「疾走するファイバー展」@日本科学未来館

土曜日にGDPと合わせて日本科学未来館にいってきた。
目的は青木淳が会場構成をしている「疾走するファイバー展」をみるためだ。

展示の内容はつらつらと繊維のことを述べているのだがまったく見る気がしない。見ていたものは青木淳が設けた仮設の間仕切り壁ばかり。なぜ、みてしまうのかというとその壁がとてもきれいなのだ。ものすごい数の光ファイバーを上下でつることにより、本来線材であるファイバーが面材となり光壁となっている。照明のあて方ひとつで様々な表情がつくられ、見る角度によってもまた違う。極端な話、美術作品のレベルまで表現があり鑑賞に十分あたいするものである。会場構成という作業の中で設計者が何か提案できる部分というのはさほど多いものではない、大雑把にいえば仮設壁の位置とつくりかたなのだが、今回の展示はそのわずかな土壌でものすごく豊潤な表現を獲得できているところがすばらしいと感じた。でも、展示はだめだったな。

design | Posted by at 9 2, 2004 22:53


TrackBacks