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GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト

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GREEN TOKYO ガンダムプロジェクトを見にお台場に行ってきました。

このプロジェクトは、“緑あふれる都市東京の再生のシンボル”としての
原寸大ガンダムが、お台場の潮風公園に立っているというもの。
ガンダム30周年記念と、オリンピック誘致なども絡められている。

環境問題やオリンピックの展示があったことはなんとなく覚えているけど、
やはり18メートルのガンダムの迫力とかっこよさに魅了されてしまい、
ガンダムの佇まいしか記憶にない。

メディアで知った時は「バカバカしい」と思ったけど、
単純で強いイベントは、多くの人を魅了するものだと感心。
あと、短期イベントというのも、新しいものに敏感な日本人に刺さった気がする。

会期  :2009年7月11日(土)~8月31日(月)
開催時間: 10時~20時
場所  :お台場 潮風公園

http://sugawaradaisuke.com/

Event Lecture / イベント | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 7 28, 2009 21:05 | Comments (200) | TrackBack (0)

広告的なものが空間に与えること

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最近、改めて気づいたことがある。空間を賑やかに飾るだけと思われがちな「装飾」が、実は導線計画や配置計画と同じように人を導き、活動を誘発するような機能を持っているということ。

お城や教会など西洋の様式建築には、賢覧豪華な装飾が所狭しと散りばめられている。しかし、そのような装飾は「空間を賑やかに飾る」だけの、本質的なものを覆い隠す、表面的なものとして、近代以降の建築教育で否定されてきた。特に空間における2次元的な表現は、不純で、空間を汚すもののような雰囲気がある。僕もその流れの教育を受けたので、当然、空間の中にある装飾的で二次元的なものを「うわべの表現」として避けてきた。

しかし、2次元や3次元のアートディレクションを識れば識るほど、その考えは根本から揺らいできた。そのきっかけを与えてくれたのは、現代社会の中で考えられ尽くされた「装飾的で二次元的」なものとして「広告」である。

「広告的なもの」は空間よりも具体的な情報を大量に伝え、かつ、配置計画や導線計画と同じように人間の行為を誘発することがある。平たく言えば、スーパー店内の看板は、値段や産地など具体的な情報を伝えるし、便所や非常口の看板は人の動きを導く。工場や美術館の床に描かれた線は、行為の領域をしめす。 

それに加えて広告の世界で言う「しずる感」も空間での感じ方に影響を与える。 それは「らしさ」に似ていて、水ならば瑞々しさ、焼き肉なら肉をジュージュー焼く感覚を持っていれば、「しずる感があるなー」ということとなる。 良い「しずる感」は物凄く慎重に作りあげられていて、ポスターであれば、文字の種類、大きさ、配置、写真やイラストの選び方と切り方など、沢山の要素が化学変化のように融合して初めて現われる感覚である。
例えば、「癒し」の雰囲気で作られているマッサージ屋があるとする。それは柔らかい空間でつくられ、癒し系の音楽と匂いで満たされている。 もし、そこに「癒しのしずる感」を持ったグラフィックがあったらどうだろう? 会員証、店内貼りポスター、メニュー表、手ぬぐいやタオル、その他色々なグッツが癒しの「しずる感」を持っていたら。

「広告的なもの」は、空間の中で人の行為を誘発させるだけでなく、空間の感じ方にも影響を与える。それはよくよく考えると、西洋の様式建築に施されていた装飾が持っていた役割である。 これに加えて、「広告的なもの」は空間の余韻を空間の外でも味わってもらうことを可能とする。 マッサージ店の場合だと、道端でふと財布の中の会員証を見つけた時、店内の体感が少なからず蘇ってくるだろう。それは「空間体験の拡張」と呼べるかもしれない。

そう考えると、「広告的なもの」が空間に与えるものは大きい。 それは、現代社会において、「装飾性」の役割や意味について考え直すきっかけを教えてくれた気がする。

写真は「緑天井の心地よさ」のしずる感を狙ってみました。無理があるかな?

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Art Direction / アートディレクション | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 7 22, 2009 14:43 | Comments (571) | TrackBack (0)

菅原の[ギャラリー間」の展覧会評がアップされています

日本を代表する建築ギャラリー、TOTOの建築「ギャラリー間」。

現在行われているカンポ・バエザ展の展覧会評を、「ギャラリー間」ホームページ内に書かせていただきました。
http://www.cabbage-net.com/totoTest/galleryma/index.htm

お近くの方はお立ち寄りください。
よろしければ、展覧会評の感想をお聞かせください。

http://sugawaradaisuke.com/

Works / SUGAWARADAISUKEの仕事 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 7 8, 2009 14:29 | Comments (229) | TrackBack (0)