おいしいデザート@heidelberg

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「Heidelberger Kunstverein(ハイデルベルク・クンストフェライン)」はDieter Quast設計により,1990年に「Kurpfälzischen Museums(クアプファルツ博物館)」と一体の建物として作られた.旧市街の中央通りに面した元邸宅,現博物館の入口を潜り,中庭を通り抜けた先に建つ建物の左部分がクンストフェラインである.

博物館と共通のエントランスを通り,受付カウンターも含まれるHalleと呼ばれるメインの展示空間に入る.ここでは「Politsche Wahrheiten」展(フライヤー)が開催中.Halleのロフト状の2階からブリッジで渡るPlattformという小型スペースでは,「100 Tage=100 Videos」展(フライヤー)と題して100日間で100本のビデオ作品を日替わりで上映していた.地下にもStudioという展示空間があるが,展示替え中で入ることができなかった.70年代的と思えるようなデザインの展示空間は,天井や壁面にもガラスを多用している.自然光が降り注ぎ,天井の高さも高い現代美術向きの空間ではあるのだが,サッシが太く,ブリッジのデザインも野暮ったい.Plattformという小展示スペースもおもしろい試みだが,スペースのデザインに工夫がほしい.中庭の雰囲気はとてもよいのだが,展示室のガラス壁面は外部と特に関係を持っていない.つまりはあまり感心しない美術館だったが,中庭にあるレストラン(のデザート)はとてもおいしい.(参考リンク:図面レストラン紹介
ちなみにクアプファルツ博物館は,考古学の展示とともに絵画の展示も行う美術館とも呼ぶべき場所である.写真はハイデルベルク城.

美術 | Posted by satohshinya at January 11, 2007 19:01


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