世界遺産のある街@speyer

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シュパイアー『地球の歩き方』には登場しないマイナーな街だが,ドイツで2番目に世界遺産に登録されたロマネスク様式の大聖堂がある.1030〜1124年に建造され,当時はヨーロッパ最大の教会であったそうだ.その後のゴシック様式の大聖堂と比べると装飾過多ではない分,内部に空間的な操作が見られる気がする.

それはともかく,そんなシュパイアーには2001年に作られた「Kulturhof Flachsgasse」という名前の一角があって,「Städtische Galerie(市立ギャラリー)」「Kunstverein Speyer(クンストフェライン・シュパイアー)」が同じ建物に入っている(他にも「Winkeldruckerey und Typographisches Kabinett」というスペースもあったらしい).何れの展示空間も天井が低く,美術館というよりは市民ギャラリーといった感じ(なぜかwebではQuickTimeを見ることができる.外部,内部キャビネット).5年前のデザインとは思えない.設計はシュパイアーの設計事務所Architekturbüro Weickenmeier.展示もやはりシュパイアーに関わりのある作家を選んでいるようで,1階の市立ギャラリーではKurt Kellerによる写真展「LichtZeitRaum」,2階のクンストフェラインでは「Neuland 5」と題したBrigitte Ebert,Michael Heinlein,Thomas Koppの3人展を開催中.作品もそれなりという感じ.ヨーロッパにだってこんなところもある.
写真はシュパイアー近くにあるライン川沿いの原発.

美術 | Posted by satohshinya at October 26, 2006 23:12


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