shibuya city guide 東急東横線跡地の利用 井村大輔

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渋谷には,大通りから分かれた路地に若者の文化を象徴するショップ群があり,近年の再開発による高層建築物に大人の文化を形成しようとする空間がある.それらの世界は,対象外とする世代にとってはブラインドスペースとなり,各世代の生活エリアはハッキリとした境界線で分断される.渋谷のような徘徊する楽しさを持つ街でのエリア分けは街の魅力を奪うものであると考え,各世代の文化を象徴する衣・食等の情報を展示するインフォメーションボックスで構成する情報発信地を,街の中心である駅(地下鉄13号線の開通による東急東横線跡地)に提案した.各世代に見えてこない情報を発信し,渋谷の街の徘徊性を高め,活性化を促す施設である.

2001年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 27, 2001 0:00 | TrackBack (0)

Universal Park 西俊博

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現在新宿駅南口には,国土交通省による「新宿区南口地区基盤整備事業」が進行しており,平成12年の工事着手からおおむね10年内の完成を目標にしている.しかし,この地域にこれ以上商業施設の駅ビルが必要だろうか? この広大な敷地をいかした計画が,もっと他にあるのではないか?
本計画は,これに対するカウンタープロジェクトであり,現在建設中の駅,ターミナル,駐車上の上に駅ビルを建設するのではなく,敷地の特性を生かした公園を計画し,それにより敷地の問題と日本における公園の問題の解決を図った.

2001年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 27, 2001 0:00 | TrackBack (0)

月島プロジェクト 梅田綾

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もんじゃ焼きの町として知られる月島は,下町情緒が色濃く残る町である.
連続する直線的な路地空間は,町の重要なコミュニティ空間であり,生活空間の延長でもある.近年では,再開発が頻繁に行われるようになり,月島特有の町並みは失われつつある.
歯抜け状態となった空きスペースにコミュニティ空間を挿入し,町並みを修復しながら路地空間を拡張していく.この空間は,町の人々や訪れた人々によって共有され,これらを必要に応じて使い分ける.町に棲むことで少し不足気味である住居面積の解消もはかる.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

Reconstructing the underground passage 飯田真弘

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渋谷ハチ公前スクランブル真下,しぶちか(渋谷地下街)を含む地下空間の計画である.一般的に,地下空間は方位や地上の場所との関係がわかりづらい.点在するサインを頼りに人は動いている.渋谷の場合は,地下鉄駅と地上の混雑に挟まれているため,階段による縦の動線が重視されている.そして,しぶちかはショッピングを楽しむための動線に恵まれていない.この計画では,本来地下空間内の位置を把握するための手がかりとなるしぶちかを地下空間全体に再配置したり,地上や(営団13号線も含む)地下鉄駅の位置を考慮しながらトポロジカルに地下を地上化することで,地下を直感的に歩けるようにすることを意図している.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

青山アパート再生 大西正紀

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渋谷や新宿とは異なり,原宿・表参道は単なるショッピング街ではない.そこへ「棲む」人々と外来者とが混在し合い,独自のコミュニティーを発生させる.その中心に同潤会青山アパートは在り続けてきた.明治神宮へ向かう表参道に沿って130mに渡って連なる青山アパート.オリンピック以降の商業化の中で,その機能を住居から店舗へと緩やかに変容させながら,欅並木と共に創られた独特の雰囲気は,今なお人々を惹き付けている.
建替え計画が取り沙汰されてから約30年.ちょうどこの制作に取りかかった時期は森ビル+安藤忠雄によって提示された小学校の合築案で街が揺れていた時だった.商業的ポテンシャルの中で,どれだけ残せるのか.通り側の住棟を残しながら,40戸の住戸と小学校そして商業施設をどう混在させるか.それが大きなテーマだ.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

Kamakura Histric Media Base 日下部寛之

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鎌倉市は,多くの埋蔵文化財を保有するが,そのほとんどは倉庫に眠っている.この市の資産を有効利用するために,保存・展示・学習施設を設置し,生涯学習や総合学習カリキュラムのなかでの市民利用を促すものとして提案した.
敷地は鎌倉市の中心,鎌倉八幡宮から由比ヶ浜を結ぶ大通り「若宮大路」の南ゾーンにある,旧鎌倉中央公民館.現在は老朽化のため利用されていない(2002年5月現在,取り壊しが始まり,隣の鎌倉女学院グラウンドとして整備される予定).
この公民館跡地の地下の遺跡を展示保存し,さらに埋蔵文化財の展示・教育を行う.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

卒業設計 志村卓馬

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江東区は東西方向の交通網は発達しているが,南北方向の移動はバスしかなく,利便性に欠ける.そこで私は,現在ほとんど使われていない内部河川を利用して新しい交通システムをつくることを提案する.
河川を移動する水上バスを復活させ,江東区に新たな道をつくる.水上バスと共に自転車や歩行者が安全で快適な道を河川空間に形成する.ここでは大横川において考えた.
河川に接して建てられているテナントビルや住居を周辺の駐車場と土地を交換し,河川に接して公園をつくる.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

サスティナブルコミュニティ 高円寺2丁目 末岡佐江子

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ここ高円寺は,1〜2メートルの『隙間』と『塀』を介し住宅が密集して立ち並ぶ東京特有の風景がある.戸建て住宅の住人は老人が多く,平日の昼間も散歩をしていたり,立ち話をしている光景や,アパートの一人暮らしの学生・OL・サラリーマン等が夕方になって帰宅する光景が見受けられる.
住宅のほとんどは木造2階建ての老朽化しているものが目立ち,道路幅が4.5メートルと狭いために再開発の計画が持ち上がっていたが,今住んでいる街から離れたくないと言う住民の強い反対があって現在は小康状態になっている.
このような背景から,コミュニティを維持しながら建替をする住宅地の緩やかな更新計画を提案する.
・戸建て住宅(現在は,敷地の中央に配置され塀で囲われている)
敷地境界に沿ってロの字型やコの字型の中庭型にすることによって,中庭に対して開いた住宅とする.
・木造2階建てアパート(ベランダなしの風呂,トイレ,台所付きの1K/1DK)
設備を共有し各住戸の床面積を減らして,外部空間を増やすことでそこを路地として使う事にする.
・コミュニティ住宅(現在空き家になっている敷地を使う)
住宅を建て替える際の期間中仮に入居することが出来る施設.
これらの方法で,今ある街を住民によって時間をかけて変えていく.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

eco-reclamation 有明北地区埋立計画カウンタープロジェクト 滝川佑介

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有明北地区旧貯木場は,東京湾の中でも珍しく生態系の豊かな場所で,地域住民や釣り人にとって憩いの場所となっていました.しかし2000年に東京都は臨海副都心開発の一環として,住宅や業務・商業ビルを建設し,幹線道路および「ゆりかもめ」を延伸させ,有明北地区旧貯木場の約85%にあたる34.5haを埋め立てる工事事業を反対運動を無視し強行しました.現在,建設計画そのものの是非が問われています.
そこで,本計画では主にこの有明北地区旧貯木場において,水質浄化から生態系の保全を目的とした自然環境の再生のためのシステムと環境学習センター,周辺住民への解放を目的としたクラインガルデンを提案しました.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

神田オフィス群再生プロジェクト 戸内広太郎

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「地球環境憲章・建築憲章」で提唱されているようにこれからの建築は持続的発展をし,長期において使用されなくてはいけません.ライフサイクルコストをいかに抑えるか.そのためには,積極的に一般の建築物を利用していく必要があります.この提案は,単一機能の建築型であるオフィスビルに効率良く「住む」プログラムを与え,神田の街に多様性を持たせようとするものです.計画を進めていくうえで,住戸動線をいかにうまくセキュリティを持たせてオフィス動線ともぶつからないようにするかがポイントでした.最終的には,ビルとビルの隙間に住戸動線を通すことで街区内の無秩序に林立したビル群を統合し一つの建築となるよう計画しました.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

ハイブリッドライブラリー 躯体再利用による新日比谷図書館の設計 長谷川洋平

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本計画は都立日比谷図書館の改修計画である.本図書館は歴史的な価値が見出されることもなくその終焉を迎えようとしており,現在立て替えか否かの分かれ目にある.東京都の財政上立て替えの計画は先送りになっているが,立て替えを行うのではなく建築を重要なストックとして再利用しようとすることが本計画の提案である.敷地いっぱいに立ち上げられた不等辺三角形のヴォリュームは,細い柱・梁で構成され耐震補強を施した既存の建築に頼る構造となっている.増築部は日比谷公園と図書館を緩やかに結ぶ中間領域であり,図書館以外の機能がボーダーレスな状態でパノラマのように展開している.そこでは明確な目的を持たない人も公園のように自由に散策し様々なイベントに遭遇できる.

「2000年度 桜建賞」受賞
「AD2001」受賞

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

NEW PROGRAMMING NURSURY SPACE 平山香

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子供の居場所はスーパーマーケットにある.
日本経済は急激な変化を遂げ,それにより保育要求は変化していった.
見えない保育,つまり,無認可保育所は時代の変化につれ多様化する保育要求に対応してきた.しかし,無認可であるために国からの補助は少なく,今の問題ある見えない保育になってしまったのだ.この見えない保育を見えるものにしようという計画である.
見える保育を考えたとき,計画は,今から新しい土地につくるのではなく,地域にある施設に合築する.それは,近隣住民の日常の生活の中に自然と組み込まれることを望んだからである.
地域保育環境システムにおいて,重要な狭い範囲での地域のランドマーク的な要素を持った敷地の選択条件として,いくつかを設定し,それから,スーパーマーケットを選んだ.本計画ではどこにでもあるスーパーマーケットを例に挙げる.スーパーマーケットの持つ空きスペースに保育空間を合築することとする.そこで子供に対しての単位空間として,35cmの立方体を定義し,様々な利用方法によって子供の居場所兼保育空間を提案する.ここに実際にあるスーパー丸正大泉店を取り上げた.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

ゴミ中間処理施設と公園のコンプレックス 山下祐平

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一般的に都心における公園は,都市計画上の余白として見えることが多いと思うが,本計画地では公園自身に併設された諸施設の余白としてとらえた方が適切だと思った.なぜなら,あまりにもそのゴミ処理に関わる諸施設の存在が大きいからだ.
そのために,一般的に都心あるいは近郊における公園がもちうる,様々な活動の受け皿となりうる可能性を,この場所では生かし切れていないと考えられた.つまり“使用”されにくい公園であるという事実を問題として設定し,それに対して建築的な要素を挿入することで,この場所のアクティビティを生み出そうとしました.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00 | TrackBack (0)

OPCC (Ogikubo Porous Condense City) 荻窪におけるポーラス型コンデンスシティ 浜田充

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1998年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1999 0:00 | TrackBack (0)