備忘録 050316

 いっぱい書きたいことはあるんですが、時間がありません。どうしよかな。とりあえず最近の活動。このなかから印象に残ったものを時間をみつけてレポートしよかな。パゾリーニ『ソドムの市』とエロール・モリス『フォッグ・オブ・ウォー』は必見! 月曜日は取材で脳科学者の茂木健一郎さんにお会いして感激しました。茂木さんの著書『脳のなかの小さな神々』もオススメ!


<最近行ったコンサート、ライヴ、パーティー>
・2/20【ジャズピアノ】ブラッド・メルドー@すみだトリフォニーホール
・3/01【ニューオリンズ】DIRTY DOZEN BRASS BAND@渋谷クラブクアトロ
・3/02【クラシック】高橋悠治『ゴルトベルク変奏曲』@浜離宮朝日ホール
・3/04【アコースティック】ソロの夕べ@下北沢mona records
・3/04【デトロイトテクノ】DJ RUSH@渋谷WOMB
・3/12【ピアノ+ビブラフォン】半野善弘ほか『VISIONARY MUSIC』@横浜みなとみらい

<最近行ったイベント>
・2/25 ザ・ニュースペーパー『2月連続ライブ』@トリックスター
・2/26 POISON GIRL BAND初単独ライブ『カド番』@ルミネ the よしもと
・2/28 吉本興業 みーんなよしもと次のヒト大集合@シアターサンモール
・3/09 大人のしゃべり場『鈴木邦男×立松和平』@トリックスター
・3/10 松元ヒロ・ソロライブ@R's ART COURT

<最近観た映画DVD>
・ピエル・パオロ・パゾリーニ『パゾリーニ・コレクション ソドムの市』
・ピエル・パオロ・パゾリーニ『王女メディア』
・エロール・モリス『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』
・ヤン・シュヴァンクマイエル『ヤン・シュヴァンクマイエル 短編集』
・ヤン・シュヴァンクマイエル『アリス』
・アレクサンドル・ソクーロフ『ドルチェ 優しく』

<最近読んだ本>
・茂木健一郎『脳の中の小さな神々』
・納富信留『プラトン 哲学者とは何か』
・E・パノフスキー『イデア 美と芸術の理論のために』
・中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』
・港千尋『群衆論』


 そういえばこないだ書いたイタリア人ジャーナリストのジュリアナさん事件の顛末は、思いもよらない方向へいってしまいましたね。思うところいろいろ。あと海賊事件に興味津々です。皇室もあいかわらずドタバタしているようで。

 皇室といえば、上に挙げたアレクサンドル・ソクーロフ監督がベルリン映画祭で昭和天皇を題材にした『太陽』を公式上映しました。ソクーロフ監督はこの映画をもう5年くらい(?)前からずっと撮りたがっていて、しばしば来日しては色んな人の意見を聞いていたそうです。で、アドバイスしてくる日本人は全員口をそろえて「昭和天皇は絶対にやめたほうがいい。命の保証がない」と反対していたんですが、ゆいいつ鈴木邦男氏だけは「ぜひやったらいい」と賛成したそうです(笑)。しかし最初、ソクーロフ監督はこの映画のタイトルを『HIROHITO』にしようと思っていたらしく、「それだけはやめたほうがいい」と忠告したそうな。とかいう話はいま出ている月刊『創』、鈴木氏のコラムに書いてあるので興味のあるかたは読んでみてください。田代まさしの獄中日記も面白いですよ(笑)。

 しかしこれ日本で公開しないかな……たぶん無理だろうけど。ちなみに某民放のドキュメンタリー番組にて放送されるはずだった、天皇についての番組がボツになりました。この番組を作っている現場に何度か足を運んでいた私としては、非常にいい内容だというのを知っているので大変残念です。日本でこれを放送するのはもうほとんど絶望的なんですが、現在とある国でドキュメンタリーフィルムとして上映できないか画策中とのこと。『太陽』が世界で話題になったら、これもいけるかもしれないので頑張ってほしいところです。しかしやはり昭和天皇以降、皇室関係って本当にタブーなんですね。すごく不思議なカンジがする。

 ……時間がないとか言いながら長くなった。

乙女日記 | Posted by at 3 16, 2005 11:12 | Comments (4) | TrackBack (0)

アイスランド人との手紙

 Sigtryggyer Berg Sigmarssonという名前のドイツ在住アイスランド人の友達がいるんですが、彼はStilluppsteypaというヨーロッパのエレクトロニカ系音楽ではわりと人気のアーティストさんなんですね。もともと私はこのSiggiのファンで、めちゃくちゃカッコイイ音楽を作る人なので憧れていたんですが、去年の年末に来日してライヴをやったときに紹介されてオシャベリしたら気が合ったので、彼がドイツに帰ってからもメールのやりとりをしているんです。

 毎回お互いに超長文で、自分勝手に趣味をぶちまけあって「でも周りはわかってくれないんだよね……」とか言い合っているんだけど、趣味嗜好が本当に似てて恐いです。サイコキラー、カニバリズム、拷問、ホロコースト、ナショナリズム、サッカー、ドキュメンタリーフィルム等々、話題が尽きることがないんですけど、日本人とアイスランド人がこんなメールのやり取りをしてるっていうのがそもそもおかしいと思いました。最近のメールをちょっとご紹介。(私が送ったメールにSiggiがレスしてます)
 前のメールでクラウス・キンスキ話をしていたことから『マルキ・ド・サドのジュスティーヌ』好き!→ソドム120日最高だよね!→パソリーニのソドム120日みた?(中略)ヤプー話……という経緯です。これでもメール本文のほんの一部で(笑)、原一男監督『ゆきゆきて神軍』の話、チャンピオンズリーグの話、高原選手の話、ノルウェーの話、Siggiの卒業論文の話などなど多岐にわたっています。以下、Siggiのレスを緑色で。


I like "Marquis De Sade's Justine",because I love the literature of Marquis De Sade (especiarlly "les 120 Journees de Sodome". There is every type of vice!!!).

WOWOWOWOWOWOWOW!!!!!!!!!!!!!! this must be some coincident, it seems that we have A LOT in common!HA!!!! i like also the literature of Marquis De Sade. i must say that i dont believe this!HA! you like his writing aswell! that is just AMAZING!!! i am all happy to have met you!

did you see the film italian director Pasolini made on "les 120 journess de sodome"? i have that on tape, i really like that film! i have quite a few Pasolini movies, you like his work??? i remember seeing "les 120..." for the first time, i was like 17 years old. it was some experience!


(中略)


So, I read a book named "KA CHI KU JIN YAPOO". It's a scatology novel, but so academic. In this story, the white race is a human being, the black race is a half human being, and the yellow race (like us Japanese) is a domestic animal named "YAPOO"!!! It's so interesting that the author of this novel is of course Japanese, but he wrote Japanese like as a beef cattle, pig, or horse...how masochistic!!!! And in Japan this novel sell well. I want that this novel will be translated in English or other language. Who read this novel will think "How Japanese is crazy!!!!"...it's interesting :)

yes i am all for learning more about the japanese culture, i am all for it! i really loved being in japan it was like i have probably told you before a dream come true... there is something that i really admire about the japanese!!!!


 そんなSiggiですが、彼の作る音楽は本当にイイので、興味をもった方は買ってあげてください(笑)。これとかこれとか特にオススメ。

乙女日記 | Posted by at 2 17, 2005 18:40 | TrackBack (0)

チェ・ゲバラを知っていますか?

ゲバラとカストロ 先日、ちょっと驚愕することがありました。

 イタリア語教室にて。うちのクラスは毎回、授業の最初にみんなで(その日はイタリア人の先生+クラスメイトのOLちゃん3名+私)イタリア語の雑談をします。で、先生がカストレーゼっていう名前なので、「イタリアでのあだ名って何だったの?」と聞いたら、「フィデル。まあわりと冗談でみんな言うけどね」と苦笑しながら答えたのです。もちろんこれはフィデル・カストロとカストレーゼをかけてるわけだけど、OLちゃん3名(28、29歳)がポカンとしてるのです。「……なんでフィデルなの?」と。「え? だってフィデル・カストロだからでしょ」と答えると……

 「カストロって誰?」

 って……まじかよー! フィデル・カストロ知らんのかいこのお嬢さんたちは! 先生と私は唖然呆然。先生がフォロー気味に苦笑しながら「チェ・ゲバラは知ってるよね?」と聞くと「……誰それ?」「なんとなく聞いたことあるかも」

 えええええええ!!!!! チェ・ゲバラを知らないですと?!!!

 驚きました。驚くというか、ショックを受けた私はイタリア語会話教室ということをすっかり忘れ、日本語でカストロおよびゲバラの概要を説明。いつもは日本語を喋ると注意する先生も「このお嬢さんたちに説明してあげて……」みたいな視線を投げかけてくるし(ちなみに彼は非常にジェントルで、今まで皮肉のひとつも言ったことがないんですが「イタリア人でカストロ知らない人はいないよ」とサクッと言ってました)。

 なんかもう驚愕しすぎて疲れが。しかもみなさんに悪意はまったくなく、ものすごい無邪気に「マイちゃんってほんとに何でも知ってるよね〜♪」とか言うんですよ。このOLちゃんたちですが、それぞれ名のある会社で営業とか企画とかバリバリ働いてる人たちですよ。
 なんつーかもう……憂国? 「憂国ってこういうことなんだ!」と体感しましたよ松陰先生。100歩ゆずってカストロはまだしも、ゲバラぐらいは知っててほしい。というか、こうもみんな知らなかったので私の頭がおかしいんじゃないかと錯覚に陥るほどでした。

 ひとそれぞれ常識にもプライオリティっていうのはあると思いますが(政治経済はよく知ってるとか、歴史については詳しいとか)、ゲバラやカストロってそれ以前の問題じゃないかと思うんですよ。そもそも、ケネディを知ってるのに、なんでカストロを知らないのかと。ケネディとカストロはセットで覚える(というより、歴史の流れで常識として知ってる)もので、それは本当に普通のことだと思っていたんだけど……憂国。なにも詳しく知ってろってわけじゃなくて、「フィデル・カストロ=もう長いことキューバの長」「チェ・ゲバラ=革命家っていうか革命マニアで男前」くらいはみんな知ってて当然のことだと思ってたんだけどなあ。そういえば前に、勝海舟のことを中国人と思ってた知り合いがいたなとか思い出したり。

 日本は平和ボケしてるんですかねえ……とかいうレベルの問題ではないと思うけれども。憂国すぎて、もうなんか恋とかしないとやっていけないカンジ。浮き足立ちたい。マジで。婿募集!

 結論としては『無知の知』は『無知の恥』でもあるということで。

乙女日記 | Posted by at 9 24, 2004 19:29 | TrackBack (0)

明日は舞踏会

30649060.jpg えーと、わたくし、鹿島茂氏が大好きなんですけど、なかでも『明日は舞踏会』『悪女入門 ファム・ファタル恋愛論』を生きるバイブルとしている淑女でありまして……こんなことを書いたらモテてしまいそうですが☆

 今日はそんな私が敬愛する鹿島茂氏の著書『明日は舞踏会』から学んだ、革命前のフランス貴族の素晴らしき生態をご紹介したいと思います。非常に参考になりますので覚えておいて下さい。簡単に言うとフランス貴族最高! ものすごい合理的!

 つまりこういうわけです。

 1. 若く美しい貴族令嬢が年老いた資産家貴族と結婚。
 2. 子供を作っちゃったら夫婦はまるで他人のように家庭内別居し、好き勝手な生活をする。夫婦が顔をあわせるのは朝ゴハン(といっても、貴族は朝に寝て昼過ぎに起きる生活)のときだけ。で、ゴハンのあと、ママンが身支度を整えて部屋で待機してると、裏階段から若くて美しいツバメくんがやってきてランデブー。
 3. 年老いたパパンが死んでしまったら、その遺産がママンに転がり込み、ツバメくんたちを増殖していってウハウハ。
 4. そのうちママンも年老いて、いちばんお気に入りのツバメくんに財産を譲渡して死亡。
 5. そのツバメくんも気が付いたら年を取っていて、若くて美しい貴族令嬢を嫁にもらう。
 6. 1に戻って延々ループ。

 どうですか! この合理的なシステムは! なんというか、これを読んで私は目からウロコが落ちました。“金は天下のまわりもの”っていうんでしょうかね。ホントすごいと思う。おもわず「これだ!」と、本に折り目を入れてしまいました。日本もこういうシステムを作ればいいと思う。

 ホストクラブなんて貧乏臭いこと言ってないで、舞踏会ですよ舞踏会。

乙女日記 | Posted by at 9 7, 2004 17:04 | TrackBack (0)

Ciao a tutti!!

左からボヘちゃん、ティーちゃん、ポンチョちゃんです♪

 最初は自己紹介ということで、前になんか“お見合い用のプロフィールを作ろう!”と突然思い立ったときに書いたのを貼っておきます。

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■生年月日:
 3月4日(誕生花は あせび、花言葉は“献身”)
■好きな言葉:
 「おもしろき こともなき世を おもしろく」(高杉晋作)
 「身はたとへ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」(吉田松陰)
 「愛国は日本の宗教」「一攫千金」「一等3億」
■好きな食べ物:
 エビマカロニグラタン
■趣味:
 サッカー観戦、読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、ゲーム、飲酒、人形遊び、妄想
■好きなもの:
 赤ワイン、球体関節人形、拷問関係の本、幕末の長州藩の動向、かわいい女の子、色っぽい男の子、革命前のフランス貴族文化、一水会、イタリア……他たくさん
■好きな人:
 ファビオ・カンナバーロ、ハンス・ベルメール、成宮寛貴、高杉晋作、吉田松陰、澁澤龍彦、鈴木邦男、井川遥……書ききれない
■やりたいこと:
 成宮寛貴くんを監禁 、赤ワインの風呂に入る 、ホストクラブで一晩600万使う
■夢:
 フランス貴族文化の再現で、舞踏会三昧の生活
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 「花言葉は“献身”」あたりが、かなり高感度アップだと思います。エビマカロニグラタンとか普通にかわいいし。これでなんで結婚できないのか、ホント不思議。ちなみに写真は私の大事なお人形たちです♪ ブライス3人娘。かーわーいーいー!

乙女日記 | Posted by at 8 21, 2004 22:43 | Comments (5) | TrackBack (0)