松崎正寿 展示作品

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B house  東京都世田谷区 2005

旗竿敷地に計画された二世帯住宅。住宅密集地の狭小住宅において、「住空間の拡大」と「周囲との調和」という相反する要素を両立させると同時に、開放性を獲得することを目指し、内部である居室の外周に半内部を拡大する。それは、LDK を取り巻くグレーチングのテラスと、隣地との境界を覆うステンレスメッシュで実現されている。2枚の直交するRC壁に木造による居室が取り付き、更に半内部へと拡がる。テラスとその表皮は、周囲に光と風と距離を提供する「靄」として成立し、その「靄」の中で住環境は敷地一杯まで拡大する。

設計 atelier A5  構造 オーノJAPAN
敷地面積 70.02㎡  延床面積 81.69 ㎡  RC造+木造  地上3階


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KA house  東京都世田谷区 2006

30 坪程度の敷地に計画される住宅の場合、敷地の残余部分が環境的に好ましくない状態となることが多いのに対し、建物と残余部分に積極性を与えることを目指した。敷地が前面道路に対して高台に位置するため、高台の土留めと地下に必要なRCの擁壁を地上の敷地境界壁として立ち上げ、敷地全体を地面と宙に浮いたボリュームで挟んだ半中庭的な空間としている。地下はスロープによって回遊性を保ちながら地上レベルに連続し、LDKに繋がる敷地境界線まで張られたグレーチングのテラスに至る。それにより、建築と敷地の平面的な関係に加え、断面的な関係が与えられている。

設計 atelier A5  構造 オーノJAPAN
敷地面積 99.96㎡  延床面積 170.81 ㎡  RC造+木造  地下1階 地上2階


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IM house  埼玉県所沢市 2007

敷地は木々に囲まれた緑豊かな環境で、土地全体が約30 度の傾斜地を持つ。傾斜地と建物の関係を深め、内部と連続させるためには、床の接地が重要である。土留めを兼ねたRC造の基礎部分に傾斜と連続するLDKを配置し、その上部に持ち上げられた木造部分を個室としている。また、LDKは敷地の傾斜に沿って視覚的に連続する360 度の開口部を持ち、その中間部の支持には鉄骨柱が用いられている。基礎と土留めを居住空間とすることで、ローコストでありながら、敷地と一体となった住宅を実現させている。。

設計 atelier A5   構造 オーノJAPAN
敷地面積 602.33 ㎡ 延床面積 96.05 ㎡  鉄骨造+木造  地下2 階 地上1 階


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KU.building  東京都豊島区 2008

都心部の狭小地に計画される事務所ビル。その性質から、最大限の事務スペースの面積確保とともに、空間の快適性、周辺環境との調和が求められた。事務スペースに必要な書棚に注目し、それを出窓として外壁に廻すことでスクエアな事務スペースの確保、周辺からの視線のコントロール、採光、通風を獲得している。また、外壁は書棚部分によってフィーレンデールを構成して水平荷重を担うとともに、空調設備、電気設備が集約される場所となっている。

設計 atelierA5  構造 間藤構造事務所
敷地面積 65.42㎡  延床面積 148.54㎡  鉄骨造  地下1階 地上3 階

4展示作品 | Posted by satohshinya at 3 29, 2009 17:52


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