体像も伝えるべきなのではないか。

内陸工場街

DSCF0081.gif
鶴見川沿いの内陸の工場。
いずれディベロッパーによりマンションに変貌するのか否か。

(仮)記述システム v1.1

横浜ポートサイド地区を一刀両断するために、まず理想をもった妄想ごしに、見渡した。その結果、(従来的な建築が持つ受容的な側面の見える)ネガティブな環境を体質改善する建築タイプ。と、(建築が本来的に備えているストラテジーを売りにするような)投資の盛んな状況下で未知を予見する建築タイプ。の二種類があるのではないかという仮説にたどりついた。この仮説(=勘)を正しく見せるために、共有できる切り口を必要とした。そこで、都市スケールで群れになっている状況を平面的な広がりで把握することにした。そのことによって、制度の境界や慣例化された呼び名などを越えて、ニュートラルな話題のシンボルを獲得することにした。そのシンボルをマトリクスの行とする。

[都市という密度下で際立つ空間的特徴]
district / 面
linear / 線
dot / 点
たとえば、商店街は線的なパースペクティブをもったものから、面的な街区を形成するものまである。それぞれの項目は、建築計画学上の機能と呼ばれるものを持つ「マッス(mass)」と持たない「ヴォイド(void)」のどちらかの性格を持つ。線的なマッスの商店街。線的なヴォイドに川。といった具合。dotというのは、建築単体の話で、電波塔と言ったたぐいは、点的なヴォイドで、ランドマーク的な価値を持つものだったりする。都市的な密度だから、ヴォイドという価値は見いだされる。港湾のコンテナバースは人の立ち入れない面的なヴォイド、緑地やアメリカ軍基地などもそれに属する。

行がフィジカルな性格付けで、列はその状況を表す価値(value)によって構成される。
[都市的状況下で生まれる価値(value)]
node/結節点 (焦点 集合点 集中点 コア 線と線が重なっていたり、面と面が重なっているところ)
edge/接続関係 切断関係の境界的特徴
landform/土地的特徴 (谷戸)
investment/投資 (公共事業 制度変更 特区構想 民間事業)
human/人的資産 (NPO 人口増減 人の流れ)
landmark/風景 (看板 商店 建物 山 スタジアム)
network/交通 流通
historical/歴史的な 文化的な
junk/無駄

白地図でプロットされた特殊な状況を抱えた場所が、マトリクス上で領域的にアプライされる。

遠藤政樹の渋谷円山町の建築に関すること。難波和彦のホームページより
ラブホテル街や斜線制限といって敷地のコンテクストと、クライアントの要求するプ
ログラムとを調整する形態として回転楕円形という幾何学的形を選んだことを理由に、
あのような特殊な表現を相対化しようとしている。僕が「勃起建築」と呼んだのに対
して、彼はむしろ「都市に漂うクラゲ」ではないかといっているが「逆さクラゲ」は
ラブホテルのことだから語るに落ちたというべきだろう。彼としては、現段階はすべ
ての条件を疑ってかかることをテーマにしたいらしい。ひたすらトンガッタ建築を追
求するのが若さということか。「建築が出来てしまえば、それ自体がプログラムを正
当化する」といったのは山本理顕だが、僕の目から見ると、あの建築もそのような現
実の力に寄りかかり過ぎている。「今」のコンテクストから生まれたのだとしても、
時間的・歴史的コンテクストが欠けているからだ。それがあの建築の最大の問題だ。

時間的歴史的コンテクストという感覚をうまく話してくれていると思います。
今回のマトリクスのhistoryというkeywordがタイムアクシス(時間軸)のことを意識していて。humanは、どちらかというとソフト的なこと。

アーカイブの形式

このブログが、マックのインターネットエクスプローラに対応していないので、うまく使われていないようです。テーブルを囲む話し合いで漏れたことなどを確認できる場として使われればいいかと思っています。
もともと、リサーチのデータは、ブログという形式で共有できれば、去年の作品集のような検索できない、本という形式なのにストーリーがないという空洞をかかえずに。また、ブログという新しいルールにのることで意外な知識の接続などを期待していました。
先週の話し合いでは、横浜全体の情報を集めるということを求められていました。しかし、自分たちが分類できるカテゴリーで情報収集の範囲を狭めるのは、ネガティブな方法ではないかと。そこで、本という形式にするのだから、今回は、辞書のようなスタイルにして、検索できるようにし、一言言いたい系のキーワードをひとり十個くらい挙げてそれについてリサーチをするというのはどうでしょうか。そんな話をその場にいた人たちと話をしていました。
ETHなどもリサーチのデータを保存し閲覧できるようになっているようですし、今年のM1の作品本のように、ファイリング形式にすれば情報の付加や更新が引き継がれていいかもしれません。

あくまで、アーカイブという形式を決めることで、共有できる一定の目標として提案しているだけで、仮説に基づいて調査したり、予測と状況に合わせてアーカイブの形式という目標を変えていく。

コミットする規模

建築家としてコミットするならば、建築を建てていかにメリットが見えるのかという主体性を前提にするのか。それすら打ち崩そうとするのか。一方で、プロジェクトが持つ恣意性として、流動的な,うつろいの可視化出来ない状況をでっち挙げて、建築は変わらないポーズをとるのはおもしろそうである。好意的に、去年のプロジェクトを見ると[ヒューズスケールをもてあましている横浜]ということがテーマなのか。代官山のハリランのような都市に対する参画の規模あるという話が出る。港湾部と建築部という制度レベルでの対立の構図もある。

都市の境界

人工的に境界を作り出すのには、ゾーニングという方法がある。高層ビル街、住宅地区、商業地区、工業地区など土地利用で分けることが多い。そういった分け方には問題はないだろうか。ゾーンごとにイメージがなされ、そのイメージ通りに箱ものがつくられる。特に再開発地区やこれから埋め立てられる臨海地区は未だにそのようなゾーニングの手法により完成予想図が描かれている。その地区と地区の境界は大きな道路などで区切られ、冷たい関係になっている。ゾーニングされ、建てられたものは現実にあるわけで、その境界で何かアプローチはできないか。地区ごとの道路の構造や、人口の増減、どういった地区同士が隣り合っているか、人の流れ、など調査の対象となりそうだ。

統計ではなくてストーリーを共有する

共通テーマの一文目に衝撃を受けた。「新しい世紀を迎えた今、私たちは依然劣悪な都市環境の中にいる」実は、その劣悪な環境ですら把握せず課題に取り組もうとしているのではないかという、共通の問題意識から議論が始まる。大きくは、20世紀の建築が取りこぼしたことを発見し、展開していこうという認識のもと、提案のガイドラインとなる問題を定義することから始める。<居住><創造>のようなキーワードにそって問題をリサーチし、その問題と同じような状況を抱えた敷地をポートサイド地区から選択し、その土地特有の問題に掘り下げていくというストーリーでアーカイブを作っていくことになった。自分が持つユートピアを洗い出す感覚で、選択したキーワードですら、自らを疑う姿勢を持とういう話などが出る。