新しい構造体

「朝日新聞」7月30日の夕刊に,「新しい構造体,次々に」という見出しとともに,建築の構造が大きく取り上げられていた.伊東豊雄さん『せんだいメディアテーク』foa『横浜港大さん橋国際客船ターミナル』などとともに,ヨコミゾマコトさんの『新富弘美術館』の建設中の様子がレポートされている.執筆は朝日新聞学芸部の大西若人.『新富弘美術館』は国際コンペにより選ばれた作品で,約1,200案の応募があったことから大きな話題となった.実は,このコンペ案に対して僕は否定的であった.しかし,今回紹介された建設中の構造躯体の写真は,確かに美しいもので,改めて期待を持ってゆきたいと思う.建設の様子を定点観測しているwebもある.完成を楽しみにすることにしよう.
しかし,この記事で一番気になったのは,構造設計者のこと.「新しい構造体」による建築の魅力を紹介しておきながら,意匠設計者は紹介されているが,その肝心の構造を実現している構造設計者が紹介されていない.もちろん,役割上は仕方がないことなのかも知れないが,少し残念だった.ちなみに,『せんだい』は佐々木睦朗さん,『横浜』はSDG(渡辺邦夫さん),『富弘』はArup Japanの金田充弘さん.

建築 |Posted by satohshinya at August 2, 2004 04:53 AM | TrackBack(0)
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