大森南エコタウン 個別建て替えによる工場まちの地区モデルの提案 道津空人

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大森南地区を支えてきた町工場の衰退は著しいが,近年では衰退していく工業地域に対してのエコタウン事業など,リサイクル産業を軸としたまちづくりが日本各地で行われている.ここ大森南地区でも既存の町工場の技術を使って,家電リサイクル施設から排出される再資源化物のリサイクルによるまちの活性化が可能だと考えられ,そのためには工場と住宅が共存できるような町の構造に変化する必要がある.地権者の問題や住宅と工場が混在している現状から,所有区分は変更せずに,建て替え時に適用される街区ガイドラインを策定し,既存のコミュニティを残しながら,個別建て替えを行うことによって住工環境や地球環境に配慮した工場まちの地区モデルとして整備する.計画地区の問題から抽出された街区ガイドラインによる個別建て替えによって,街区内での歩車分離や防災上に有効な空地が設けられ,街区内に魅力的なコモンスペースが創り出される.この個別建て替え事業は,この街区単発の整備だけでなく,他の敷地への展開も可能なもので,既存の工場まちの特性と街区ガイドラインによって,衰退していく工場まちである大森南地区に新たなまちなみが広がっていく.

2004年度, 修士設計, M2 | Posted by tkmy at March 1, 2005 11:20


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