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矢内原美邦・金森穣

ニブロール主宰である矢内原美邦氏のプロジェクトを2つ.ニブロールは,前に東浩紀氏が絶賛していて見に行ったことがある.荒削りながらも確かにおもしろかった.

『public=un+public』
映像の高橋啓祐氏とのユニット「Off Nibroll」による公演.ここでは動画を見ることもできる.今日から29日まで.

『3年2組』
個人プロジェクト「MIKUNI YANAIHARA Project」の第1弾であるエンゲキパフォーマンス.先日完成した吉祥寺シアターにて.

Noism05芸術監督の金森穣氏もプロジェクトが2つ.過去のNoism作品のエントリはこちら

『Triple Bill』
Noism05の新作.今回は金森氏ではなく,3人の振付師を招いて行う新しい試みによる公演.また,冬のツアーも発表された.

『金森穣 ノマディック・プロジェクト2』
こちらはNoism05の出演ではなく,「ザ・フォーサイス・カンパニー」の安藤洋子氏をはじめとする様々なダンサーを集め,金森氏自身も出演するプロジェクト.やはりこちらの方がお薦めか?

recommendation | Posted by satohshinya at May 27, 2005 10:10 | TrackBack (1)

阿部初美

『エルドラド』
『クァクァ』をやった阿部初美さん演出によるドラマ・リーディング.鈴木理江子さんも出演します.これも「日本におけるドイツ2005/2006」の関連企画.
《ドイツで注目を集めている若手作家,マリウス・フォン・マイエンブルクの『エルドラド』(2004年ドイツ初演)という作品です.舞台はイラクやアフガンを思わせるような紛争地域に,再開発で利益を得ようとやってきた人物たちの話.今,世界で何が起きているのか,人間にとっての幸せや欲望とは何なのかなどを考えさせられるような作品です.》

recommendation | Posted by satohshinya at May 26, 2005 21:51 | TrackBack (0)

荒々しいリアリティ

「シュテファン・バルケンホール:木の彫刻とレリーフ」国立国際美術館)を見た.日本ではあまり馴染みのない作家だが,僕はフランクフルトのMMKで偶然見たことがある.それ以来,興味を持っていた作家だったが.まさかこんなにまとまった個展を日本で見ることができるとは思わなかった.「日本におけるドイツ2005/2006」の関連企画ということで実現したらしい.
主な作品は木彫による人物像であるのだが,舟越桂氏の作品が洗練してゆくのに対し,バルケンホール氏の作品はとても荒々しい.それなのに,妙なリアリティが存在している.その絶妙なバランスを持っていることが,これらの作品を魅力あるものにしているのだろう.
喜び勇んで大阪で見たわけだが,実は10月から東京でも開催される.ぜひ見に行ってほしい.ちなみに,大阪の美術館は最悪だった.東京の方がまだましかな?

美術 | Posted by satohshinya at May 18, 2005 7:39 | Comments (2) | TrackBack (0)

テナントビル

明日まで内藤礼氏の個展「地上はどんなところだったか」がギャラリー小柳で開催されている.以前は同じビルの1階にあったギャラリーが,知らないうちに8階へ移動していた.実は1度見に行ったのだが,1階が別の店舗になっていたため,ギャラリーごと移動してしまったと思い帰ってきてしまった.その後によく調べてみたら,同じビルの中で引っ越しをしていたらしい.
以前のギャラリーも,銀座の大通りからそのまま入ると真っ白な空間があるというミニマルで不思議なものであったが,それよりも今回のギャラリーの方がかなりよい.当たり前のテナントビルを改装しただけなので,特別に天井の高さがあるわけではない.むしろ横に広がりのある展示室が気持ちよい.下地を剥き出しにした床や柱と,真っ白にはめ込んだ壁や天井のバランスもよい.照明も壁際に蛍光灯と白熱灯のレールがきれいに並んでいる.誰が設計したんだろう?
内藤礼氏の作品は,相変わらずの非常に繊細な作品.その分,ちょっと展示空間が強すぎるので,うまく噛み合っていないような気もする.もう少し作品に合わせた繊細な空間か,普通の美術館のような無個性な空間の方が,作品が際立つように思う.何れにしても見て損はない.

美術 | Posted by satohshinya at May 13, 2005 7:34 | Comments (4) | TrackBack (1)