鈴木邦男×鳥井守幸

 昨日は高田馬場にて“大人のしゃべり場”ジャーナリスト・ウィーク、鈴木邦男×鳥井守幸トークバトル「週刊誌よ、元気出せ!」へ行ってきました。

 ……なんのこっちゃ? って話ですケド。

くーにんと鳥井さん 最近なぜか仲良くしていただいている(もとはと言えば、ウンチク王の松尾貴史さんに紹介されたんですが)、一水会顧問の鈴木邦男さんが月に一度、高田馬場で各界著名人(前科持ち多数)を呼んでオシャベリする、という企画があって、今月のゲストが元『サンデー毎日』編集長、現・日本ジャーナリスト専門学校校長の鳥井守幸さん。これは面白いことになりそうだから行かねば! ということで。

 内容のほとんどはここに書けないんですが(笑)、たいへん楽しかった! 鳥井さんといえば有名なのが“イエスの方舟”事件。
 まだ新興宗教というのが今ほど身近じゃなかった当時、“イエスの方舟”という千石剛賢が主催した宗教団体が世間で問題になっていたわけです。というのもこの宗教、なぜか若くてキレイな家出女性ばかりが集まってる(本当は22人のうち7人しか女性はいなかったけど)ということで、なんだか怪しいハーレム状態になってるんじゃないかと女性たちの家族が警察に届けを出したりしていたのです。実際のところはそういう事実はまったくなかったんだけど、とにかく悪の宗教みたいにメディアにも扱われていたなかで、鳥井さんが直感的に「それは違うんじゃないか?」と思って直接交渉を行い、極秘で『サンデー毎日』が彼らをかくまって独占取材をしたため、警察につかまった、という事件です。詳しくはこちら(ここにも書いてあるとおり、鳥井さんが編集長だった当時の編集部には鳥越俊太郎氏もいました)。

 で、昨日はその詳しい話を全部してくれて、その直感はなんだったのかとか、ジャーナリズムのあり方や手法とか、そういう話を色々していたんですね。最初は邦男さんと鳥井さんの対談を聞くかたちで、最後はみんなで車座になってダラダラしゃべるカンジで。19時から始まって、延々23時まで。

 非常に刺激的でした。まあ私はスポーツジャーナリズムしか知らないけど、現状はあきらかに低調で、雑誌を作ってもぜんぜん売れないし、八方塞がりな感が否めないわけで。自由度が高いイメージがあるWEB媒体にしても、競技ごとに報道規制が違ったりして(日本サッカー協会とJリーグでもWEB媒体に関する規制がぜんぜん違う)、実はものすごい閉鎖的な世界のなかでなんとかやりくりしている状況……ということで、いったいどうすればいいんだろうかと日々模索しているところに、昨日の鳥井さんの話はなんかとても可能性を秘めていました。んー、がんばろ!
 にしても、インターネットがここまで普及していなかった時代のジャーナリズムの現場って面白かったんだろうなと思います。鳥井さんは「そういうわけでもないと思うよ。今だって面白くしようと思ったら、やり方はいくらでもあるわけだし。編集者たちに元気がないだけなんじゃないの?」なんて言ってましたが。たしかに鳥井さんは72歳と思えないくらい、よく喋ってよく笑う、元気いっぱいの人でした。

 ちなみに昨日はそれだけでは終わらなくて、邦男さんに誘われるままに一水会の事務所にお邪魔してきました(笑)。ちょうどロシアで行われた世界愛国者会議から帰ってきたばかりの木村三浩代表がいて、色々とオシャベリする。吉田松陰のことを熱く語ったら「……なんでまたそこに興味を持ったの?」なんて苦笑していましたが、木村さんはとてもソフトな物腰の紳士でした……が、ホンモノでした。なんていうか、本気の大人のオーラがビリビリ出てて、「あー、この人本当に死ぬ気でやってるんだなあ」と思う。“一水会=右翼”と簡単に思われがちだけど、もっと複雑かつ本質的なことだということがわかりました。

 にしても、こういったいろんなことをいろんな方向から考えてる、いろんな立場の大人に会って話を聞くのは本当に楽しい! すごい大人はいるところにはたくさんいるんだなと思います。近々、赤軍派元議長の塩見孝也さんにも会う予定♪

行ってきました♪ | Posted by at 9 9, 2004 17:43 | Comments (2) | TrackBack (0)

metamorphose

metamorphose 行ってきましたメタモルフォーゼin苗場!
 台風とかなんとかで、正直行くのが面倒だったんだけど、去年買った愛車のBMWミニクーパー(めちゃくちゃカワイイ!)に最近ぜんぜん乗ってなかったので、ドライブがてら関越をぶっ飛ばして苗場まで。

 イベントは28日の昼12時から始まっていたんだけど、目当てのアーティストたちがイベント後半に集まっていたため東京を28日の24時くらいに出るユルさ加減。途中の上里SAで、オリンピックサッカー男子決勝ライブ中継に見入ってしまったり。
 今回初めて関越に乗ったんだけど、すごいですね、関越。なんですかあのアホみたいに長い谷川岳のトンネルは。全長11キロもあるらしい。時間が時間だったので、私の車の前後には一台も車が走ってなくて、対向車線もぜんぜん車が来ない。友達を乗せての乙女ふたり旅だったんだけど、トンネルの圧迫感に恐くなって「トンネルを抜けたらインドだったらどうする?! 売られちゃうよ!」「歳だから売られないって!」とかムダにハシャぐしかなく。あー恐かった。トンネルを抜けて湯沢ICを降りてからも、真っ暗な山道をミニ助でクイクイキビキビ走りました。怪しげなトンネルが多い。この時間帯にひとりでこの道を走ってたら発狂しそうなくらい恐かったです。幽霊とかバシバシ出てきそう。

 そんなこんなで3時ちかくに到着し、昼から来てる友達大勢と合流し(すでにみんな泥酔で、なにを喋ってるんだかわかんない状態)、GREEN VELVET→THE ORB→FUMIYA TANAKA→JAMIE LIDELL→RICARDO VILLALOBOSの順で踊り狂いました。現地組から寒いと聞いてたから防寒対策もバッチリで、かなり快適に楽しむ。以下それぞれの感想。

 GREEN VELVET:昨年ものすごい盛り上がりをみせたと聞いてて期待するも、アゲアゲすぎてついていけず。

 THE ORB:相変わらず哲学入ってて、なにがいいのかサッパリわからず。

 FUMIYA TANAKA:序盤に相当アゲてきて戸惑うも、途中から淡々とミニマル+クリックで心地よい。すっかり空も明るくなった5時すぎくらいから大きな波がきて、いつもの盛り上がり曲WIGGLEもいい具合にじらし引っ張りつつ。終盤は淡々ミニマルとアゲアゲの繰り返し。

 JAMIE LIDELL:今回はこの人を聴くために行ったわけですが、期待を裏切らない変態ぶりで最高! パジャマにレインコートを羽織って、首にはなぜかシャンプーハットをつけてて、ゴキゲンにサンプリングしまくっていました。それぞれの音の精度がかなり高くて本当に素晴らしいアーティストなのに、アホな格好+ときおり入るJAMIEのマジ歌(ものすごい気持ち良さそうにバラードとか歌ってるし)が変態すぎて、おもいっきりコミカルなイメージになってしまっているのがまたイイ! 予定時間を大幅にオーバーしてもJAMIEは気持ちよさそうに歌っていましたが、次にひかえてるリカルドが舞台脇でものすごい心配そうにしていたのが面白かった。

 RICARDO VILLALOBOS:そんなリカルド(また前髪が伸びた)は、序盤からものすごい淡々とミニマルを刻み、朝の7時ということをまったく気にしてないような深夜プレイで相変わらず。でもやっぱりこの人のミニマルは安定してるし心地いいなと思う。終盤は徐々にアゲていき、いいカンジになっていました。

 総評。楽しさの内訳で 運転:JAMIE LIDELL:その他=5:4:1

 イベントは続いていたけど、井上薫とかまったく興味ないので8時すぎに退散。朝の山道はすごいモヤがかってて、中国の秘境に迷い込んだみたいでした。神様とか出てきそうな勢いで。

 これでなんか夏も終わったかなあという気分です。秋は何しよかな。ともあれJAMIE最高! こういう殿方と結婚したい。

行ってきました♪ | Posted by at 8 30, 2004 16:19 | TrackBack (0)

きゅぴきゅぴ

キュピキュピ グランド歌謡ショー キャバロティカ” 行ってきました、青山スパイラルホールでのキュピキュピ“グランド歌謡ショー キャバロティカ”

 このキュピキュピという人たちはぜんぜん知らなかったんだけど、先週、会社帰りに表参道を散歩してたらばったり友人のプロマリンバ奏者・三村奈々恵嬢に会い、やたら興奮してるので、どうしたのか聞いたところ「きゅぴきゅぴ観てきた!」と言ってて。詳しく聞くと、なんだか面白そうなイベントだったので私も行ってきました。ちなみに先日まで上京してたYCAMの主任キュレーターである阿部さん(相当なおもしろ毒舌キャラ)も観たらしく、「最悪だった」とのこと。

 えーと……いや、面白かったですよ。面白かった。面白いとは思うんだけど、東京、というか、特に青山およびスパイラルホールというのは最もバッドなチョイスだったのでは。場所を持て余していた感いっぱいでした(後ろの席はガラガラだったし)。これを歌舞伎町の狭いキャバレーホールみたいなところでやるのはものすごいベタなんだろうけど、東京でこれをやれるのはおそらくもう新宿しかないんじゃないだろか。新橋とか。

 ようするにファン以外の東京の人は「……?」という状態なんじゃないかと。歌い手のお姉さんはものすごい歌が上手で、昭和歌謡という、聴いててすぐに飽きるタイプの音楽を飽きさせないように歌っていたのは圧巻だった。けど、ダンサー陣は最初の衝撃を通り越すとマンネリ。映像も別になあ……というカンジ。ウッドベース、アコーディオンはまあまあ。ヴァイオリンはけっこう上手。パーカッションの人はかなり良かった。セミヌードのダンサーは、身体がキレイすぎてエロ感ゼロ。残念。

 給仕のお兄さんが小柄の細身で地味なんだけど、よく見たらかなりカッコイイというのに気付いてウフウフした。というのがいちばんの収穫でした♪

行ってきました♪ | Posted by at 8 27, 2004 15:41 | Comments (2) | TrackBack (0)

らんぽ♪

バラデロビーチ!

 なんだか涼しすぎてフキゲンです。8月なのにこの涼しさは男気がない。もっと気合を見せてくれ! ということで、上の写真は今年の5月末から6月あたまにかけて、10日弱でキューバ+メキシコを旅行したときのものです。6月あたまから男気バッキバキのバラデロビーチ(ハバナから車で2時間半くらい)、ここは最高にオススメ。

 今日は半休をとって“江戸川乱歩と大衆の20世紀展”に行ってきました。旧江戸川乱歩邸のマニアな蔵書を見るのが楽しみだったんだけど、少ししか見れなくて残念。入って右脇の棚には男色、好色、惨殺、拷問系の、かなりステキな見たことのない本が並んでてウットリする。
 東武のほうは低調。ひそかに期待してた『芋虫』の草稿がなかったし。死ぬまでに一度でいいからあの草稿を見たいものです。あ、でも山田風太郎からの手紙が見れたのは感激した。仲良しだったとは知りませんでした。嬉しい。山田風太郎の字はすごく可愛かった。

 まあなんていうか展示はぜんぜん面白くなかったけど、乱歩は非常に几帳面で、本当に字を書くことが好きだったんだなあということはわかりました。実物の人間椅子とかあったらよかったのに。カップルで入れんの。「ちょっ、みんな見てるからアナタってば!」「ダイジョウブだよ、見えないって」とか言って(妄想スイッチオン)。屋根裏の散歩者体験ができたりとか。

 ずっと買おうと思って忘れてた、多賀新の『銅版画・江戸川乱歩の世界』を会場で購入して、ルンルンしながら帰ってきました。多賀新は本当にカッコイイ! 「うわ、すげー! かっこいー!」と、会社で版画集を開いていたら、「また気持ち悪いもの買ってきた……」とみんなに言われる。私の会社の机には、秋山まほこの人形作品集(看護婦シリーズが好き)とか、マゾッホの小説とか、情念のCDとかが転がっているので気味悪がられているようで。失礼しちゃいますね♪

行ってきました♪ | Posted by at 8 23, 2004 17:39 | Comments (1) | TrackBack (0)