「誰も知らない」@渋谷シネアミューズ

日曜日、見てきました。
映画は基本的には娯楽アクションしかみないため誰からか誘われない限りこのジャンルは見ないのですが今回行ってとてもよかった。悲しいとか楽しいとか簡単に表すことが出来ないなんともいえない感情の起伏から涙腺がゆるむ。それで見終わったあとも残像が頭の中に残りまたまた涙腺が。。。という感じ。
「巣鴨子供置き去り事件」が題材とされている。詳しくはリンク先のページで書いてあるため省くが憎しみにみちた凶悪事件というわけではなく、ひょっとすると誰しもがもっているかもしれない当たり前な気持ちや小さなコミュニケーションの積み重ねがずれてしまったために生まれた出来事だと思う。そのためこの映画の中では善と悪の二項対立による大きな物語は存在しない。ただ人と人とが一緒にいるという日々の営みが描かれている。映像から最初はドキュメンタリーっぽい感じを受けてあまり感情移入できなかったが徐々にその自然な演技がはまってしまった。まあとにかくおすすめ。見終わったあと他人との距離の取り方が少し変わった気がする。

movie | Posted by at 9 14, 2004 10:58


TrackBacks




Comments

僕も今日、odeon(PARIS)nの映画館で見ました。
hyさんのご指摘のとうり、どこにでも起こりえる事件ですね。

見た後の感想はと言うと、とても暗い気持ちになりました。
それは上記のこととも関係するんですが、
こんな恐ろしいことが、特に日本では
誰にでも起こりえる事実だということを
リアルに感じてしまったから。


映画に出てきた『援助交際』なんてそうで、
外国(この場合フランス)では、
貧困地域出身の女の子が売春に順ずる行為
(カラオケに一緒に行く行為も含む)を
を行うことが多いが
日本では、普通のそのへんの子がやったりしている。

それを思うと涙腺が緩むどころか、
自分の子供を上手く育てる自身がなくなってくる。


なんて、とてもヒューマンなコメントを書き込んで見ます。

Posted by sugawara at 2004年11月22日 08:05