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備忘録 050331

 以下、ただのボヤキなので気にしないで下さい。


 たまに“公の場に文章を書くこと”が非常に恐くなるときがある。思えば私は毎日、なにかしらの形で公の場に文章を書いているわけだけれども(その影響力の大小は別として)、たまに本気で恐くなる。

 あまりにも無責任ではないか。

 自分のこのちっぽけな頭で考えることなんてたかが知れているわけで、そのコンプレックスと、どうしようもない自意識に嫌気が差してしまう。ありとあらゆることを知りたいという欲望と、実は何も知らないんだと自覚してしまう絶望の間で板挟みになっている自分をどこかで冷笑しながらも、虚栄を張ってまた今日も筆をとってしまう。虚構の文字を並べて空白を埋める作業は、実はなんの意味も持たないんだともう十分わかっているのに。

 ……ツライっす。私のソクラテスはどこにおるんやろ。


 ということでスランプ中ではありますが、これは自信作のインタビュー記事でございます。サッカーファンはぜひ読んでみてください。茂木健一郎さんインタビュー


<最近行った色々>
・3/18【テクノ】OVA(live:Keiichiro Shibuya, DJ:KARAFUTO@代官山UNIT
・3/25~3/27 京都旅行。祇園にある一見さんお断りの老舗料亭で豪遊。
・3/26【テクノ】AOKI takamasa@京都shin-bi
・3/28【ヨーロピアンポップ?】nino trinca@下北沢mona records

<最近観た映画DVD>
・アモス・ギタイ『キプール』
・Paul Schrader『Mishima - A Life in Four Chapters』
・阪本順治『この世の外へ クラブ進駐軍』

<最近読んだ本>
・巖谷國士『澁澤龍彦事典』
・細川周平『サッカー狂い』


 オススメはアモス・ギタイ『キプール』。これは見るべし。

乙女日記 | Posted by at 3 31, 2005 16:28 | TrackBack (0)

備忘録 050316

 いっぱい書きたいことはあるんですが、時間がありません。どうしよかな。とりあえず最近の活動。このなかから印象に残ったものを時間をみつけてレポートしよかな。パゾリーニ『ソドムの市』とエロール・モリス『フォッグ・オブ・ウォー』は必見! 月曜日は取材で脳科学者の茂木健一郎さんにお会いして感激しました。茂木さんの著書『脳のなかの小さな神々』もオススメ!


<最近行ったコンサート、ライヴ、パーティー>
・2/20【ジャズピアノ】ブラッド・メルドー@すみだトリフォニーホール
・3/01【ニューオリンズ】DIRTY DOZEN BRASS BAND@渋谷クラブクアトロ
・3/02【クラシック】高橋悠治『ゴルトベルク変奏曲』@浜離宮朝日ホール
・3/04【アコースティック】ソロの夕べ@下北沢mona records
・3/04【デトロイトテクノ】DJ RUSH@渋谷WOMB
・3/12【ピアノ+ビブラフォン】半野善弘ほか『VISIONARY MUSIC』@横浜みなとみらい

<最近行ったイベント>
・2/25 ザ・ニュースペーパー『2月連続ライブ』@トリックスター
・2/26 POISON GIRL BAND初単独ライブ『カド番』@ルミネ the よしもと
・2/28 吉本興業 みーんなよしもと次のヒト大集合@シアターサンモール
・3/09 大人のしゃべり場『鈴木邦男×立松和平』@トリックスター
・3/10 松元ヒロ・ソロライブ@R's ART COURT

<最近観た映画DVD>
・ピエル・パオロ・パゾリーニ『パゾリーニ・コレクション ソドムの市』
・ピエル・パオロ・パゾリーニ『王女メディア』
・エロール・モリス『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』
・ヤン・シュヴァンクマイエル『ヤン・シュヴァンクマイエル 短編集』
・ヤン・シュヴァンクマイエル『アリス』
・アレクサンドル・ソクーロフ『ドルチェ 優しく』

<最近読んだ本>
・茂木健一郎『脳の中の小さな神々』
・納富信留『プラトン 哲学者とは何か』
・E・パノフスキー『イデア 美と芸術の理論のために』
・中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』
・港千尋『群衆論』


 そういえばこないだ書いたイタリア人ジャーナリストのジュリアナさん事件の顛末は、思いもよらない方向へいってしまいましたね。思うところいろいろ。あと海賊事件に興味津々です。皇室もあいかわらずドタバタしているようで。

 皇室といえば、上に挙げたアレクサンドル・ソクーロフ監督がベルリン映画祭で昭和天皇を題材にした『太陽』を公式上映しました。ソクーロフ監督はこの映画をもう5年くらい(?)前からずっと撮りたがっていて、しばしば来日しては色んな人の意見を聞いていたそうです。で、アドバイスしてくる日本人は全員口をそろえて「昭和天皇は絶対にやめたほうがいい。命の保証がない」と反対していたんですが、ゆいいつ鈴木邦男氏だけは「ぜひやったらいい」と賛成したそうです(笑)。しかし最初、ソクーロフ監督はこの映画のタイトルを『HIROHITO』にしようと思っていたらしく、「それだけはやめたほうがいい」と忠告したそうな。とかいう話はいま出ている月刊『創』、鈴木氏のコラムに書いてあるので興味のあるかたは読んでみてください。田代まさしの獄中日記も面白いですよ(笑)。

 しかしこれ日本で公開しないかな……たぶん無理だろうけど。ちなみに某民放のドキュメンタリー番組にて放送されるはずだった、天皇についての番組がボツになりました。この番組を作っている現場に何度か足を運んでいた私としては、非常にいい内容だというのを知っているので大変残念です。日本でこれを放送するのはもうほとんど絶望的なんですが、現在とある国でドキュメンタリーフィルムとして上映できないか画策中とのこと。『太陽』が世界で話題になったら、これもいけるかもしれないので頑張ってほしいところです。しかしやはり昭和天皇以降、皇室関係って本当にタブーなんですね。すごく不思議なカンジがする。

 ……時間がないとか言いながら長くなった。

乙女日記 | Posted by at 3 16, 2005 11:12 | Comments (4) | TrackBack (0)