NOKI-SHITA 山田英徳

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敷地は,老朽化,空き家が目立つ大田区東蒲田二丁目.過去の下町のコミュニティをわずかながら残す住宅地.そこでは,住民が軒下で会話する光景がよく目についた.軒下会話は,住民にとっての重要な生活の一部である.そして,現在の整然とした住宅地に欠けているものの一つである.長くコミュニティを維持する大切な要素である.その軒下での空間をより街区の内側に挿入してやれば,その街区は更なるコミュニティを生み出すのではないか?
計画するものは,既存の容積・建築面積を確保しつつ階数を増やし,オープンスペースをつくり出す.住居の位置は,区分所有という形式をとりながらもほぼ同じである.
軒下とは,住民にとって情報交換の場であるとともに,外部との接点,つまり,外部交流空間であると捉える.住宅には,その接点になりうる空間はないだろうか? いや,可能性を秘めた空間は数多くある.リビング,テラス,キッチン,縁側,玄関…….一般にこれらは外部に対して閉じられている.それをあえて解放する.そして,外部と交流をしやすくすることで,住宅に付属した軒下空間とする.軒下空間が更なるアクティビティとコミュニティを発生させる.

2004年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 30, 2004 12:00


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