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オープンハウス・地形的空間「FLOW」

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オープンハウス・地形的空間「FLOW」を行います。
上記案内状をプリントの上、お出かけいただければ幸いです。

SUGAWARADAISUKEが設計・監理してまいりました地形的空間「Flow」が竣工いたしました。
間仕切り=棚=カウンター=ベンチ=目隠し・・・物体が様々に機能を変化させながら内部空間を流れていき、執務/打合せ/接客/待合いスペースといた各空間を分節/結合しながら事務室機能を成立させています。 物体は歪められたジオメトリー上に形成されており、観察者の移動によって内部空間の印象は刻々と変化していきます。 それは散策の時に変化していく平原や山々のような地形のようでもあり、内部空間の地形化といえるかもしれません。
また、「Flow」は金森製袋紙工株式会社様へのアートディレクション業務の一つであり、一般的なイ「下町の町工場」のイメージを払拭し、「ブランド化」していく一つ目の大きな手続きでもある。

■ADで下請け町工場からの脱却
当社は下町浅草の町工場として50年間、技術の蓄積をしてまいりました。お客様のニーズが多様化する現在、「蓄積してきた技術の」提供を積極的に行い、どの様なデザインも確実に商品化する技術提案型加工ビジネスを展開しております。 これはお客様と一体的に商品開発を行う業態であり、同時に下請け構造からの脱却へと導くものであると考えます。 SUGAWARADAISUKE様に建築を含めたアートディレクション業務を行っていただくことで弊社CIを更新し、さらなるビジネスモデルの確信を行ってまいりたいと思います。
金森製袋紙工株式会社 代表取締役 平島庄二郎

物件名:FLOW (金森製袋紙工株式会社耐震補強コンサルタント
       +事務所部分内装復旧工事)
日時:2008年12月07日(日) 13:00-18:00
場所:東京都台東区今戸2丁目3-7 2階事務室
交通:東京メトロ銀座線・都営浅草線:浅草駅より徒歩13分
   都営バスバス東42甲:今戸バス停より徒歩3分
駐車場がありませんので車でのご来場はお控えください。

主要用途:事務所(内装工事部分)、工場・倉庫・住居(耐震補強部分)
内装設計:SUGAWARADAISUKE/菅原大輔
内装施工:宗建築株式会社/大関秀明
内装工事面積:52.78㎡
設計期間:2008.08.01-09.20  施工期間:2008.10.17-11.28

Architecture Space / 建築, News / 新着情報, Works / SUGAWARADAISUKEの仕事 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 11 26, 2008 11:01 | Comments (30) | TrackBack (0)

建築とアートディレクションの付随業務に関する研修

SUGAWARADAISUKEでは、研修生を募集しています。

空間的な思考を中心に建築とアートディレクションの付随業務に関する研修となります。


弊社は、欧州型の研修形態を取っています。長時間事務所に居るというよりも、短時間に集中して作業を終わらせ帰っていただきたいと思います。 創作意欲や能力のある方と仕事をしたいと考えており、そのためには余暇の時間が創作思考にとって非常に重要だと考えているからです。 
一般企業などのバイトに比べ、金銭的には決して良い条件ではないです。 しかし、海外で研修・勤務したい方、アートディレクションに興味がある方にとっては、本研修での仕事の流し方を見ることは必ず役立つものです。ですから、意欲があって、積極的に学び、その見返りを事務所に返してくれる方を探しています。 興味のある方は、簡単な履歴書と作品をメールにてお送りください。

あて先 菅原大輔    


菅原大輔はC+A(日)、Jakob+Macfarlane(仏)、Shigeru Ban Architect Europe(仏)に勤務しながら、学生時代かateler+.sugawara_daisukeとして、個人の活動を続けてきました。 詳しい経歴は自身のホームページを御参照ください。

■業態の条件

・業態内容1: 内装、建築、都市計画関連業務補助
・業態内容2: アートディレクション,CI,VI作成補助
・業態内容3: グラフィック、プロダクトデザイン補助
(全業務に事務所維持業務も含みます。)

・場所 : 恵比寿駅 徒歩5分
    個人の予定とその都度調整が出来ればと考えています。
・時間 : 一週間に2-3回程度 勤務時間10時間/日(9時半~20時)想定 
    個人の予定とその都度調整が出来ればと考えています。
・給与 :日給4000円(下記ソフトを使い円滑に業務補助が行える場合) 交通費支給。
    上記金額から能力に合った金額設定を研修生を行います。
・月末締め翌月5日支払い。
・休日出勤、残業時は食事支給
・条件   :弊社指定の2D,3Dソフトが使える方。(海外で一般的なソフト。)
     :弊社指定グラフィックソフト,動画ソフトが使える方。
     :上記学習意欲がある方。

News / 新着情報 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 11 17, 2008 19:10 | TrackBack (0)

税理士法人STCのHPの完成

菅原大輔がアートディレクションを行っている税理士法人STCのHPが完成しました。

http://www.stc-tax.com/


関連会社株式会社STCと共通したやさしいイメージを
持たせることで様々なお客様を取り込みつつ、
少し安定感を付加することで、法律をつかさどる税理士法人としての
威厳や信頼感のあるデザインとしています。


クライアント   :税理士法人STC
AD・デザイン  :菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE
作成・デザイン :株式会社株式会社デライトアーツ
写真撮影    :大崎聡 / 株式会社shin irai

Art Direction / アートディレクション, News / 新着情報, Works / SUGAWARADAISUKEの仕事 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 11 12, 2008 19:13 | Comments (4) | TrackBack (0)

日本の精度

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現在進めている内装の仕事が着々と進んでいる。 その中で毎日驚くのが日本の大工仕事の精度の高さ。

僕は施工しやすい方法を選択し、仕上がりを良くしようと特に考えている方だと思う。 いくら図面上で理想を語っても、長期間の使用で空間の美しさや強さを維持できる作り方をしなければ意味がないからだ。

日本の大工仕事の精度とそれを支える誇りの高さを感じたのは施工方法の打ち合わせをしている時のことだった。

ある問題に当たったときのこと。「本当はAのようにしたいけど、Bの方が遊びが取れて施工が簡単。 見栄えは90%位落ちるけど汚い納まりだと意味のないところだからBにしましょう。」という僕に言った現場監督さんの一言が忘れられない。

「菅原さん、そんな心配はいりません。 日本の大工はそれぐらい難なくできます。 海外とは違います。」と。

職人さんや現場監督さんには海外で見聞きし体験してきた現場の話をしていた。 「設計者の意図を純粋に実現したいし、その能力が我々にはある! 海外の現場とは違います!!」という彼らの誇り高き叫びが聞こえた気がする。

難しくても、きれいな納まりを普段から積極的に提案してくれる彼。その技術や精神とのコラボレーションを通じ、日本の精度を最後まで楽しんでいきたいと思った。

Architecture Space / 建築, Dialy / 日常, Works / SUGAWARADAISUKEの仕事 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 11 10, 2008 13:05 | Comments (4) | TrackBack (0)

ライオンキングと日本の伝統

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アクアプランネットの福政社長にご招待いただき、劇団四季による「ライオンキング」を見てきました。
舞台には疎い方なのでどのような雰囲気のものか楽しみにしていた。 実際は期待以上のものだった。

アフリカが題材のミュージカルなので当然鮮やかな色彩がものであったが、それ以上に感じたのは濃厚に内包された日本的思考の舞台構成であった。 特に下記三点が印象に残った。

1.臨場感
舞台上のみならず、客席でも演者が、小物が舞う。歌舞伎の花道の延長のようなものだが、こちらは客席間の通路全て、観客と同じ高さで繰り広げられる。 ジャングルの中で動物たちに囲まれている臨場感。

2.抽象性
動物の形態、舞台美術、全てが研ぎ澄まされて抽象化されていた。 ライオンに擬態していないのにそれとわかるライオン。 いくつかの太いチューブが集まっているだけなのに見えてくる象。 それらは抽象化されているのにもかかわらず、装飾的である。 また舞台の奥行きは小物と演者の配置だけで変化していく。それは50㌔から1mくらいまで刻々と変化していた。

3.主体の入れ替わり
演者の衣装は気ぐるみと操り人情の間の状態で、どちらにも属するもの。 ある時は演者と衣装が一つのものとなるし、またある時は演者と衣装は独立して存在する。 演じる主体が人→人形→人形+人と変化していくのだ。 しかし、それはあまりにも滑らかに行われるがゆえに、意識しないとこの変化に気づけないほどだ。

「ライオンキング」の初演は1997年ニューヨークで行われたミュージカル。 上記のようは構成になっているのは当時の演出家が日本人か、「ライオンキング」自体が手塚治虫氏の「ジャングル大帝レオ」のリメイクだから日本が意識されているのかと思った。
調べて見ると、当時の演出家はアメリカ人だが、アフリカン・アートに加えて日本の伝統芸能である影絵や文楽との融合を目指したという。

日本の伝統や文化が懐古的にではなく、革新的な創造につながっている良い例だと思う。 自分もこれに寄与したいところである。

映画・演劇 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 11 4, 2008 11:27 | Comments (11) | TrackBack (0)

展覧会 Border Lines

菅原のpartnerの一人である Nathanael Dorentが率いるSpace for Human Rightsが
展覧会「Border Lines」を開催しています。

会場: nous gallery  / 5 Blenheim Crescent, London W11 2EE

会期: 11th November – 17th November 2008

「Border Lines」は、アート、ダンス、演劇、建築、都市など様々なカテゴリーを超越した展示内容となっています。 Space for Human Rightsは人権に対する問題定義ではなく、様々な専門家よる具体的な解決策を提示していく団体です。 社会問題とデザインをつなぐ試みでもあります。

菅原は日本展のキュレーターを務めます。

Architecture Space / 建築, Art / 美術, Event Lecture / イベント, My Partners, News / 新着情報, Urbanism_City / 都市 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 11 4, 2008 10:20 | Comments (3) | TrackBack (0)

巴里イベント情報

菅原が在籍していたSBAEが会場構成を行っている
[JAPAN CAR-creations pour un monde sature]
が開催されています。
会場はParc de la vilette近くの Espace Condorcet Cite des Sciences et de L'industrie


Event Lecture / イベント, News / 新着情報, Paris / パリ, Urbanism_City / 都市 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 11 4, 2008 10:12 | Comments (1) | TrackBack (0)