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LIBERATE GIULIANA

LIBERATE GIULIANA

 セリエAの画像にキャプションをつける仕事をしてて、ボローニャGKパリウカのこの写真を発見。「はて、“ジュリアナを解放せよ(LIBERATE GIULIANA)”ってなんだろ?」と思ってイタリアのスポーツ紙、ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルトのサイトで探してみたら……

 こういうことでした。

Sabato e domenica il messaggio accompagnera i turni di tutti campionati italiani. Un appello per la giornalista del Manifesto rapita il 4 febbraio a Bagdad.
(土曜と日曜に行われたイタリアのすべてのリーグにおいて、2月4日にバグダッドで人質となったマニフェスト紙の女性ジャーナリスト解放へのアピールが行われた)

 どうやらまたイタリア人が人質拉致されたんだと思い、日本語サイトを検索すると、こういうことらしい
 “「国境のないムジャヒディン」という、これまで知られていなかった組織名”ということですが、もうなんか本当にたまらないですね、こういうのは。「しかしイタリア上院はこの日、イタリア部隊のイラク駐留延長を圧倒的多数の賛成で決定した」って、どこかの政府とまったく同じことをやっているし……たまりません、言葉を失うばかりで。

 で、そのジュリアナさんの映像を見つけました(テレビマークをクリック)。
 何度も何度も「Aiutami(アイウータミ・助けてください)」と言ってて、切迫している状況が伝わってきます。なんとか聞き取れて理解できた部分だけ。

「ここ(イラク)の人々の状況は、毎日人が死んで……子供、老人、女性たちが暴力を受けていて、食べ物も電気も水もなくて人々は道で倒れています。……私の命はイタリア政府、イタリア国民にかかっています。クラスターボム(?)に遭った子供たちの写真を見てください。政府に圧力をかけてください。私の家族に“私を助けて”と伝えてください。どうか助けてください。……イラクからすべて引きあげ、今後誰もイラクに行かないようにしてください。すべてのよそ者(?)、すべてのイタリア人はここでは敵なのです」

 この内容でもわかるように、おもいっきり“言わされている”んだと思うんですが、手口は今までの起こった人質事件と同じですね。ということは最悪な事態であることは容易にうかがえます……望みは少ないかもしれないけど、どうかジュリアナさんが無事に戻って来れますように。
 日本のメディアもホリエモンいびりばかりしてないで(体制と反体制の縮図が見れて面白いけど)、イラク情勢を発信し続けてほしいものです。といっても、現地はもうずいぶん前から日本人スタッフを使えない状況らしいので(昨年末の時点で、正式な手続きをとってイラクに駐在しているメディアは某公共放送だけ。駐在といっても危険を避けるためにホテルに軟禁状態で、取材はぜんぶ現地のイラク人。この人たちも日本人に雇われているとバレたら殺されるので色々とカモフラージュしてるそうです)、現地の状況を正確に伝えるのは難しいかもしれませんが……。

すぽると | Posted by at 2 23, 2005 11:52 | Comments (2) | TrackBack (0)

アイスランド人との手紙

 Sigtryggyer Berg Sigmarssonという名前のドイツ在住アイスランド人の友達がいるんですが、彼はStilluppsteypaというヨーロッパのエレクトロニカ系音楽ではわりと人気のアーティストさんなんですね。もともと私はこのSiggiのファンで、めちゃくちゃカッコイイ音楽を作る人なので憧れていたんですが、去年の年末に来日してライヴをやったときに紹介されてオシャベリしたら気が合ったので、彼がドイツに帰ってからもメールのやりとりをしているんです。

 毎回お互いに超長文で、自分勝手に趣味をぶちまけあって「でも周りはわかってくれないんだよね……」とか言い合っているんだけど、趣味嗜好が本当に似てて恐いです。サイコキラー、カニバリズム、拷問、ホロコースト、ナショナリズム、サッカー、ドキュメンタリーフィルム等々、話題が尽きることがないんですけど、日本人とアイスランド人がこんなメールのやり取りをしてるっていうのがそもそもおかしいと思いました。最近のメールをちょっとご紹介。(私が送ったメールにSiggiがレスしてます)
 前のメールでクラウス・キンスキ話をしていたことから『マルキ・ド・サドのジュスティーヌ』好き!→ソドム120日最高だよね!→パソリーニのソドム120日みた?(中略)ヤプー話……という経緯です。これでもメール本文のほんの一部で(笑)、原一男監督『ゆきゆきて神軍』の話、チャンピオンズリーグの話、高原選手の話、ノルウェーの話、Siggiの卒業論文の話などなど多岐にわたっています。以下、Siggiのレスを緑色で。


I like "Marquis De Sade's Justine",because I love the literature of Marquis De Sade (especiarlly "les 120 Journees de Sodome". There is every type of vice!!!).

WOWOWOWOWOWOWOW!!!!!!!!!!!!!! this must be some coincident, it seems that we have A LOT in common!HA!!!! i like also the literature of Marquis De Sade. i must say that i dont believe this!HA! you like his writing aswell! that is just AMAZING!!! i am all happy to have met you!

did you see the film italian director Pasolini made on "les 120 journess de sodome"? i have that on tape, i really like that film! i have quite a few Pasolini movies, you like his work??? i remember seeing "les 120..." for the first time, i was like 17 years old. it was some experience!


(中略)


So, I read a book named "KA CHI KU JIN YAPOO". It's a scatology novel, but so academic. In this story, the white race is a human being, the black race is a half human being, and the yellow race (like us Japanese) is a domestic animal named "YAPOO"!!! It's so interesting that the author of this novel is of course Japanese, but he wrote Japanese like as a beef cattle, pig, or horse...how masochistic!!!! And in Japan this novel sell well. I want that this novel will be translated in English or other language. Who read this novel will think "How Japanese is crazy!!!!"...it's interesting :)

yes i am all for learning more about the japanese culture, i am all for it! i really loved being in japan it was like i have probably told you before a dream come true... there is something that i really admire about the japanese!!!!


 そんなSiggiですが、彼の作る音楽は本当にイイので、興味をもった方は買ってあげてください(笑)。これとかこれとか特にオススメ。

乙女日記 | Posted by at 2 17, 2005 18:40 | TrackBack (0)