東京とパリの夜景

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恥ずかしながら、今回の一時帰国で始めて『森美術館』に行った。
『東アジアの現代美術』展が行われていたが展示もほどほどに
六本木ヒルズの展望台、『東京シティービュー』へ。

『東京シティービュー』から見る東京の夜景はなんともロマンティック。
光のない海と皇居、
遠くでゆっくりと回転するお台場の観覧車、
夜空に刺さるように聳え立つ新宿副都心、
そして街の心臓のように温かく光り輝く東京タワー。
色々な『光』を手がかりに、東京の形態を立体的に把握していく。

『光』の状態を見ていて思ったのが「東京」と「パリ」の違い。
何が違うかと言うと『光』の分布が違う。

パリを見下ろすと、
MUSEE DE LOUVRE
SACRE-COEUR
TOUR EIFFEL
AVENUE DE CHAMPS ELYSEES
NOTRE DAME
などといった市内の中心施設(と呼んでおく)が
薄暗いパリの中で、点となって強い『光』を放っている。
この点と点を繋いでいくことによって
簡単に街の構造を理解することが出来る。

一方で、東京は全体が均一に光を放ち面的に繋がっている。
海、皇居、観覧車、副都心といいた、微妙に異なる『光』の状態を見付け出し、
これを注意深く紡いで、初めて街の構造が理解できる。

『光』の状態は都市が持つ「構造」の強弱を
そのまま表しているような気がする。
夜の『光』はそのまま人々の『活動』の分布に繋がっているはずだから
東京では、均一、かつ同時多発的に『活動』が行われているのかと
『メガシティー東京』のパワーに驚く。

Paris / パリ, Urbanism_City / 都市 | Posted by SUGAWARADAISUKE | 菅原大輔 at 5 17, 2005 21:46


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