eco-reclamation 有明北地区埋立計画カウンタープロジェクト 滝川佑介

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有明北地区旧貯木場は,東京湾の中でも珍しく生態系の豊かな場所で,地域住民や釣り人にとって憩いの場所となっていました.しかし2000年に東京都は臨海副都心開発の一環として,住宅や業務・商業ビルを建設し,幹線道路および「ゆりかもめ」を延伸させ,有明北地区旧貯木場の約85%にあたる34.5haを埋め立てる工事事業を反対運動を無視し強行しました.現在,建設計画そのものの是非が問われています.
そこで,本計画では主にこの有明北地区旧貯木場において,水質浄化から生態系の保全を目的とした自然環境の再生のためのシステムと環境学習センター,周辺住民への解放を目的としたクラインガルデンを提案しました.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

神田オフィス群再生プロジェクト 戸内広太郎

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「地球環境憲章・建築憲章」で提唱されているようにこれからの建築は持続的発展をし,長期において使用されなくてはいけません.ライフサイクルコストをいかに抑えるか.そのためには,積極的に一般の建築物を利用していく必要があります.この提案は,単一機能の建築型であるオフィスビルに効率良く「住む」プログラムを与え,神田の街に多様性を持たせようとするものです.計画を進めていくうえで,住戸動線をいかにうまくセキュリティを持たせてオフィス動線ともぶつからないようにするかがポイントでした.最終的には,ビルとビルの隙間に住戸動線を通すことで街区内の無秩序に林立したビル群を統合し一つの建築となるよう計画しました.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

ハイブリッドライブラリー 躯体再利用による新日比谷図書館の設計 長谷川洋平

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本計画は都立日比谷図書館の改修計画である.本図書館は歴史的な価値が見出されることもなくその終焉を迎えようとしており,現在立て替えか否かの分かれ目にある.東京都の財政上立て替えの計画は先送りになっているが,立て替えを行うのではなく建築を重要なストックとして再利用しようとすることが本計画の提案である.敷地いっぱいに立ち上げられた不等辺三角形のヴォリュームは,細い柱・梁で構成され耐震補強を施した既存の建築に頼る構造となっている.増築部は日比谷公園と図書館を緩やかに結ぶ中間領域であり,図書館以外の機能がボーダーレスな状態でパノラマのように展開している.そこでは明確な目的を持たない人も公園のように自由に散策し様々なイベントに遭遇できる.

「2000年度 桜建賞」受賞
「AD2001」受賞

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

NEW PROGRAMMING NURSURY SPACE 平山香

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子供の居場所はスーパーマーケットにある.
日本経済は急激な変化を遂げ,それにより保育要求は変化していった.
見えない保育,つまり,無認可保育所は時代の変化につれ多様化する保育要求に対応してきた.しかし,無認可であるために国からの補助は少なく,今の問題ある見えない保育になってしまったのだ.この見えない保育を見えるものにしようという計画である.
見える保育を考えたとき,計画は,今から新しい土地につくるのではなく,地域にある施設に合築する.それは,近隣住民の日常の生活の中に自然と組み込まれることを望んだからである.
地域保育環境システムにおいて,重要な狭い範囲での地域のランドマーク的な要素を持った敷地の選択条件として,いくつかを設定し,それから,スーパーマーケットを選んだ.本計画ではどこにでもあるスーパーマーケットを例に挙げる.スーパーマーケットの持つ空きスペースに保育空間を合築することとする.そこで子供に対しての単位空間として,35cmの立方体を定義し,様々な利用方法によって子供の居場所兼保育空間を提案する.ここに実際にあるスーパー丸正大泉店を取り上げた.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

ゴミ中間処理施設と公園のコンプレックス 山下祐平

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一般的に都心における公園は,都市計画上の余白として見えることが多いと思うが,本計画地では公園自身に併設された諸施設の余白としてとらえた方が適切だと思った.なぜなら,あまりにもそのゴミ処理に関わる諸施設の存在が大きいからだ.
そのために,一般的に都心あるいは近郊における公園がもちうる,様々な活動の受け皿となりうる可能性を,この場所では生かし切れていないと考えられた.つまり“使用”されにくい公園であるという事実を問題として設定し,それに対して建築的な要素を挿入することで,この場所のアクティビティを生み出そうとしました.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

1999年度卒業研究

飯山千里   オランダ近代における建築家ダウカーに関する研究
井上玲    ジョゼッペ・テラーニのカサ・デル・ファッショ(コモ)とル・コルビュジェのサヴォア邸の形態比較
太田真未   浅草における街路空間についての研究
加藤健太郎  建築、都市の移動性、可動性の可能性
       〜メタボリズムとアーキグラムの描いたヴィジョンをとおして〜
金井直    都市型地上駅のプロトタイプに関する研究
       〜現在の空間構成とプログラムの成り立ち〜
黒川千聡   諏訪道におけるまちづくり運動についての研究
       〜谷中学校の活動をとおして〜
黒川泰孝   空間認知研究の歴史
       〜空間認知を考える上での心理学的基礎理論〜
高岡ゆみ   京町家再生の現状と展望
       〜京町家に対する意識と再生活動の研究を通して〜
立川博之   近代建築物保存・再生と場の特性との関連性と依存性
       〜小樽市の近代建築物保存・再生事例の再考を通して〜
田中信也   日本建築学会設計競技の変遷
       〜1980-1998の作品講評を通して〜
田中応明   屋上庭園の構成と機能に関する研究
       〜過去10年間の建築から探る最近の傾向〜
藤本常雄   イームズ自邸にみるチャールズ&レイ・イームズのデザイン手法についての研究
       〜戦後の工業化社会を通して〜

1999年度, 卒業論文, 4年 | Posted by tkmy at February 9, 2000 0:00 | TrackBack (0)

OPCC (Ogikubo Porous Condense City) 荻窪におけるポーラス型コンデンスシティ 浜田充

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1998年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1999 0:00 | TrackBack (0)

1998年度卒業研究

荻野夏子   インナーシティにおける高齢者のための住宅更新の研究
川上堅次   住宅の工業化の流れにおけるJEAN PROUVÉの思想と業績
川元美奈子  Tama Newtown
       〜諏訪・永山地区からみるニュータウンのこれから〜
木村悠太   JR京都駅改築設計競技、再考
       〜国鉄民営化に伴う合築駅舎建設の課題と展望について〜
斎藤牧    近代における地下空間について
清水扶    20世紀のランドスケープデザインの変遷
       〜アメリカのモダン・ランドスケープ・デザインの展開〜
富田文代   月島地区における今後の発展への取り組みについての研究
富田舞    現代の日本における教会建築
長谷川秀一  都市環境における中・高校生の居場所に関する研究
       〜居場所環境の現状と中・高校生施設への可能性を探る〜
浜田充    香港・九龍城の構成分析から導かれる都市型高密度居住の可能性
山寺美和子  公共建築再生に関する研究
       〜教育関連施設を部分転用した事例を通して〜
吉岡寛之   近年の公共集合住宅作品
       〜それに関する論文、批評文の研究〜

1998年度, 卒業論文, 4年 | Posted by tkmy at January 29, 1999 0:00 | TrackBack (0)

1997年度卒業研究

小川悟史  W. カンディンスキー考
      〜思想と作品・理論に関する研究〜
影山智康  横浜地区センターについてのプログラム作成におけるクライテリアの設定
近藤創順  建築家による工業化住宅への試み
      〜新たな環境への実験住宅〜
齋藤文子  昭和における小住宅ブーム
      〜機能主義者 池辺陽の姿勢をとおして〜
佐藤崇文  中央停車場(東京駅)完成までにおける鉄道の建築的事象
高木哲彦  THE ENDS OF THE MUSEUM
中村慎吾  Luis Barragan
      〜Landscape〜
原田智   歴史的視点からみた玄関
藤原正孝  ランドスケープにおけるイサム ノグチの視点
松崎正寿  19世紀の『鉄の時代』における大スパン構造の架構とデザイン
      〜博覧会建築,Crystal Palace,Palace des Machinesをとおして〜
茂呂英明  ミース・ファン・デル・ローエの壁に関する考察
山崎隆嗣  システマティック・ハード・タウン
      〜幕張ベイタウンの功と罪〜
山田徹   15世紀〜19世紀の図書館空間の変遷

1997年度, 卒業論文, 4年 | Posted by tkmy at January 31, 1998 0:00 | TrackBack (0)

1996年度卒業研究

青木あずさ   都市空間における子供の遊び場について
        〜羽根木プレーパークにみる子供の遊び場作りと遊び空間に関する研究〜
芥川文恵    18-19世紀における美術館・博物館の成立
        〜Boullee・John Soane・Klenze・Shinkelらの新たなる試み〜
奥山丹奈子   茶室からみる現代の日本的建築空間
菅野二美    C・アレグザンダー研究
        〜理論と実践の矛盾と展開〜
後藤栄子    バルセロナ万博ドイツ館の作品研究
        〜空間構成とその素材について〜
斎藤一郎    東京湾における親水護岸に対する水辺空間の研究
佐々木郁    都市型ホテルのパブリック領域の研究
        〜サブエントランスの事例研究〜
佐々木有紀枝  METABOLISM
        〜建築家による都市計画とその後〜
関伸行     ミュージアムにおける子どものための施設についての研究
        〜これからのミュージアム(チルドレンズ・ミュージアム)の在り方〜
常川貴扶    都市空間におけるアメニティー空間のありかた
        〜水空間の演出〜
中島祐一    建築計画にみる神奈川県立図書館・音楽堂の近代性に関する研究

1996年度, 卒業論文, 4年 | Posted by tkmy at March 8, 1997 0:00 | TrackBack (0)

青山墓地公園 菅野二美

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都市の広大な一等地を墓石が占有する青山霊園に,散灰方式を導入させることで,敷地全体が墓地となる墓地公園を,時間の変化と共に生成させる.
─附記
数学の勉強では,計算の結果が正しいか正しくないかで点数は付けられる.しかし,勉強しなければならない部分は,その結果ではなく,その答を導いた計算の仕方である.こうした計算の手法,問題の解き方のことを,数学の世界では「アルゴリズム」という.
この「アルゴリズム」という解法の手順を,目に見える形や色の世界へ応用することも可能である.例えば,河原の石ころについてこれを考えてみる.石ころは海に近づくにしたがって丸くなる.それはお互いにぶつかりあうことによって丸くなるのであり,もっとも出っ張った部分から先に丸くなるというルールが,この美しい形を作り出している.
こうしたルールを抽出して,表現可能な形に変えて手順化することは,物事の成り立ちをアルゴリズムの立場から考えること,すなわちアルゴリズミックに考えることである.
あるものが作り出される時,それを作り出しているシステムを生成してみせることで,システムが勝手にそのものを生成することを示す.

1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | TrackBack (0)

あいまいくうかんのじだい 芥川文恵

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1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | TrackBack (0)

pandora's box 後藤栄子

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「西暦2020年世界人口の3分の2を,そして世界市場の57%をアジアが占める.」と,ある講演会のパンフレットに書かれている.最近になり,いたるところでアジアがもてはやされ,展覧会や,写真展も催されている.日本もアジアの極東に位置しているが,アジアという言葉を聞いたとき,日本人は他の東南アジアの国々のことをアジア人として,自分達のことを,アジア人として認識していないのではないかと思われる.経済の成長が日本の方が早かった為に,自分たちだけは文化的にも上という感覚があるからかもしれない.しかし,日本も同じアジア人の一部であり,これから先,互いの国々が強調し合って行くことが望ましいと思う.そこで,アジアの国々が互いに理解し合い,お互いに与え合う関係をつくることでアジアが一体となる,日本人の意識を高められる様な施設の提案をしたいと思う.

敷地は,不特定多数の日本人が集まること,日本以外国のアジア人が集まるもしくは,良く知っていること,交通の便の良さ,空間が空いていること,という理由で決定した.さらには,駅のホームから見えることからの偶然さをも持ち合わせている.建物については,簡単に言ってしまえば,立体マーケット.市場という所は,その国々の文化や活気が一番反映されているところであり,地位的な上下も存在しない.そこでは,他のアジア人と対等な立場を保てる中で,交流が図れるのではないかと思う.敷地北側は,立体マーケット,南側は,交流する事をメインとして外部の人間も使用可能な,広めのキッチンルームと食事室を設け,キッチンルームを使って,食の文化を通して交流できたらよいと思った.宿泊室は,短期の研修にのみ使うためのものとし,キッチンなどの共用部分は外部の人も入れるような配置とした.建物全体の計画としては,アジアというグリットの中で,様々な可能性を秘めたパンドラのボックスが,それぞれの方向性を持ち,そして,これからさらに広がっていく様子を示す.

1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | TrackBack (0)

save the river 長良川心水計画 常川貴扶

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1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | TrackBack (0)