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気に入っている梅林の家

梅林の家について考えたこと。
・ヒエラルキーが住まい手によって移動可能な、選択できる自由さを獲得している。
・小さなということに対して、適切な大きさを鉄板の薄さでつなぐということで、回答している。
ただ、掃除しにくそうな、というイメージからくる枠のようなしつこさ。特にベットが置いてある部屋に対するベットというボリュームが不健康な不適切さを連想する。また、住環境として快適なのか。あつそうさむそう、という点はやはり気になる。冷暖房が全ての部屋についているわけでもないし。
今回の住宅で、一番気に入っているのは、建築を図面で表現する場合の、前衛的な歴史的使命を果たした点。本能的に脱帽ということですね。

建築 | Posted by at August 29, 2004 4:22 | TrackBack (0)

身体のある空間とヴァーチャルな空間のあいだ

この前、二年生後期の課題をネタにして
3人の建築家にインタービューを行った。
はっきり言って、
建築的にどうおもしろいか。という話は無理難題である。
目的は課題集を見る学生たちが、
今後よい空間を共有していく、きっかけを持って欲しいことにつきる。

CIMG0998.JPG

現在、つくっている課題集にも書くつもりだけど、
建築を。まぁ何かを作ろうとしたり、訴えたい時、
扱って行くとおもしろそうなパラメータを、
幾つか同時に展開していく勘を効かせなければいけない。
それは始め非常に断片的で、意識的に操作しないといけない。
僕は僕としての興味ある建築がもつ構造のテンションがある。

結果には、自分の操作を越えて、
感情的なことや時代性、暴力性、執着性などが無意識に付いてくる。
後に、その結果が意識化される事もある。
その無意識な反応のみによって、構築していると見失い、
批評される時、他の文脈に回収され、自分の思考が蓄積されていかない。
今回のインタビューでは、学生が課題を操作するきっかけとして、
自分の経験が、よくもわるくも空間に反映されているという話題が共通して出ていた。
代官山に作る集合住宅の部屋の作りが、公団を彷彿させるものだったり、
明らかに美術館に行ったことがないような、作品と人の距離だったり。
鈍い身体感覚が無意識に出てしまっているテンション(=意識的な操作)のない中で、
作品群を大きく二つに大別した。
「自分の周辺」で想像しやすい距離から始めたものと、
「全体の構成」で精魂尽き果たしたもの。
ちなみに、当時僕は後者のタイプだった。(笑)
結果的に出来たモノが、ある一定方向にしか見えない。というのは、非常に貧しいのだが、
この二方向を同時に意識することで、かなり視野が広がる。
前者は、まさに身体の経験からの空間で、
後者は、経験を越えたヴァーチャルからの空間の一つと言える。
身体のある空間は、何となく正しいことを言っている気がする。
では、ヴァーチャルな空間は嘘なのか?
インタビューの中にも出てくるが、
例えば自分より明らかに裕福な人の家を設計するとなると、
そこにある生活を想像しなくてはならない。

すなわち、パラメータを操作するには、ある一定の両端を意識する必要があるようだ。

建築 | Posted by at August 20, 2004 17:23 | Comments (1) | TrackBack (0)

おなかいっぱい

もぶろぐ文字化け対策成功。

moblog mail gatewayを使って文字化けをした場合の対策。
文字コードが、EUCになっているブログ用です。

いろいろためしましたが、結局。
lib/MT/XMLRPCServer.pmの
45行目
use strict;
という行の前に
use Jcode;
という行を追加。

125行目(newPostのタブ)以降を書き換え
unless ($HAVE_XML_PARSER) {
for my $f (qw( title description mt_text_more
mt_excerpt mt_keywords )) {
next unless defined $item->{$f};
$item->{$f} = decode_html($item->{$f});
$item->{$f} =‾ s!'!'!g;
}
}
my $mt = MT::XMLRPCServer::Util::mt_new(); ## Will die if MT->new fails.
  ↓
unless ($HAVE_XML_PARSER) {
for my $f (qw( title description mt_text_more
mt_excerpt mt_keywords )) {
next unless defined $item->{$f};
$item->{$f} = decode_html($item->{$f});
$item->{$f} =‾ s!'!'!g;
}
}

for my $f (qw( title description mt_text_more mt_excerpt mt_keywords )) {
next unless defined $item->{$f};
$item->{$f} = Jcode->new($item->{$f},"utf8")->euc;
}

my $mt = MT::XMLRPCServer::Util::mt_new(); ## Will die if MT->new fails.

しかし、moblog mail gatewayにとりあえず対応するパッチなので、
いずれ、トラブルがでるはず(笑)

参考にしたサイト
http://rebecca.ac/milano/mt/archives/000318.html(本格的にパッチを当てる場合。)
http://uva.jp/dh/mt/archives/000639.html#000639(eucのパッチがMT2.61向けになっている。)

blog, 日記 | Posted by at August 20, 2004 2:39 | Comments (8)

スチームボーイ

実物!?(AP=共同)
STRING.gif

過去を賞賛する映画でもなく、
未来を予言するような映画でもなく、
構想が実現化する時の暴力さを描く映画でもなく、
人と人との空間を緊張感のある中で描く純粋さが心地よかった。
少し不安を抱えながら迎えたクライマックス。
誰もが感じる美しい絵ではないか。
あぁいい映画だったなと感じた瞬間だった。
大友さんの作品で読んだことあるのは、やはりアキラ。
もちろんタイムリーではなく、
火の鳥やナウシカとう言ったアニメと同時期に読んだ気がする。
アニメに対する理想を持っている訳ではないので、
批評的な立場からは見れなかったが、
映画を見た後、ウェブに載っているいくつかのコラムを見ると、
ほとんどが大友作品をずっと見守ってきた人々。
我が子を見るような過剰な愛情をもった批評が多く驚きだった。

趣味, film | Posted by at August 15, 2004 0:29 | Comments (1) | TrackBack (0)

京都駅

まぁこの建築は嫌いだった。
対極の存在だった。
しかし、だんだん好きになって、初めてぐるぐると周りたくなった。
CIMG0818.JPG
伊勢丹の中のエスカレータもすごい絵だが
ホテルグランビアのロビーからみた絵もなかなか周到なモノでした。
感性的には、さんまの言うすきときらいは360度で、実はくっついているみたいな話だったようだ(笑)

遺構 | Posted by at August 10, 2004 4:43 | Comments (3) | TrackBack (0)

鴨川

のんちゃん撮影の割にいい絵だったので、載せてみた。
右が北山方面、後ろが植物園。目の前が鴨川。
都内にはない親水性は、確かに感じる。
背後に見える山並み
視界がぬけるシティスケープ
幾層もある高さの違う歩道
CIMG0891.JPG
たまには、うんちくずに感性だけで表現したい時もある。

遺構 | Posted by at August 7, 2004 4:32 | TrackBack (0)

かたい空間

以前から南禅寺の敷地の一部を横断する琵琶湖疎水のアーチが気になっていてやっと見に行けた。
期待してよかった試しは滅多にあるものではないが、これはよかった。

CIMG0855.JPG

セキスイハイムM1に、通じるものを感じる。

遺構 | Posted by at August 5, 2004 23:32 | TrackBack (0)