アパート@paris
ひょんなことからコルビュジエの住居兼アトリエを見ることができた.ラ・ロッシュ邸に行ったところ,水・土曜日に限定して公開していることが分かったからである.
『ナンジェセール・エ・コリ通りのアパート』(1931-34)は全集の写真のイメージではもう少し街中にあるのかと思っていたら,片側にParc des Princesが並ぶ運動施設地帯に面していて,反対側も低層の住宅街が広がるため,最上階のコルビュジエ家からはとてもよい眺めが得られる.内部も天井がヴォールトになっていたり,天井仕上げが木だったり,穴蔵のようなスペース(シャワー室とか)があったりして,当初持っていたイメージが裏切られていった.晩年に全開になる趣味的な操作が,自邸に対しては既に現れていたようだ.
余談だが,コルビュジエの最新作がもうすぐ完成する.基壇部分だけが作られて未完成のまま放置されていた『フィルミニの教会』(1960-)の工事が再開し,今年中には竣工するそうだ(ここで詳しい映像を見ることができる).
建築 | Posted by satohshinya at November 2, 2006 23:14
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