La Saline Royale D’Arc-et-Senans

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・ 11日
松田達さんに誘っていただきFete de la maisonへ。
スペイン人建築家の家で行われたのですが
話してみると、そこにいるほとんどの人が建築家、もしくはstagiaire(研修生)。
国籍はフランス、スペイン、イタリアなど。
僕がたどたどしくフランス語を並べている横で松田さんはスペイン語を話していた。
フランス語と似ているとはいえ、すごい。
翌朝を考慮して、この日は悔しくも早めに帰宅。

・ 12日
La Saline Royale D’Arc-et-Senans(ショーの製塩工場)へ。
18世紀にClaude−Nicolas Ledoux(クロード・ニコラ・ルドゥー)によって建設された
王立の製塩工場で1982年にUNESCOの世界遺産に登録されている。

幾何学的な構成・密度の多様性・方向によって異なる「見え」。
全ての操作は非常に精密であると共に狂気じみたものであった。

正直、今までLedoux(ルドゥー)にはあまり関心が無かったのだけれども、
「もの」を見た後は、その魅力に取り付かれたしまった。
あまりの情報量の多さに上手く消化できていないので
これは、改めてまとめてみたいと思う。

DIJON(ディジョン)へ
午後はブルゴーニュ地方の町、DIJON(ディジョン)に行く。
Arc-et-Senans(アーケセナン)からの乗り継ぎが上手くいかず、
名産のmoutard(マスタード)は買うことが出来たが、
escargot(エスカルゴー)とvin(ワイン)をいただくことができなかった。

しかし、300ページにも及ぶLedoux(ルドゥー)の図版集を
手に入れることが出来たので全く悔しさが残らなかった。
むしろ、これをどう料理(解釈)しようかで頭がいっぱいになる。

「Biennale Venezia」という「形式」

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9th Biennale Veneziaにいってきました。
ギャラリー間の相川さんと坂茂事務所の岡田君とベニスにて待ち合わせる。

「I Giardini Della Biennale」と「Arsenale」の2会場があって
これを二日に分けて見学。

「I Giardini Della Biennale」は
カルロ・スカルパ(Carlo Scarpa)による
ベネゼーラ(Venezuela)館のディテールとテクスチャー、
スウェーデン、ノルウェイ、フィンランド(Svezia, Norvegia, Finlandia)館の
土木的ダイナミックさと、光の繊細さに心を奪われました。

我等が日本(Giappone)館は漫画によるオタクの氾濫。
日本の「まんが・オタク」が、世界規模で起こったヒッピーのような流行の
次世代的なものであって、「日本から初めて発信するワールドカルチャーである。」
といわれたら、そうかもしれないと思います。
でも、見ていて不健康で気持ちよくないというのが僕の感想です。
最先端の思想をインプットするまたとないチャンスだったのに
これを逃してしまったのかもしれない。もったいないことをしました。

「Arsenale」は、海軍倉庫の一部が会場として開放され
そこにものすごい量の作品が、分類・編集され、展示されていました。
我々JAKOB+MACFARLANEの作品もここに展示してありました。

Biennale全体の感想は言うと、新しいものは全く感じられませんでした。
次世代の運動や方向性を示すはずのBiennale Veneziaですが
その役割を演じ切れてない印象を受ける。

メディアが発達し、世界中に建築・デザインの情報が駆け巡る現在において
旧来から続く、サロン的な展示方法は次世代を標榜するにはあまりにも
効力を失効した形式なのかもしれないと感じる展示でした。

ビエンナーレ

日記を一週間サボってしまいました。
来週初めの更新を狙ってはいるんですが、今週末ベネチア・ビエンナーレに向かいます。

ビエンナーレに、現在僕が勤務しているJAKOB+MACFARLANEが
フランス代表として出展していて、そのプレゼンの一部を僕が担当しました。
11月初めの会期終了前にそれを見るのが今回の目的です。

現地では、ギャラリー間のキュレーター相川さん、
パリの坂茂事務所で勤務する岡田さんと
落ち合う予定です。
もしかしたらC+Aの小嶋さんともお会いできるかもしれません。

この文章を書きながらも、メンバーの豪華さに驚いています。

っと言うこともあり来週末も日記が更新できないかもしれません。
週一回の更新でも「日記」ではないのに
三週間サボったら何と呼べばいいんだろう。

書き留めておきたいことは溜まっているので、
近いうちに一気に更新したいと思います。