例えば日本語を壊すとすると
三浦基さんの演出による『三人姉妹』を見た.原作はアントン・チェーホフの有名な作品.それは見事に壊れた日本語で演じられていた.簡単に言うと,完成した日本語を壊れた発声により演じることで,日本語を壊している.後は劇評をリンクするのみ.詳しくはそちらを読んでほしい(劇評はいずれも初演のもの).
現代演劇なんか見たことない人,普通の劇場にしか行ったことがない人.そんな人こそ行ってみてください.きっと楽しめると思います.
劇評1 劇評2
舞台 | Posted by satohshinya at November 12, 2004 0:36
TrackBacks
Comments
非常にありがたく、かつ興味深いエントリーなんですが、今だ読めていません。
ごめんなさい。
近いうちに必ずコメントします。
Posted by sugawara at November 15, 2004 7:05 AM
パリにいるとさすがに見には来られないね.三浦さんはパリに何年か滞在していて,フランス演劇に影響を受けており,手法的には類似しているものがあるそうだから,その意味ではパリで演劇を見れば十分なのかもしれない(笑).
Posted by shinya at November 16, 2004 5:29 AM
あっ、もしかして三浦さんは「考える身体」という本を書いた人ではないですか?
買って読みましたよ。自宅(日本)にあります。
大学院の先輩が鈴木忠志さんの鈴木メソッドにはまっていて
その人がこの本を薦めてくれました。
フランスの演劇?見てみます。
Posted by sugawara at November 16, 2004 6:21 AM
その三浦さんは,三浦雅士さんです.以前は「ユリイカ」の編集をしていましたが,その後ダンス評論に転身.『考える身体』は未読ですが,『身体の零度』というのを昔読みました.
Posted by shinya at November 16, 2004 6:49 AM
さいきん忙しすぎて、ぜんぜん脳内刺激活動ができてない私としてはぜひ行ってみたいなあ。
ちなみにどのくらいの長さ(時間)デスカ?
言語っていうものの不思議さは本当に奥が深くて、ヴィトゲンシュタインとかを読みながら「うーむむむむ」って頭の中だけで考えてる私みたいな人間には、こういうのがイイかもしれない。
Posted by mai at November 17, 2004 1:19 PM
短いものです.1時間15分くらい.言語の不思議さなんだけど,これはどちらかというと発語の不思議さです.
Posted by shinya at November 17, 2004 9:34 PM