全国の構造ファンへ・その4(膜構造編)@luzern

R0010585.jpg

「Glatschergarten(氷河公園)」に立ち寄る.1872年に発見された,氷河時代に生み出された天然記念物を保存展示する博物館.そこに,天候の変化や汚染された大気の悪影響から保護するため,開館から100年以上が過ぎた1980年頃に膜が掛けられたそうだが,この膜の使い方がなかなかおもしろかった.構造的には特筆すべきものはないように見え,むしろ,更に構造的なデザインが加わればもっとよいものになると思うが,既存の樹木が膜を突き抜け,それが膜に影を落とすなど,よい表情を見せていた(アクソメ図も参照).

R0010569.jpg

R0010580.jpg

ちなみに,こんな博物館にまで足を運んだのは,スイスにはSchweizer Museumspass(スイス・ミュージアム・パスポート)という優れものがあり,30CHF(日本円で3,000円くらい)で,スイス国内の300近い美術館・博物館に入場無料(1ヶ月間有効)となる.それを用いて,時間のある限り端から見て回ったため.ちなみに,1年間有効(111CHF)のものもある.

建築 | Posted by satohshinya at May 10, 2006 14:43


TrackBacks