武山まどか展へ

■パリのCite international des artsで開催されていた、武山まどか展へ。

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武山さんは、千切り絵の手法で大画面を構成するコラージュアーティスト。
雑誌の切抜きを「色」別に分類し、「方向性」を持った要素として扱う。
それをちょうどスーラの絵のように色として貼り付けながら、
「方向性」の組み合わせで気象予報図のような様相を作り出します。

製作時に「色」と「方向性」しか持っていなかった要素が
鑑賞時には、雑誌の中で本来持っていた、唇や彫刻、魚といった、
「意味」を回復するので、シュールレアリスムのような印象を受ける。

この画面サイズがまた非常に大きくて、
作品の「うねり」が、置かれた空間にまで「うねり」を与えているような感じ。
非常に心地よい。
自分の絵画鑑賞の経験を思い返すと、どうやら僕は大きな絵画が好きなようだ。

Art / 美術 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 10 11, 2004 7:42


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