大黒ジャンクションを中心に
大黒埠頭ジャンクション(JCT)の向かいからぐるりと90°
現在高速道路は交通動線としての機能を最重要とし、市街の中を縫うように走っている。整備時期の関係上、土地の利用状況をふまえた上で計画されているため、湾岸沿いと内陸を隔てるかたちとなっている。特にJCTでは周辺から切り離された空地をつくり出し、街の中に機能しない場所をつくりだしてしまっている。
大黒埠頭には人が生活している様子は見られない。トラックが高速で走り回る322haの広大な島の中には、市民に使わないスポーツ広場と人のいない展望施設があり、JCTによってつくられたドーナッツの中には隔離されたひとつのパーキングアリアがあるだけという現状。
この場所に新しく街ができるという仮説をパーキングエリアにインターチェンジの機能を付加したスマートインターチェンジの普及と、コンテナの移動時間短縮によって徐々に生じる空地という二つの根拠をもとにたてる。このときJCTは新しい街の中にも隔離された場所をつくり出し、高速高架は横浜市街地のように土地を隔ててしまうと考えられる。
今回の提案は、大黒埠頭が巨大な物流拠点から市民が生活する街へと変容する際に、いかに共存しながら街をつくっていくか、ということを構想しつつ、JCTがつくり出す空地を活用し、新しい街の骨格となる中心をつくるということになる。焦点は、いかにして人が集まることのできる場所をつくるか、ということに絞られる。
提案の起点として、関内の横浜公園と等価交換の概念に基づき、横浜スタジアムの機能をこの場所に移動する。目的地を得た大黒埠頭には水上交通の乗り入れが起こると予測する。これら二つと、JCTによって分断されていた公共利用可能なスポーツ広場、展望施設をパーキングエリアを使ってつなぐことで、人の集まる街の中心をつくることが出来ると考える。
このくらいの写真と文章のバランスはわかりやすい。プロジェクトの方向性とサイトが明解。中間発表は終わったんだよね? そのときに提案したこと、その際に指摘された問題点に対して整理したエントリが全員あるとよいのに。
Posted by: shinya at November 26, 2004 06:22 AM先ほどはどうも。
shinyaさんも言ってるように方向性が明確でよいと思います。
僕もできたら現段階の提案や中間発表の際に指摘された問題点などをここに投げてくれるともっといろいろみなさんに言ってもらえるんじゃないかなと思います。せっかく優秀な方ばかりだからこわがらずどんどん出しちゃえば思いがけないアドバイスを頂けるんじゃないかなあって。
先ほどの話だと人を集めるというより要は集客なんだよね?くれぐれもよくあるようなアミューズメントパークのようにはなってほしくないと願ってます。
そのようにならないためにも横浜スタジアムの移築ということは非常に集客を自然に起こす行為でよいと思います。安易にアートとか入れるより僕的にはすごく今後への魅力を感じます。それら前提の中で横浜という街に対する住民の愛着性の高さ、すなわちJリーグでいう浦和レッズのサポーターの強さみたいなものを持つ横浜という街だからこそできるスポーツの組織がこの埠頭にできあがればいいななんてことです。
ちょうどそんなことを書いていたので建築的には全く参考になりませんがとりあえずTrackBackしときますね。