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局部と全体

建築材料市場

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わかりやすい。小さな丸い材料が全体のイメージを形成している。かつ、材料屋としておそらく最適な店構え。少しきたならしいが、耐候性テスト中なら文句は言えまい。店の奥はだいたい住まい。市場全体にはおなじような商品を持つ店が反復していて、買い付け側にとっての情報整理がされていない。どのように共存しているのだろうか? それとも品物の供給元は全部一緒なのか? ともかく、反復のすごみは時に注意力を散漫にする。消費のための空間というのもそうかもしれない。では、なぜ、この時、惹かれたのだろうか? 市場の中で道側に徹底して商品が向いているのは確か、ここだけだった。日常の中でうまれた偶然のすごみ。

建築 | Posted by at July 26, 2006 16:40 | Comments (4)

ヘタレは退場してよろしい


 
もともと、個人によって作成された、動画コンテンツをローコスト(というかタダ)で配信出来る手段を提供することから始まったYouTube。これもロングテールweblioで見れば、中国からでもwikipedia参照可能)的な発想における一つの手段で、すでに熱風を撒いている。この「あらゆる」動画コンテンツの保存庫の将来に期待したい。YouTubeが提訴されたらしいが、おそらく大きく取り上げられることはないだろう。日本の2chを参照すると、はじめは、企業や団体が有害だと思われる情報の削除を依頼していたが、駆除を徹底すればするほど、発見→通報をするために人事を割かなければいけない事態になり、そんなことをしても経済的なメリットがないので黙認するしかない。という、サイクルまで来ている。

LINK:梅田さんのブログでYouTubeの現在を整理  YouTubeについて(1)(2)(3)

clip | Posted by at July 20, 2006 10:26 | Comments (4)

すでに、かつて。

MAD/建設中@798

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798(qījiŭbā)には、かつて若手のアーティストが集まっていた。すでに賃貸料は値上がり、北方に移動したとか。中国の投資熱はアートにも及んでいる。ちなみに、798というのはエリアの呼び名(コメントに詳細)で、今後も整備が進むよう。なんと、誰もが知っている大物美術館がここにやってくるという話も聞いた。日本では実現しなかったのに…。中国ではのびのびと、海外の建築家が建てている。今の日本にはそういう雰囲気はない。

レセプションを後にし、磯崎さん設計の美術館を建設中の北京中央美術学院へ移動。すでに夕暮れ時だったが、構内の雰囲気(作品がいたるところにおいてある、そして歩いている学生)には、どこか破綻しているようなおもしろさはなく、妙にリッチな感じがした。あとで、調べてみるとキャンパス自体、2001年に移転してきたばかりのようだ。

いろんな人に出会った。話をするだけて、今の自分がどこにいるのかということが分かる。ともかく、だいたいうまくいっている中で、転覆の兆しをみつけたいわけだ。

でかくて、はやくて、とにかく雑。この三拍子にすでにウンザリしてきている。かといって、日本の建築事情は妄想の範囲でしか分からない。妄想に現実を付き合わせても、どうにもならないことが分かってきた。いや、やっと。もっと、ふっきれないとだめだなと。

建築 | Posted by at July 20, 2006 1:21 | Comments (2)