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メリークリスマス

2009年は、様々な方に色々な機会をいただき、様々な活動を行うことができました。
お陰様で、賞をいただいたり、国内外のメディアに扱っていただいたりすることができました。

建築家として国内外プロジェクトを、アートディレクターとして様々な案件に
携わらせていただいております。
目的と意味のある「社会資源としてのデザイン」を追求し、
世の中にたくさんの「美しい関係」を作り上げてまいりますので、
2010年も引き続き、皆様方のご指導をいただければありがたいです。

それでは、良いお年をお迎えください。

■各種お知らせ

○本・雑誌の記載(全てFLOW)
・2009年年末
【日本】 年鑑日本の空間デザイン2010 (六曜社)
ディスプレイやインテリア、建築など、優れた空間作品が集められた年鑑。
こちらに記載されています。

・2010発売
【オランダ】 「Frame 」#72
世界を代表するデザイン系雑誌「FRAME」。
2010年に発売される72号に記載していただく予定です。
【オーストラリア】 「Monument」February/March 2010 issue
オーストラリアの建築雑誌「Monument」。
2010年発売の2月-3月号に記載していただく予定です。

○年末年始の営業日
誠に勝手ながら、2009年12月28日よりお休みをいただきます。
2010年は1月4日から営業いたします。

News / 新着情報 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 12 25, 2009 12:05 | Comments (1) | TrackBack (0)

建築とインテリアは似て非なるもの?

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写真家「仲佐猛」さんの、還暦祝い誕生日パーティーに行ってきました。
仲佐さんは、Nacasa & Partnersの代表取締役で有名な空間系の写真家。


このパーティーの発起人は、Nacasa & Partnersさんをはじめ、
形見一郎さん
片山正通さん
橋本夕紀夫さん
森田恭通さん
などといった、日本インテリア会を代表する人々でした。

集まった人は500人くらい(かな?)。
これだけの人が集まる建築系パーティーだと、政治系の方が一人くらい居そうですが、
参加者は飲食・物販系の経営者、デザイナー、関連企業の方々が100%。
会のノリや企画、参加者の雰囲気も、本当に賑やか。
インテリアは、建築と同様「空間を扱う」仕事ですが、
メンタリティーや動き方、嗜好が全く違います。
個人的には、両方とも好きです。

一人のインテリアデザイナーが
「ナカサさんの誕生日は、インテリア会の大事な(社交界的な)お祭りなのです。」
と教えてくれた。

仲佐さんの写真は、特に空気感は素晴らしく、
これに対するデザイナーからの信頼が、これだけの大人数を集める人脈を作り上げのだろう。
また、写真にとどまらず、メディア自体を作ろうとしている動きは
宣伝効果を欲しがっているデザイナーにはありがたいことであろう。

今の僕の興味は、ナカサさんが除く「空間」に、建築とインテリアの違いがあるのかということ。
作り手と、(空間の)切り取り手のギャップを知りたい。
 
空間のを見るプロの視点は、「作ること」に何かを与えてくれるかもしれない。

http://sugawaradaisuke.com/

Dialy / 日常 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 12 15, 2009 11:21 | Comments (3) | TrackBack (0)

根津で考えた「デザインの本質て?」

根津美術館に行ってきました。

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東武や南海などの鉄道事業で有名な
「鉄道王」根津嘉一郎氏よって設立された美術館です。
3年半かけた新築・改修工事が終了し、
2009年10月7日にリニューアルオープンしました。
設計は日本を代表する建築家・隈研吾氏。

切り妻屋根の新館と緑深い庭園が、都心である事を忘れさせる
非常に落ち着いた雰囲気を作っています。

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建築家としては、考えるべき深いテーマを渡されました。
それは、嘘っぽいとされる「表面的で装飾的な空間の作り方」が
実は「本質的な作り方なのかもしれない」ということ。
根津美術館の空間を作っているのは、構造や断熱の為に作られた「床・壁・天井面」に、
貼りつけられた石、竹、鉄板。

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建築設計者は、構造や設備、内部機能という様々な要素を一体化させ、
要素を最小限にし、結果として、空間が装飾的になることを目指す傾向にあります。
つまり、根津美術館の様な、「単なる装飾」による作り方は良しとされない。

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しかし、実感として、「装飾的な作り方」による根津美術館の空間は非常に美しかった。
当然、広く緑深い庭園や、空間自体のカタチやスケール感も大きく影響していますが
空間の魅力を作っているは、明らかに装飾的に貼りつけられた空間の表面です。

それは、結局「人間はモノの表面しか見ることができない」と
いうことを証明しているようでもあります。
つまり、「表面に現れた本質」だけが、もの・ことの本質なのかもしれません。

それは建築家に限らず、もの・ことにかたちを与える全てのデザイナーにとって、
緊張と責任とその可能性を示すテーマとも言えそうです。

http://sugawaradaisuke.com/

Architecture Space / 建築 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 12 7, 2009 20:22 | Comments (4) | TrackBack (0)