大物の小品@basel

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バーゼルに事務所を持つだけあって,ヘルツォーク&ド・ムーロンの作品がバーゼルに数多くある.「シャウラガー」をはじめとして,ガイドブック「Architektur in Basel」にも10作品が紹介されている.しかし,そこにも紹介されていない小さな美術館が「Karikatur & Cartoon Museum Basel(バーゼル・カリカチュア&カトゥーン美術館)」である.

H&deM設計により,後期ゴシックの住宅がリノベーション+増築されて1996年にオープンした.オーバー・ジェスチャー抜きの彼らの作品は本当に好感が持てる.まだ行ったことはないが,「テート・モダン」はきっとよい建築だと思うけれど,結局こんな増築を隣に並べてしまうと全てがぶち壊しになってしまうのではないだろうか? それはともかく,中庭を挟みガラス張りのシンプルな増築部を加え,新旧の建物を結ぶブリッジを配しただけの(彼らにとっては)ささやかな作品ではあるが,その力の抜け具合が非常によい(ここには改修時を含む写真が多数掲載).
やはりバーゼルにもミュージアムの地図付きガイドブック(英語版)「Basel Buseums 2006 Guide in English」が配布されていて(web版もある),スイス・ミュージアム・パスポートが使えるところが多い.更に今回バーゼルで購入したのがOberrheinische Museums-Pass(上部ライン川ミュージアム・パス)である.ドイツ,フランス,スイスに跨るライン川上流沿いの町にあるミュージアム170館が無料になるという優れもので,大人1人61EURO(日本円で8,800円くらい)で1年間有効.もちろんカールスルーエでも使える.旅行者には勧められないけれども,長期滞在者にはお勧め.「カトゥーン美術館」もこれで入場.
写真は「ティンゲリー美術館」の向かいにあるH&deM作品.

建築 | Posted by satohshinya at August 13, 2006 16:13


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