パノラマ@paris

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「Musée Rodin(ロダン美術館)」も邸宅を機能転用したものである.昨年,Pierre-Louis Falociにより敷地内のチャペルが企画展示室に改修され,同時にエントランスホールとしての役割を持つようになった.残念ながら企画展示は準備中であったが,トップライトを持つ展示室のようだ(参考リンク).

正直言って,ロダンの作品にはあまり興味がない.よくできているのだとは思うのだけれど,作品の善し悪しがイマイチわかっていない.19世紀の彫刻家よりは,それ以降の彫刻家に興味を持ってしまう.画家だとロダンと同時代の作家にも興味があるのだけれど,彫刻家だとブランクーシ以降の作家でないとおもしろいものがない.まあ,ブランクーシはロダンの工房で数ヶ月働いていたそうだが.
邸宅内は特に大掛かりな改修を行っているわけではなく,家の中に作品が置いてあるようなもの.ゴッホの絵も展示されていたりする.庭がとても有名で,ここにも作品がある.その中でも,庭の隅に大理石用のガラス張りのギャラリーがあって,その中に無造作に作品が置いてあるのがおもしろい.庭の雰囲気を損なわないように端に追いやられたんだろうけれど,こんな場所にあるとガラス張りの物置のようにすら見える.結局,もっとも興味深かった作品は正面に置かれていた巨大なアンソニー・カロの彫刻.企画展示として期間限定で置かれているものらしいが,こっちの方が迫力があっておもしろい.
この美術館を調べているときに,さまざまなパノラマが載っているおもしろいサイトを発見した.ロダン美術館はここにあって,さっきの物置ギャラリーはこんな感じ.ゴッホのある部屋はこんな感じ.今まで紹介した美術館についても,ルーヴルオルセーポンピドゥー市立近美などの展示室の詳細を見ることができる.MOMAまである.

美術 | Posted by satohshinya at November 18, 2006 1:27


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