アート・ディレクション

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僕の肩書は建築家・デザイナーそしてアートディレクターです。

最近、色々な分野の方とお話しする機会があるのだけど、
「アート・ディレクション」という言葉は中々浸透していないのが現状。

「アート・ディレクション」とは、総合的なコミュニケーション媒体を
ディレクションする仕事で、世に言う「ブランディング」を概念のレベルから
デザインに落とし、具現化させ、ブランドを世の中に浸透させる役割を持っている。

企業や地域のブランドキャラクター、もしくは商品が持つコンセプトを
その御客様に確実に伝えるため、ネーミング、ロゴ、シンボル、名刺や封筒、
紙媒体、ウェブサイト、イベント企画、空間など、
全ての「コミュニケーション」を扱う。

その制作に関して、コンセプトとイメージを構築し、その実現に必要な人選を行い、
完成するまで質をコントロールする。
現状では美大出身のグラフィックデザイナーが兼ねることが多いが、僕は建築学科卒の空間系出身アートディレクターということになる。
空間という「ヒト・コト・モノ」を扱う職業と、学生時代からやってきた広告代理店的活動が今になって縁を結び始めたというわけです。

最近は色々な業界の方とお会いする機会が増えた。その中で感じて事は
AD業務を行う前段階の成熟を待たなければならないということ。
社会変化の中で、現在ではブランディングが大企業だけではなく、中小企業までも
必要とされる時代に入ってきた。 その中でAD(アート・ディレクション)は非常に
重要な役目を負うことになる。しかし、現状では大企業も含め「ブランディング」の意味を「高級ブランド」に限定したり、「ブランドです」と宣言すれば
成立すると思っている方が以外に多いことに驚く。

この不況は多くの企業を沙汰していくだろう。 「ブランドです」はこれを乗り切るための一手段である。
個人や法人様が自分の言葉と考えで行っていく「自己ブランディング」を浸透させ、
AD業務によってそのお手伝いをしていきたいと思う。 

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Art Direction / アートディレクション | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 12 17, 2008 15:43


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