普通の邸宅@frankfurt

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まさに邸宅をそのまま美術館に改装している「Museum Giersch(ギエルシュ美術館)」は,それほど特徴のない美術館だった.

1910年頃に建てられた邸宅を用い,2000年に開館した比較的新しい美術館.ライン・マイン地域のアートを対象としているだけあって,展示してある作品も地元作家によるものといった風情で,特筆すべきところがない.1階は邸宅をそのまま使っているようで(パーティーに貸し出していたりもする),2階から4階までの企画展示室はさすがに床がフローリング,それ以外は真っ白な展示室となっているのだが,なんだかきれいすぎて素っ気ない.おまけに展示照明は人感センサーに反応して点灯するようになっていたりする.「Marie-Louise von Motesiczky」展を開催中.作品を保護するためか窓にはシャッターが閉まっていたり,そういったことも含めて,元の空間を生かした展示空間となってはいない.古い邸宅を改装すればどんなものでもよい美術館になる,というわけではないようだ.

美術 | Posted by satohshinya at January 14, 2007 16:01


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