ジンガロ

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騎馬オペラなるものを見てきました。都立現代美術館の横、木場公園内に設けられた即席の円形舞台(舞台直径30m位だろうか)。ホワイエなき居心地の悪い待ち時間に、人間観察。エルメスが後援しているのと、フランス発だからだろうか、女性が多い。一方で、ピンの男性も目に付く。動物が主役の舞台だけに、入場にもナイーブな配慮。開演10分前にようやく開場。平日の割に入りは良い。物語というよりは、一種の即興アートとして見れば、すぐに世界観を共有出来たかも知れない。チベット僧による打楽器やホーミーと、幻想的な照明やスクリーン、訓練されているものの愛嬌のある動物。鍛えられた人間。よくできた演出だ。予期せぬアクシデントを期待したが、それは起こらなかった。アヒルが馬を追いかけ、その群れを、馬を扮する人間が追い回すシーンが、一番分かりやすく、おもしろかった。

LINK:パリノルールblog:ジンガロが日本に来ます!

日記, 舞台 | Posted by simon_mobile at March 16, 2005 0:54 | Comments (5) | TrackBack (2)

マウスとカメラ

Bluetooth Firmware Updater 1.2が昨年の11月にリリースされてから、Bluetoothの使用感がよくなった話を聞きつけ、研究費をつぎ込んで、気になるマウスを買い込んだ。使用感を簡単にレポート。

Apple Wireless Mouse
Apple Wireless Mouse

Bluetoothが標準搭載されているマシンで、メールとブラウジング中心の人にとっては最高の一品と言える。tkmy先生も、ワイヤレスの感動に、ものすごい笑顔だった。あいかわらずかわいい。ハードな使い方をしなければ、電池は三ヶ月ぐらい持つようだ。マウスごとノートを持ち歩く時、裏の赤外線がでている部分を塞ぐだけで電源ONOFFが切り替えられるようになっているインターフェイスはさすが。apple。


Microsoft IntelliMouse Explorer for Bluetooth
Microsoft IntelliMouse

次に、右クリックや多機能を好む人は、周辺機器を作らしたら、意外とイケル、マイクロソフト製のこやつは、いいと思う。MS製品を毛嫌いする人には全く受けつけないが、一年前チルトホール(スクロールで左右の動きを可能にする)がでた時に、同じプラットフォームの赤外線タイプのものを買ったが、機能面では文句なし。Mac用のドライバもリリースされている。


MX-900 Bluetooth オプティカル
MX-900 Bluetooth

Bluetoothに対応したマウスは、このロジクール製のMX-900と上記の二つをいれて、今のところ、三つしかない。MS製がいやで、多機能マウスじゃないと仕事や作業に支障のでる人はこれしか選択肢がない。マイクロソフトと比べて機能面でのプライオリティは、充電式くらいか。見た目がアメリカンな感じは好みによるが、電源とつなぐコードがやたら太い。しかも、Macに対応したドライバがでていない。Bluetoothが自動認識するので使えるが、細かいマルチボタンの割り当てと、操作感を変更できないのが難点。


CASIO Exilim EX-S20
CASIO Exilim EX-S20

続けて、近々、個人的に購入するつもりなのは、一眼(Nikon D70)。カメラに詳しいわけではないが、やっと、加工ではごまかしきれない、良い写真にしか存在しない「何か」に気づいた(笑)。ちなみに、このブログの写真はほとんど、CASIO Exilim EX-S20(2メガピクセル)を使い、フォトショップで露出を補正して、のせている。この価格帯で、EX-S20を選択したのは、マクロ機能がついているので選んだ。30cmまで近づいてA4位の大きさを撮るのにちょうどよい。二年前の発売直後に買ったが、依然現役。気軽な素材集めに最適。一眼を買っても、きっと胸ポケットに入りっぱなしに違いない。一度、ポケットからカメラが吹っ飛んで、メモリカードのふたが吹っ飛んだが、さすがカシオ。やたら頑丈だ。次、買うとしたら、auのパケットフリーのトラフィックを利用出来るネットワーク端子を内蔵し、サーバーに、撮ったその場で写真がアップ出来るようなものが出たら、買おうかな。


Nikon D70
Nikon D70

追記:2/12現在 一眼デジカメNikon D70が、メーカーキャンペーンとギフト券還元で、157,500→76,900→56,900円(爆安)
追記:2/14現在 Nikon D70 89,600→66160円 値はどんなルールで決まっているのだろう。週末。下がるという噂はあるが。
追記:3/3現在  Nikon D70 80,800→58,680円

最近は、talbyとカメラと財布とiPodをポケットに入れると重いので、まとめて運べる何かを探している。おすすめがあれば教えて欲しいです。

logicool MX-1000 Laser Cordless Mouse
logicool MX-1000 Laser Cordless Mouse

小ネタ。最初に断っておくと、これはBluetoothに対応していない。USBの口を一つふさいでしまう。しかし私が気に入った アホさは、「レーザー採用・次世代充電式コードレスマウス」というセールスポイント。デザインはやりすぎだが、Mac対応のドライバも出ていて、Exposeもマウス上で操作できるように設定出来る。チルトホールを使ったときに変な音がするが、慣れれば問題ない。ただ、サイズがアメリカンなので、女性には無理か。で、レーザーだが、反応いいようだ。机が切れないか心配だったが(笑)。デスクトップにはいいかな。充電池も内蔵のため、重量も適度。

LINK:公式ウェブサイト MX1000 Laser Cordless Mouse

追記:アマゾンのレビューにも書いてあるが、画面の縁付近にポインタがあると、縁にポインタが吸い込まれるような感覚がある。不具合なのかなぁ?


1.12GB.gif
最後に、ラップトップマシンの一つに、12インチのG4 867Hzを使っているのだけど、システム全体に障害がでないまでも、アプリ単体で落ちまくりだった。仕様ではオンボード128Mbと空スロット一枚分となっていて、合わせて640Mbまでだったが、1Gbを差し込んだ。結果「最高」です。これなら、しばらく行ける。ちなみに、G5ノートの初期ロットは怪しいと踏んでいる。iMacの今回の薄さの挑戦は、G5ノートの前哨戦と言われていて、厚みをあの半分以下にしなきゃいけない。やはり、熱の問題がかなり厳しそうだ。現在のでも夏は、低温やけどしかねない熱さだからね。

LINK:1GB DDR 333 PC2700 SODIMM Samsung製

次回は、iPodPhotoと、iPodにUNIXインストール、iPodshuffleの勝手に使用レポート。

舞台, 趣味 | Posted by simon at February 11, 2005 23:47 | Comments (7) | TrackBack (1)

クァクァみる

下北沢の「劇」小劇場にて。三日(19:30-)に、かわいいふたりを連れて、三人で見に行った(笑)。三人の第一声は、分からないけどおもしろいだった。だが、書けなかった。自分の気持ちさえ整理出来れば、WEBを使うと自分に必要な情報は出る。それをもとに、自分と会話することが許されるところまで。やっと、きたって感じ。自分のブログ見て「よく。こうもつらつらと書けんなぁ。」というのが、クァクァを見て、のんで帰ってきた後の印象だ。
余談だが、「今は、情報がネット上にないと、存在しないと同じ。」という言葉を思い出した。ネット上に情報が載っていない物事は、興味の格付けが落ちる。これは本当だ。クァクァは貴重な体験だったことは分かるが、ブログがなければ、文字に起こすことは無かっただろうし、検索して出てこなければ、しばらく放置されていたはず。この行為を他に置き換えることは可能でも、この速度。スピードを獲得することは一昔前では不可能だった。しかも、ことの次第では、次への展開がこの言葉にするという行為をかき立てることになっているのだ。
行く前から、これは自分に有利な情報を、持って行かないと負ける。という伏線は大いにあった。それは、shinya:クァクァのエントリーに書いてある、ドラマトゥルクという役割の人物が書いた文章。まず、《ドラマトゥルクというのは、演劇創作において台本、演出家、俳優との橋渡しの役割を果たし、演劇と社会を有機的かつ創造的につなぐ知的職業。》らしい。要は舞台において、その役割を担う人を見れば、そのジャンルにおけるひとつの先端を見ることになる。という期待をもった。そして、その問題の文章。句読点ないじゃん。…。よって、僕はほぼ手ぶらの状態で劇場に突入した。
当然、vol.6にして、始めてベケットライブを見たわけで、前回までのコンテクストを汲む楽しみも、自分のベケット文学の知識をたしなめる事も不可能で、目の前にある、僕にとっての壁を、つたうことしか出来なかった。後ろにかかっている液晶が、少し傾いている事にも意味があるんじゃないかと、もう疑うことに気がいってしまって、始まるまでしんどかった(笑)。
つらつらと続く二人かもしれない行為、境目の分からない泥か闇らしいシーン、妄想か、はいすがる過去かもしれない唯一の光。映像。それらによって断続的に続く不安を突きつけられたまま。ただ。三つの紙束が減っていくことに、息をのむことだけゆるされた。そんな舞台だった。
内容に関しては、Something So Right:ベケット・ライブvol.6 クァクァさんや、Ashleycat's Eternal Second banana.:ベケット・ライブVoil6 「クァクァ」さんのエントリーが分かりやすいです。

また余談。演劇におけるドラマトゥルク。建築でいえば、なんだろうか。建築家という言葉が日本に発生し、定着して一世紀経とうとするが、その役割は無作為に拡大する。一方で、派生した役割は、建築家には、ひざまづく。というのが、今のところの建築界。だけど、社会における建築家の役割は未だ不明瞭だ。
昨日の情熱大陸で、ファッションディレクター・祐真朋樹がでてたが、彼の「スタイリストは、服を選ぶだけ。僕は全部かっこよくやりたいんだ。」みたいなことを言っていたのを、画面は見ていなかったが、耳に挟み、このエントリーを書く気になった。でも、スタイリストより、ドラマトゥルクの方が、ネーミングはいいぞ。

舞台, 趣味 | Posted by simon at February 7, 2005 1:38 | Comments (2) | TrackBack (0)