2002年度卒業研究

伊藤香穂里  横浜市のウォーターフロントにおける景観構成に関する研究
落合正行   「コンバージョン」の使用例に関する研究
後藤祐介   商店街の空き店鋪対策モデル事業に関する研究
       〜空き店鋪の活用事例に見る商店街の展望〜
社領充    米国における建築プログラミングの概念・手法の研究
杉浦智也   建築の保存・再生における歴史的変遷の研究
棚橋麻実   露地の構成要素に関する研究
       〜六茶匠にみる露地の歴史的変遷〜
道津空人   現代日本のアトリウム空間の構成についての研究
中田幸宏   万国博覧会における日本館の歴史的変遷に関する研究
林幸希    公立美術館における屋外展示空間についての研究
       〜東京23区内の美術館に対する調査をとおして〜
三田村真希  コウハウジングのつくられ方の研究
       〜『cohousing』の翻訳を通して〜
和田篤    ファーレ立川におけるパブリックアートに関する研究

2002年度, 卒業論文, 4年 | Posted by tkmy at March 25, 2003 0:00 | TrackBack (0)

〈地域サービスステーション〉の設計 世田谷区における既存ガソリンスタンドの活用 大西正紀

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「2002年度 駿建賞」受賞

2002年度, 修士設計, M2 | Posted by tkmy at March 1, 2003 0:00 | TrackBack (0)

京島3丁目地区における建て替え住宅の設計 戸内広太郎

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東京川の手の京島地区は,風情ある町並みが続く.いわゆる「下町」である.本計画は,この特徴を永きにわたり持続していくためのプログラムの提案である.防災(地震)・経済(建て替え費用)・地域(近所付合い)・文化(路地や小割の密集住宅).この4つの要因の関連性を再構成し,法規制・物理的制約(廃校の一時居住利用)を満足した建て替えシステムを提示することで,挫折しがちな「町の持続的発展」を実現可能なものとした.

2002年度, 修士設計, M2 | Posted by tkmy at March 1, 2003 0:00 | TrackBack (0)

COLLECTIVE HOUSING (COVER THE ENTIRE SPECTRUM OF HUMAN LIFE) IN YANAKA 社領充

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現在私たちが日常的に見取っている住居集合の,現実態を作り出している条件とは何だろうか.それは空間の高密度利用か導き出された,住居間の最近隣化である.これは,近隣性を超えて否定的たらざるを得ない密着位相を生み出している.そして,この際に前提とされているのは,各々の住居は,他の隣接する住居に超境してはならない,という常識的な所有と占有のルールである.この占有のルールに依拠するかぎり,住居集合をなす個々の住居を密着の位相から引き離すことは非常に困難である.個々の位相から引き離すことは,空間の高度利用という都市的命題に反するからである.一つの居住単位が一つの住居に一対一対応している,という相互不加入性を変えない限り,住居集合はいつまでもこの位相にとどまることになる.この現在の相互不加入性を相互浸透,集合と離散の同時体現という住居集合としたらどうだろうか.近接性に対する離散性は,距離によって定義することが出来る相互浸透も距離によって定義することが出来るのではないだろうか.これには近さと遠さが,同時に存在しているようなモデルが,求められるのではないだろうか.空間の増幅ではなしに,住居の中に距離を組み込むことの方が重要となってくるのである.住居を距離化するのだ.ただし,この距離化は,個々の居住における私的な空間増幅へと転化されないようにされなければならない.そうなれば,それは占有という前提を強化することにしかならないからである.住居に距離を含みこませる事は,すなわち住居の単一性を溶解させることに結びついてくる.

2002年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at November 9, 2002 0:00 | TrackBack (0)

The state of municipal housing 多世代で住むことの楽しさ 中田幸宏

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50歳以上の人達しか住めない単身者向都営住宅.
老朽化した建物を建て替え,規模を大きくし,その分に学生,OL,単身赴任者を入居できるようにする.それぞれ特徴的なライフサイクルをもつ4世代の単身者が集まり,暮らすことによって生まれる新しい生活.
住棟内にいくつか設けられたCooking Living,Movie Living,Music Living,Sports Living,Reading Living,Hobby Living,Soundproof Livingなどでは世代間を越えた触れ合いが生まれるであろう.
また中庭を地域に開放し,フィットネスクラブ,玉姫保育園校外施設,地域多目的施設,Cafe & ランドリーを設けることによって,地域交流の場の起点になることを期待する.

2002年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at November 9, 2002 0:00 | TrackBack (0)

せかいでいちばんながいほいくえん。 落合正行

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“商店街を通り抜ける6人乗りの檻みたいな乳母車.” この光景がやけに違和感を覚えた.この風景には今の様々な保育の問題を含んでいて,例えば,このような乳母車を引いている保育園というのは,園庭などのスペースを確保できない無認可保育所が多い.また,商店街は空き店舗が増加している中,最近になって活用事業として保育サービス事業の指針が出ている.そこで今回の提案は,保育園という箱モノに子供たちを収納するのではなく,都市(商店街)の中に小さなスペースが散在していて,それぞれが遊ぶだけとか,おやつを食べるだけとかの部屋なんだけど,そこを移動して結んでネットワークにして,それが一つの保育園だという構想である.
商店街に散在する場合に,子供にとってどこで何をする場所なのか認識しやすい形態をとることが重要だと考えた.そこで,遊戯室にあえて遊具は置かず,建築自体がひとつの遊びの要素を持つよう設計した.また散在しながらも統一したボキャブラリーを持つよう,各店舗の改修時に出た廃材を利用して道にサイン計画を行った.

2002年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at November 9, 2002 0:00 | TrackBack (0)

yokohama media terminal visual art center / service area complex 伊藤香穂里

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この計画は,新山下地区再開発事業計画の一端を担うものであり,運河と需要の減った倉庫群との間に位置する荒廃した地域に新たな風を吹き込むことを目的としている.この施設は地域の映像に関わる情報提供(film commission)を目的としたvisual art centerであり,高速のservice areaとの複合により,大規模再開発地区の中で一つの取っ掛かりとなるものである.また,既存の倉庫にある景観は崩さないように保存され,計画の中に取り込まれる.
敷地横を通る高速道路の,一時的な施設でしかないサービスエリアに街との接点を持つよう新たな可能性を求めた.また,もう一つの交通導線として水上バスの駅を設けることとした.それにより,再びこの地区が活性化されることを望む.

2002年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at November 9, 2002 0:00 | TrackBack (0)

NEWABAB 表/裏の反転 不整形地における商業施設の設計 道津空人

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本計画は上野のアメ横にある街区において,不整形の土地に建てられた老朽化した商業施設ABAB(アブアブ)の建て替えを行うことによって街区一体をリニューアルするものである.
・公開空地の活用
計画敷地が不整形の土地という特徴を生かして,公開空地にも新しい試みを行う.公開空地を敷地の内部に取り込むことで街区の中心部に広場空間が生まれ,街区の構成の表/裏が反転する.この広場は周りの施設の影響により24h常に変化が起こる広場となる.また,公開空地によるボーナスにより現状の容積を確保する.
・周りに開く商業施設
商業施設はそれぞれの建物の中で完結していて,街やその周辺地域から切り離されたものとして存在している.アブアブはそれに加え,街区の中にすっぽり埋まったような建物となっている.逆にこの状況を利用し,7F部分で隣接したビルとつながったり,低層部ではアメ横側の商店からの「抜け」が生まれたりする.
・アメ横システム
内部空間は建築でルールをつくるのではなく,インテリアによりルールをつくる.各テナントは販売スペースに対して2面の通路を設けることでフロア内に行き止まりが生まれないようにする.これはフロア内にアメ横の界隈性,複雑性をつくるためのシステムである.

2002年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at November 9, 2002 0:00 | TrackBack (0)

高架再生 和田篤

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みなとみらい21線の開通に伴い廃線となることが決定した東急東横線(横浜〜桜木町).その高架下には様々な落書きが所狭しと描かれている.本来落書きは違法行為であるにも関わらず,その芸術性の高さから黙認され続けてきた.
本計画はその廃線となる高架を利用して芸術の発表の場を提供しようというものであり,内容は以下の通りである.今ある落書きをJRとの境界に移築し,内部をギャラリーとして開放する.高架上の枕木や砂利を除去,同量の盛土を行うことによって公園化を行う.

2002年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at November 9, 2002 0:00 | TrackBack (0)

2002年度メンバー

教授  高宮眞介
助手  佐藤慎也        mail
M2  飯田真弘        mail
    大西正紀        mail  日本大学理工学部建築学科  MOSAKI
    末岡佐江子       mail  日本大学理工学部建築学科
    滝川佑介        mail  環建築設計事務所
    戸内広太郎       mail  久米設計
    平山香         mail  飯田善彦建築工房
    山下祐平        mail  仲亀清進建築事務所
M1  五十田昇平       mail
    泉健一郎        mail  日総建
    井村大輔        mail  Peter Hahn Associates Limited
    高田直美        mail  桂設計
    西俊博         mail  大林組
    二村弘志郎       mail
4年  伊藤香穂里       mail  Laulima Design Studio
    落合正行        mail  山中新太郎建築設計事務所
    後藤祐介        mail
    社領充         mail
    杉浦智也        mail
    棚橋麻実        mail  三輪設計事務所
    道津空人        mail  三井住友建設
    中田幸宏        mail  戸田建設  ZING
    林(西村)幸希     mail  協立建築設計事務所
    三田村真希       mail
    和田篤         mail

2002年度, メンバー | Posted by tkmy at April 1, 2002 0:00 | TrackBack (0)