情報を可視化する

政策を選択することと、投票する行為が一致し、政治がわかりやすくなったと思いますが、そもそも郵政民営化がなんなのかということを切り口に日本の現状を知るべきだと思います。ぼーっと、一方通行のメディアなんか見ていてはあきません。ネットに無い情報は現実に存在しないとも言える時代に生きる人は、ネットにダイブせよ。(そういえば、テレビシリーズの攻殻機動隊、まもなくエンディングですね。笑い男事件編のDVDまもなく発売)

ネットにダイブすると言ってもどこで盛り上がっているのかが、まだまだわかりにくい。現在の検索エンジンのテクノロジーでは投稿時点との誤差があり、盛り上がりを過ぎたときに到達する事しかできない(まぁ、定着している情報が上層にリストアップされるスピード感はよいけど)。ブログの爆発的な増加により、従来的な2チャンネルが可視化のダイナミズムとなることばかりではなくなり、話題の拠点となるプロセスは複雑化している。拠点との遭遇が偶発的な現状では、急速に増大しているブログが引き起こす話題の多重化と陳腐化の相関関係に嫌気さすばかりである。ネットが市民権を得るには知識に枝がつくコンディションを作ることだと思っているので、検索ルールが記事の投稿順というテクノラティなど、従来の検索エンジンとの明快な差別化をしている実用的な検索エンジンの登場によって、ダイブへ起つ淵(選択肢)が増えることになる。検索結果への非リンク数の表示や、オリジナルのRSSfeedが生成でき、盛り上がりを可視化出来るのでおすすめ。ちなみに、検索すると笑い男マークがついているエントリーが…(登録しているブロガーで写真をプロフィールにアップしていないと表示される)。

Firefoxの検索窓にテクノラティを追加

万が一、このエントリーのテンションを共有してしまった人は、攻殻機動隊をぜひ。全体像を把握してから見たい人はググってもらえば良いですが、簡単に説明すると、漫画と映画、TVアニメのコンテンツがすでに出ています。セオリーから言えば、出版順を追うのがベターですが、ただ順を追ってもコンテンツによって監督が違いますし、漫画をソースにして、コンテンツごとに設定を変えているので、どこから見てもはまる。特別な単語が多いので、まずはイノセンスのDVDに挿入されている本編が始まる前の解説なんか分かりやすくてよいと思います。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』→その後のバトー・素子再会の物語→…
                      ↑┗━映画『イノセンス』━┛ 
             (この部分を押井(監督)色で編集)   
                      ┃            ┌→その後の素子の"子供"の物語…
            ┏━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┓ │ ┗漫画『攻殻機動隊2巻』━┛
公安九課設立┬→草薙素子が人形使いと出会い融合→素子九課離脱─┤
┗━━━━━┿━━━━ 漫画『攻殻機動隊・1巻』 ━━━━━━━┛└→その後の公安九課の物語…
      ↓                           ┗漫画『攻殻機動隊1.5巻』┛
(9課とそのメンバーの名を借りたまったく別のストーリー)
      ↓
 “笑い男”事件→6年ぶりに“笑い男”が復活、そして…  →その後の九課&素子の物語…
 ┗TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』┛ ┗TVアニメ『攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG』

LINK:参照元

あ、そういえば。最近、スパムが大挙していたので、英数字のみのコメントはエラーが出るようにしました。日本語がタイプ出来ないマシンでの投稿が出来ません。あしからず。

blog | Posted by simon at September 8, 2005 23:40 | Comments (1) | TrackBack (2)

情報社会におけるブログの大きさに何を見るか

isedのサイトがリニューアルしている。倫理研第4回の記録おもしろい。2ちゃんねるが生まれる以前の99年までは、個人サイトが中心だった。2ちゃんねる誕生後から02年頃まで、情報強化のプロセスは2ちゃんねる中心モデルが主流だった。しかし02年以降、個人サイトがブログによって強化され、ブログ中心モデルが発生し、プロセスはヒエラルキー型(一次情報→スレッドができる→まとめサイトができる→個人のニュースサイトに取り上げられる)から、リゾーム型(ブログによって記事のpermalinkが定義できるようになり、発生場所が明確になった。強化のプロセスは一気に複雑化した)へシフトしてきた。という加野瀬氏の指摘にうなずく。
この指摘で明らかになったのは、炎上と言われるような行為を助長する構造を、実はブログも持っているということだ。今までは、2ちゃんねるの構造が生んだ大きいサイバーカスケードが問題とされてきたが、ブログ上でネットリンチと言われるような隣人集団による小さいサイバーカスケードが起きている。ブログの利点であるpermalinkが、記事への到達しやすさを招き、サイトのテンション無視に、コメント機能によって一見さん達が炎上を起こし、時にはサイトの閉鎖にまでおいこんでしまっている。
そういった排他的な連鎖反応を防ごう、社会的なイメージも変えたいという意図があり、それならば情報社会の規範を考えようじゃないかと始まったisedである。もっと広く発言できるような健全な情報社会を目指したいのだ。
この健全な情報社会というのがくせ者。議論の中で「2ちゃんねるの構造が*弱さの大衆化をまねくのではという危惧も分からなくもないが、繋がりの社会性を求める膨大な弱い人たちが存在しているという事実」といった内容のコメントがある。これは、行政の立場で都市計画を実践している人々が、「赤提灯を積極的に奨励できないけれど、必要だ」と言っている感覚だ。すきまを排除したがる強さ。すきま的な魅力を感じる弱さ。誰にもこれらの感覚が共存しているので、規範作りは一筋縄ではいかない。

ブログに何を期待しているのかは、自分たちのサイトを作ったときから気になっている。そもそものきっかけは自発的ではなかったものの、ネット社会に浸透している人に勧められて始まった。たまにブログへの期待に関連することも書いてきた。今後、異常増殖したブログは、ある程度新陳代謝しながらも残ると思う。ネット社会の新住民を多く引き込んだ、ツールゆえの多様性を評価しているからだ。実際、身近な同世代で持っている人は多い。情報社会の重心がシフトし始めているのは確かなようだ。今後、ネット人口が増え、ブログというツールに夢を見た人々の多様な目的によって、ブログのもつ意味が形骸化するまで細分化される予感がする。そんな中、どうなっても炎上のような事故は完全には防ぎようがない、かもしれない。しかし、isedでもコメントされていたが、permalinkによって場所が明確になり実社会のコミュニティに近づいている実感はある。もうすこし、状況を見定めたい。本来、ネットという汎用性の高い空間は、アプリケーションの再作成で急速に強化されてきたところがある。情報社会の健全化には、どんどん新住民を引き入れる手段を打つのが、有効なんではなかろうか。歴史にむりやり重ねると、2チャンネル以前は紀元前。ブログ以降は産業革命後ってところか。そしたら、人口爆発は必然?!

最後に、僕にとってのブログへの期待は、弱さとは違うよう。個人の情報整理のツールとして評価している。目に触れる程度に情報をブラッシュアップし、目に触れる場所に保存されていて、時には議論がおこり、視野が広がるかもしれない期待が楽しい。情報社会の規範の草の根としての期待もある。新しいツールがでたら乗り換えるかもしれないそんな気軽な感じだ。

補足:ここで言っている*弱さの大衆化は、 日本社会と2ちゃんねる――「ネタ化」という文化的作法の中で、白田秀彰氏が「弱い人たちがネットを遊技場化するというのは、たとえばチラシの裏的な書き込みを大量に行い、そのなかで総攻撃をやって互いに潰しあって、しかも全部はネタだとみなして、高みから楽しく遊ぶわけですね。つまりコミュニケーションがゲーム化している状況がある。その状況の数が圧倒的に多いとなると、どうしてもそこに目が行ってしまうわけです。」と言った危機感の比喩です。

補足2:ブログによってどのくらいの人々を巻き込んでいるのか?週間!木村剛[ゴーログ] 世間体はブログの抑止力になるのか?によると、総務省は5月17日、日記のように書き込むだけでインターネットに手軽に情報を掲載できる『ブログ』の利用者が、04年度末で延べ約335万人、閲覧者は約1651万人にのぼったとの推計を発表した」ようです。

blog | Posted by simon at July 28, 2005 2:35 | Comments (0) | TrackBack (1)

一周年

ドメインを取得して、まもなく一年が経ちます。(正確には7月16日)
tkmy.net全体で、延べ20万人以上の方によって、70万を超えるページの閲覧をしていただきました。
ネットに情報の波を立てるというよりは、淡々と自分のメモランダムへと突き進んでいる模様ですが、それもツールゆえの多様性であり。OKでしょう。今後もよろしくです。

最近は、投稿意欲がわかないために、こう書いているのが新鮮ですらある。でも、ちゃんと続けるつもり。
理由。
1 良くも悪くもブログが増えた。
(自分がわざわざ書くまでもなく、RSSを追うだけで、時間的にも情報量的にも満足)
2 タイガぁ(MacOS)の調子がピンとこない。
10.4.2の供出が遅いのは問題根絶のためと聞いている。期待したい。)

最近話題のテクノロジー
Google Maps(1号館はまだ工事中だ。マップもゼンリンの協力で詳細表示に。)
livedoor 地図 (スクロール地図が快適すぎる)
Podcast(アップルが認めたという形ですね)
PHSモジュール(WILLCOMの試作機のデザインは山中俊治。ツーカーはauに吸収
D-cubic(間違いなく利用するだろう)
アップルのintelへの乗り換えはびっくりしたけど、レノボの件と時期が近いこともあって、実はIBMが採算性の悪いラップトップやデスクトップマシンの石をつくるのを切りたがっていたのではないかなぁと思ってしまった。でも、今頃IBM、新たに2つのPowerPCプロセッサを発表

blog | Posted by simon at July 12, 2005 14:00 | Comments (2) | TrackBack (0)

ディフォルトのここちよさ

アートスケープにも原稿をよせている歌田さんのブログによると、図書情報アーカイブ化の中で、webを蓄積していく方法論が議論されているようだ。建築もそうだけど、過去に書かれたものであっても当時の社会思潮の上にたって発言しているので、現在とずれてたって問題ない。と、さらに続けて書こうかとも思ったが、議論は専門家にまかせるとして、まずはサンプルを集め、保存することから始めるのではないかと思う。当然、その作業の中でブログツールが名を連らねることは、予測できるだろう。結論を急ごう。現時点ではtkmy.netのデザインは、MovableTypeのデフォルトテンプレートを尊重して構成している。50年後か100年後かわからないが、歴史的な解釈から再評価されるような時にこのブログがレファレンスされたら、どんな遺跡のように見えるのだろうか。そんな夢のあるデフォルトに酔っているアドミン(=管理者)。従って、僕としては積極的に検体として捧げたい。笑

LINK:グーグルが、アメリカにある5つの大きな図書館にある本をスキャンして電子化し、ネットの検索を通してアクセスできるようにすると発表したニュースも挙げておきたい。

全然話は変わるけど、この前のチャンピオンズリーグの決勝、すごくよかった。理屈ではどう考えてもミラン有利。リーグ5位のリバプールが勝てるわけ無いって、ベンゲルがまくしたてるのも頷ける。結果的に延長ーPKで決まったけど。てか、そこまで起きれなかったが。前半は、ミランがおらおらと責めたてる感じで、チョットいじめてるくらいの勢いがあった。あっさり、マルディーニが入れたときはやっぱりなぁと。リバプールが3点たたみかけられたあとは、サポーターまで意気消沈しちまった。うー。ミラン完璧って感じだった。後半は、3バックにして、下がり目だったジェラードが前にでて、ポンポンポンと、ダイレクトパスが繋がる。ミランのDFラインって、年くってんのに、交代で入ったシセみたいなスピードには経験でカバーしてる感じだった。でも、単純に高さのあるヘディングに弱い。一点目の失点がそうだった。その後は必殺まぐれれシュートとPKで、一気に同点。ダイジェストで、へっぽこじゃぽんの試合見たけど、違うなー。大丈夫か最終予選。心配。

blog | Posted by simon at May 28, 2005 3:39 | Comments (0) | TrackBack (0)

建築学生が思いめぐらすインターネット時代の知的生産のツールの可能性

議論が盛り上がっているブログ論(ブログのPage Viewについて以降のエントリー、ブログとは‐はあちゅう騒動から考えるトップブロガーには覚悟が必要など、サイドーバーにある*UPDATED ENTRIESに、更新順で並んでいるので状況が追える)を読みながら思ったこと。以前のエントリーで書いたが、COMZINEのバックナンバーにあるこれからの社会情報論に関する対談の中で「インターネットが登場してきたことで、個人がばらばらになっていた状態が改善された。」という一説があった。当時の読後感としては、体験出来てはいなかったものの、感覚的には説得力のある話だと思っていた。しかし、いまのところ渦中にいるからか、実感がもてない。

梅田望夫さんのBlog論2005年バージョン(2)を借りて、建築学生の身体に置き換えてみる。

「専門家における日米の気質の違い」 日米の専門家を比較して思うのは、日本の専門家はおそろしく物知りで、その代わりアウトプットが少ない。もう公知のことだから自分が語るまでもなかろうという自制が働く。米国の専門家はあんまりモノを知らないが、どんどんアウトプットを出してくる。玉石混交だがどんどんボールを投げてくる。そんな対比をすごく感じる。

課題で建築学生が提案する「なかみ」は、建築界がかかえてる流れや問題の縮図である。なんて、内藤廣さんがどこかで言っていたが、梅田さんの文章を読んで、シリコンバレーの専門家の日米比較によって明らかになった、コミュニケーションレベルでの違いというのは、建築学生間の会話にも言えると思った。皮肉たっぷりに言うと、おそろしく物知りかどうかはわからないが、口にしない。自己主張しない。というのが大枠の流れ。たまにむかつく時さえある。従って、どちらかというと僕はあんまりモノを知らないが、どんどん出す方に近いなぁと思った。一人で考えている時よりも、会話の緊張感の中でのほうが、発見と進展の実感が得られるからだ。どちらが良いというのは分からないが、そういう違った気質の中で共有できるテーブルを見つけられずにいて、最近困る事が多い。まぁ、共有できるところに出て行けばいいという話もわかるんだが、草の根レベルでそれだとやっぱり全体としては、ずれてしまうのではないかという感覚が働くので、切り捨てはできない。

「 裏切られた期待」 日本のIT産業界の超一流の個人が肉声や本音や仮説をどんどんBlogを通して語ってくれるようにはならないものか、という期待であった。〜 大組織に属する超一流の技術者や経営者が本気でBlogを書くということも、どうも日本では起こりそうもない。磯崎さんのBlogのような質の高いものが、ありとあらゆる分野で、これでもかこれでもかと溢れるようになればいいのだが、そういう方向を目指すBlogは相変わらずほんのわずか。日本のBlogは、そちらに向かっては進化していないように思える。残念ながら今のところ、僕の期待は裏切られたのだな、というのが正直な感想なのである。

まだ、日本の建築家の超一流がどんどんBlog(日記)を利用するまではいかない。難波和彦さんや石山修武さんの日記のカミングアウトによって余波が起きることがあっても、僕には議論のためというよりは、自分の戦略のためという色合いに見えている。より研ぎ澄ます方が、一人の建築家の流れとしては当然なんだろうけど…。安藤忠雄さんなんかは、最近では政府の諮問会議なんかで意見を言ったりしているが、もっと市民レベルで話題が共有される必要性があると思う。トラックバックなどで簡単にリンクが貼れるなど、いわゆる計算外を期待できるメディアとして、blogには可能性がある。だから、僕らの世代がやることに十分な意味を感じる。

blogの可能性を感じる一説として。

肉声に耳を傾ける勉強法という意味で、
・1980年代後半から1990年代半ばのインターネット登場まで
・インターネット登場からBlog登場まで
・Blog登場から現在
と三期に分ければ、インターネット登場よりもBlog登場のインパクトのほうが圧倒的に大きかった。つまり2002年後半くらいから、僕の勉強法における「知的生産性」は著しく向上したのである。だって皆が肉声で語り始めたんだものね。

*UPDATED ENTRIESについて=上から10番目までは、技術的な問題で、更新状況が反映されにくくなっているものが並んでいる。11番目以降がリアルタイムに、順番が変わる。中には、趣味的なトラップもあるけど(笑)

blog | Posted by simon at April 28, 2005 7:40 | Comments (0) | TrackBack (0)

情報ダメージ

特にいい言葉が思い浮かばなかったので、「情報ダメージ」という造語にしましたが、スパムと呼ばれるような自分の意図に反する行為によって、ページの閉鎖に追い込むくらいの精神的なダメージを被る。体とは、切り離されたデジタルな世界の話なんだけど、自分にとっては一部であるということ。運営を維持する意欲とのぎりぎりの戦いだということ。モラルが通じないと思われがちの情報社会(特にインターネット)における秩序を見いだそうという試みが、この交換不可能な自分にとっての「一部」をもっと心地良いものにしてくれるようにと、理想を持って草の根レベルで立ち向かうしかない。詩的な文章ですが。感傷にひたっているので。

二日くらい前に、トラックバックを利用したスパムが大挙(約100)され、泣きそうになりながらひとつひとつ駆除したのですが、リアルタイムで御新規様もこられ、根絶を目的とした対策を施しました。BiancaのTrackBackSpam対策【トラックバックスパム対策】を参考に、手を加えたところ効果覿面です。コメントスパム対策でも採用していますが、cgiに直接書き込んでくるタイプもあり、cgiのリネームも、コメント同様に効果があるようです。

LINK:Junkline:MT の過去ログリンク表示を nDiary (ごにょり済み)風に
LINK:hwp:プルダウンメニュー

blog | Posted by simon at February 16, 2005 3:04 | Comments (0) | TrackBack (0)

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