マウスとカメラ

Bluetooth Firmware Updater 1.2が昨年の11月にリリースされてから、Bluetoothの使用感がよくなった話を聞きつけ、研究費をつぎ込んで、気になるマウスを買い込んだ。使用感を簡単にレポート。

Apple Wireless Mouse
Apple Wireless Mouse

Bluetoothが標準搭載されているマシンで、メールとブラウジング中心の人にとっては最高の一品と言える。tkmy先生も、ワイヤレスの感動に、ものすごい笑顔だった。あいかわらずかわいい。ハードな使い方をしなければ、電池は三ヶ月ぐらい持つようだ。マウスごとノートを持ち歩く時、裏の赤外線がでている部分を塞ぐだけで電源ONOFFが切り替えられるようになっているインターフェイスはさすが。apple。


Microsoft IntelliMouse Explorer for Bluetooth
Microsoft IntelliMouse

次に、右クリックや多機能を好む人は、周辺機器を作らしたら、意外とイケル、マイクロソフト製のこやつは、いいと思う。MS製品を毛嫌いする人には全く受けつけないが、一年前チルトホール(スクロールで左右の動きを可能にする)がでた時に、同じプラットフォームの赤外線タイプのものを買ったが、機能面では文句なし。Mac用のドライバもリリースされている。


MX-900 Bluetooth オプティカル
MX-900 Bluetooth

Bluetoothに対応したマウスは、このロジクール製のMX-900と上記の二つをいれて、今のところ、三つしかない。MS製がいやで、多機能マウスじゃないと仕事や作業に支障のでる人はこれしか選択肢がない。マイクロソフトと比べて機能面でのプライオリティは、充電式くらいか。見た目がアメリカンな感じは好みによるが、電源とつなぐコードがやたら太い。しかも、Macに対応したドライバがでていない。Bluetoothが自動認識するので使えるが、細かいマルチボタンの割り当てと、操作感を変更できないのが難点。


CASIO Exilim EX-S20
CASIO Exilim EX-S20

続けて、近々、個人的に購入するつもりなのは、一眼(Nikon D70)。カメラに詳しいわけではないが、やっと、加工ではごまかしきれない、良い写真にしか存在しない「何か」に気づいた(笑)。ちなみに、このブログの写真はほとんど、CASIO Exilim EX-S20(2メガピクセル)を使い、フォトショップで露出を補正して、のせている。この価格帯で、EX-S20を選択したのは、マクロ機能がついているので選んだ。30cmまで近づいてA4位の大きさを撮るのにちょうどよい。二年前の発売直後に買ったが、依然現役。気軽な素材集めに最適。一眼を買っても、きっと胸ポケットに入りっぱなしに違いない。一度、ポケットからカメラが吹っ飛んで、メモリカードのふたが吹っ飛んだが、さすがカシオ。やたら頑丈だ。次、買うとしたら、auのパケットフリーのトラフィックを利用出来るネットワーク端子を内蔵し、サーバーに、撮ったその場で写真がアップ出来るようなものが出たら、買おうかな。


Nikon D70
Nikon D70

追記:2/12現在 一眼デジカメNikon D70が、メーカーキャンペーンとギフト券還元で、157,500→76,900→56,900円(爆安)
追記:2/14現在 Nikon D70 89,600→66160円 値はどんなルールで決まっているのだろう。週末。下がるという噂はあるが。
追記:3/3現在  Nikon D70 80,800→58,680円

最近は、talbyとカメラと財布とiPodをポケットに入れると重いので、まとめて運べる何かを探している。おすすめがあれば教えて欲しいです。

logicool MX-1000 Laser Cordless Mouse
logicool MX-1000 Laser Cordless Mouse

小ネタ。最初に断っておくと、これはBluetoothに対応していない。USBの口を一つふさいでしまう。しかし私が気に入った アホさは、「レーザー採用・次世代充電式コードレスマウス」というセールスポイント。デザインはやりすぎだが、Mac対応のドライバも出ていて、Exposeもマウス上で操作できるように設定出来る。チルトホールを使ったときに変な音がするが、慣れれば問題ない。ただ、サイズがアメリカンなので、女性には無理か。で、レーザーだが、反応いいようだ。机が切れないか心配だったが(笑)。デスクトップにはいいかな。充電池も内蔵のため、重量も適度。

LINK:公式ウェブサイト MX1000 Laser Cordless Mouse

追記:アマゾンのレビューにも書いてあるが、画面の縁付近にポインタがあると、縁にポインタが吸い込まれるような感覚がある。不具合なのかなぁ?


1.12GB.gif
最後に、ラップトップマシンの一つに、12インチのG4 867Hzを使っているのだけど、システム全体に障害がでないまでも、アプリ単体で落ちまくりだった。仕様ではオンボード128Mbと空スロット一枚分となっていて、合わせて640Mbまでだったが、1Gbを差し込んだ。結果「最高」です。これなら、しばらく行ける。ちなみに、G5ノートの初期ロットは怪しいと踏んでいる。iMacの今回の薄さの挑戦は、G5ノートの前哨戦と言われていて、厚みをあの半分以下にしなきゃいけない。やはり、熱の問題がかなり厳しそうだ。現在のでも夏は、低温やけどしかねない熱さだからね。

LINK:1GB DDR 333 PC2700 SODIMM Samsung製

次回は、iPodPhotoと、iPodにUNIXインストール、iPodshuffleの勝手に使用レポート。

apple, 趣味 | Posted by simon at February 11, 2005 23:47 | Comments (7) | TrackBack (1)

クァクァみる

下北沢の「劇」小劇場にて。三日(19:30-)に、かわいいふたりを連れて、三人で見に行った(笑)。三人の第一声は、分からないけどおもしろいだった。だが、書けなかった。自分の気持ちさえ整理出来れば、WEBを使うと自分に必要な情報は出る。それをもとに、自分と会話することが許されるところまで。やっと、きたって感じ。自分のブログ見て「よく。こうもつらつらと書けんなぁ。」というのが、クァクァを見て、のんで帰ってきた後の印象だ。
余談だが、「今は、情報がネット上にないと、存在しないと同じ。」という言葉を思い出した。ネット上に情報が載っていない物事は、興味の格付けが落ちる。これは本当だ。クァクァは貴重な体験だったことは分かるが、ブログがなければ、文字に起こすことは無かっただろうし、検索して出てこなければ、しばらく放置されていたはず。この行為を他に置き換えることは可能でも、この速度。スピードを獲得することは一昔前では不可能だった。しかも、ことの次第では、次への展開がこの言葉にするという行為をかき立てることになっているのだ。
行く前から、これは自分に有利な情報を、持って行かないと負ける。という伏線は大いにあった。それは、shinya:クァクァのエントリーに書いてある、ドラマトゥルクという役割の人物が書いた文章。まず、《ドラマトゥルクというのは、演劇創作において台本、演出家、俳優との橋渡しの役割を果たし、演劇と社会を有機的かつ創造的につなぐ知的職業。》らしい。要は舞台において、その役割を担う人を見れば、そのジャンルにおけるひとつの先端を見ることになる。という期待をもった。そして、その問題の文章。句読点ないじゃん。…。よって、僕はほぼ手ぶらの状態で劇場に突入した。
当然、vol.6にして、始めてベケットライブを見たわけで、前回までのコンテクストを汲む楽しみも、自分のベケット文学の知識をたしなめる事も不可能で、目の前にある、僕にとっての壁を、つたうことしか出来なかった。後ろにかかっている液晶が、少し傾いている事にも意味があるんじゃないかと、もう疑うことに気がいってしまって、始まるまでしんどかった(笑)。
つらつらと続く二人かもしれない行為、境目の分からない泥か闇らしいシーン、妄想か、はいすがる過去かもしれない唯一の光。映像。それらによって断続的に続く不安を突きつけられたまま。ただ。三つの紙束が減っていくことに、息をのむことだけゆるされた。そんな舞台だった。
内容に関しては、Something So Right:ベケット・ライブvol.6 クァクァさんや、Ashleycat's Eternal Second banana.:ベケット・ライブVoil6 「クァクァ」さんのエントリーが分かりやすいです。

また余談。演劇におけるドラマトゥルク。建築でいえば、なんだろうか。建築家という言葉が日本に発生し、定着して一世紀経とうとするが、その役割は無作為に拡大する。一方で、派生した役割は、建築家には、ひざまづく。というのが、今のところの建築界。だけど、社会における建築家の役割は未だ不明瞭だ。
昨日の情熱大陸で、ファッションディレクター・祐真朋樹がでてたが、彼の「スタイリストは、服を選ぶだけ。僕は全部かっこよくやりたいんだ。」みたいなことを言っていたのを、画面は見ていなかったが、耳に挟み、このエントリーを書く気になった。でも、スタイリストより、ドラマトゥルクの方が、ネーミングはいいぞ。

body, 趣味 | Posted by simon at February 7, 2005 1:38 | Comments (2) | TrackBack (0)

マックのクリーニング

Mac OS X 10.3になってから、安定したとはいえ、日頃のメンテナンスは必要。能書きはいらないけど、簡単にメンテナンスして、処理を高速にしたい。でも、タダ!。という人向けのエントリーです。
(動物的な勘に基づいて、いろいろ試した中から、経験的な判断によって、選んで書いているので、他にもよい方法はあるかと思います。)

1)時間があるなら、やっぱり初期化。システムを入れるパーティションは、20から30パーセントは空けておきたい。システムに5GBがぐらい必要なので、最低でも8GBという感じ。階層は、一番上にしておいて欲しい。

2)時間はないけど、様子がおかしい人は、買ってきた時に付いてきたOSCDで起動し、ディスクユーティリティで、(かなりしつこく)ディスクの修復をすればいいのだけど、もっと手っ取りい方法を紹介。
Mac OS X 10.3はシステム起動時に(cmd + S)をホールドし、シングルユーザーモードで立ち上げる。起動後、Fsck -yf(エフ、エス、シー、ケー、スペース、ハイフン、ワイ、エフ) と入力して改行(enter)すると、ディスクチェックが行われます。最後に「****** FILE SYSTEM WAS MODIFIED ******」と表示されれば、エラーがあるので、再度fsck -yfを実行。なくなるまで実行すると完了。プロンプトに続けて reboot(再起動)を入力し、改行(enter)で、OSが立ち上がります。

3)そこそこ時間があって、ついでに高速化も図りたい人は、Onyx(メンテナンススクリプトおよびエフェクトカットによる体感速度向上が計れます)をダウンロードして、起動するとパスワードの入力を求められるので、自分のパスワードを入力。
○「アピアランス」・Finder チェックを全て外して適用をクリック ・Dock エフェクトをスケールが一番早く見える。 ・Safari Webページの表示速度:速い ・その他 ウインドウとパネルの表示速度:とても速い
○「保守」・全ての項目にチェックをつけ、完全な最適化、全てのスクリプトを選んだ後に《実行》。(ただし、結構時間がかかる)
○「掃除」・全ての項目にチェック。(ブラウザキャッシュや履歴、Cookiなど消しては、個人的にまずいものは、外す)チェックをつけた後、《消去》実行。

4)お金をだして、定期的に管理するなら、ディスクウォーリア 3.0がお勧めかな。理由は、シンプルなインターフェイスだから。OS9の頃から信頼度が高い。

apple, 趣味 | Posted by simon at February 4, 2005 21:26 | Comments (0) | TrackBack (0)

修了展@旧坂本小学校

坂本小学校は芸大の砦となったのか?この前も展示に使ってたな。なぜ小学校か?。話を聞いてみると、個室を作りやすいからと。なるほどね。芸大は、ずっと都美館でやっている流れがあり、新しく設置された先端芸術表現科は、立場を明確にするためにいろんなところで展示を行っている。教員も異常に豪華だし、学生もバックグラウンドの異なる人が集まりやすい環境にあるので、外からの期待も多いのだろうか。むちゃくちゃ人がいた。修士一期生の展示が行われている。ちなみに、先端とは、ちから入りまくりのサイバー集団や、チャネラーとかの集まりではない。かれらのフレーズを借りると不安定なエッジに立つ表現者らしい。構築系から、アカデミック系、身体系、とにかくどんどん突き進む感じの人が多い感じはする。今日、見に行ったのは、先端フォーラムファイナルとか言う怪しい会があったのと、渡辺哲夫さんが展示を出しているのもあって、行ってみた。無料で、川俣正×桂英史×渡辺好明の話が聞けるところに、先端のうつわのでかさを感じる(笑)。行ってみるとびっくりで修士一年の授業だった。藤幡正樹の作ったダイアグラムを渡され、ほーっと思ってしまった。先端は、岡本太郎とナムジュンパイクの幅の中に立つらしい(笑)。まぁそこに厳密な意味はないが、憶測をかき立てられることは多く思いつく。誤解を生むといけないので、どういうフォーマットの授業かと言うと、通年の半分が講義で、トップバッターの川俣正が、岡本太郎とナムジュンパイクのキーワードを出したのに始まり、それを受け、桂さんが呪術や呪力の話をし、さらにそれを受けて伊藤俊治がピットリバース民族博物館やパトリシア・ルイモン、パリ植民博覧会の話をしていくのだが、次に行った木幡和枝さんが南方熊楠の話をしてコンテクストを乱し(笑)と、いった具合に講義の中で出てきたキーワードをエスノとテクノの軸を設定し、ダイアグラム化したものを手渡されたのだ。多くの事を知るという、おいしさもあるが、後期に行ったダイアグラムにしていく作業で、恣意的な視点を見いだし、自分の立ち位置を確認するような目的の上に立つ授業らしい。(聞いてて思ったのは、表現をこれからしようという時に、自分の立ち位置を確認してたら、それがフレームになってしまう。というパラドクスを楽しんでいるような気がした。論文を書くときに研究史を確認するようなものだろう)。エスノとテクノの軸に自分の軸(人文科学と自然科学といった具合に)を持ち出し、再構築し、自分のダイアグラムを作るという授業。川俣さんの構想では、それらを透明なものに印刷し、重ねると面白い発見があるんじゃないのかね。と言ってました。とにかくむちゃくちゃ、うんちくが多く、笑いをこらえるのが大変だった。最後に、今年で先端をやめる(先端だけに講師の再構築も激しい)川俣さんが、桂さんに遺言を残せ。と迫られ、おもしろい事を言っていた。「自分が出て行くより、周りがひいちゃうまで自分を持って行くのは大変なこと」「今の芸術は街(町?)みたいだ(群れになって仲良しこよし的でおもしろくないと言いたいらしい)」「40代くらいにこんなやついたの?くらい、じっとりやっている奴の方が強い」だ。そうだ。加えて、桂さんは先端のコアメンバーなので、結構教育的なコメントが多く、メモが走る。「方法論 スキル 自分のテーマ」があって、プロジェクトがうまいものになると。展示は、人が多いのもあり、ちゃんと見てないが、プロセスが分かると、もっとおもしろさが伝わるんじゃないの。と思う作品があったり。ね、なべおさん(笑)。先端を知りたい人は、岩波書店から出ている先端芸術宣言!を読めば、多少分かると思う。今日の話の中で、入学する前は、あの本である程度、自分の中のコンセンサスを得られたと思っていたが、一年たって崩れ去ったという話があった。先端はそんな感じ。

□参照
新建築 2003|06 連載 研究室レポート case21
東京芸術大学美術学部 先端芸術表現科/先端って何?

□登場する人達が関係する本
人間交際術 コミュニティ・デザインのための情報学入門 平凡社新書 桂 英史
アートとコンピューター新しい美術の射程 慶応義塾大学出版会 藤幡 正樹
良心の境界 NTT出版 スーザン サンダク 木幡和枝 訳


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尾縄さんより、作品展示のご案内。

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東京電力・TEPCO銀座館にて下記企画展に参加し、
作品展示をしております。
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

尾縄愛佳が、先端二期生卒業の岩田草平と共に参加しています。

暮らしのラボ第18回企画展
[ ハートフル エコライフ ]
〜「おさいふ」「地球」「ココロ」に優しい暮らし〜

期間:1月20日(木)〜2月15日(火)
開館時間:10:30〜18:30
休館日:水曜日
入館料:無料
場所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-11-1
   TEPCO銀座館 1Fエントランス
   tel.03-3575-0456 fax.03-3575-0434
交通:東京メトロ銀座駅A3出口より徒歩3分
   JR有楽町駅より徒歩8分
URL:http://www.tepco-ginzakan.com

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「Project the Projectors 04-05 台東」
−−東京藝術大学大学院美術研究科 先端芸術表現専攻 修了作品展
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詳細は→http://www.ptp0405taito.jp


会期:2005年1月14日(金)〜27日(木) 10:00ー17:00

会場:旧坂本小学校(台東区下谷1ー12ー8) JR鴬谷駅より徒歩6分 東京メト
ロ日比谷線入谷駅より徒歩5分

入場無料

この度、東京芸大大学院先端芸術表現専攻修了生一同は、それぞれの修士課程での成
果を公の場に発表すべく、修了作品展を開催いたします。

本展覧会は、19名の修了生それぞれが「先端」という不安定なエッジに身を
置きつつ、“projector”=投企者として、これからの自分と社会との関係を提
示する試みです。この試みを吟味し、楽しんでいただけることを修了生一同、
心よりお願い申し上げます。
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出品者:
赤松 ネロ
安部 路子
五十嵐 靖晃
池田 孔介
石井 理絵
石川 智弥
石川 直樹
石毛 久喜
大石 真依子
久木元 拓
Komainu
齋藤 愛和
鈴木 啓太
Tyler Russell
田中 詩子
夏目 圭介
仁田 美帆
皆川 知子
渡辺 哲夫
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主催:「Project the Projectors 04-05 台東」実行委員会
共催:台東区教育委員会・東京藝術大学
URL http://www.ptp0405taito.jp
E-mail info@ptp0405taito.jp

art, 趣味 | Posted by simon at January 24, 2005 0:09 | Comments (5) | TrackBack (0)